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【メルセデス・マイバッハ 歴史と名車】設計の王が築き上げたトップ・ラグジュアリー

ラグジュアリーSUV激戦区にマイバッハ登場!日本発売は?

メルセデス・マイバッハ 新型 GLS 600 4MATIC フロント サイド
新型 マイバッハ GLS 600 4MATIC

2019年11月の広州モーターショーにおいて、ベールを脱いだ「マイバッハ GLS 600」。年々激しさを増す国内ラグジュアリーSUV市場に、2020年春メルセデス・ベンツ「GLS」発売に合わせ、ついにマイバッハのSUVが日本登場かと騒がれるなか、今のところそのアナウンスはまだ届いていません。しかし、北米では本年後半にかけ納車がスタートするとのこと。日本デビューについても虎視眈々と機を狙っていると言えるでしょう。

メルセデス・マイバッハ 社名とロゴにはこんな意味があった

メルセデス 35HP フロント サイド
ヴィルヘルムがエンジン設計に携わったメルセデス 35HP

マイバッハは、1909年ヴィルヘルム・マイバッハとその息子カールにより設立されたエンジン製造会社「マイバッハ モトーレンバウ」が始まり。創業者ヴィルヘルムは、元ダイムラー社でメルセデス第1号車「35HP」のエンジン設計にも携わり、その卓越した技術から「King of Design」と称されました。エンジン設計は車にとどまらず、飛行船・船舶・鉄道など多岐にわたると同時に、超高級車の製造でも地位を確立。現在はダイムラー傘下で、ベンツの最上級ブランド「メルセデス・マイバッハ」となっています。

メルセデス・マイバッハ ロゴ
メルセデス・マイバッハ ロゴ

メルセデス・マイバッハのロゴは通称「ダブルエム」と呼ばれ、Mの文字が2つ重なるもの。創業当初は社名の「マイバッハ モトーレンバウ」の頭文字としていましたが、現在はマイバッハ究極の手作りとも言うべき「Maybach Manufaktur(マイバッハ マニファクチャー)」の頭文字としています。

極上のクラフトマンシップ。ブランド「マイバッハ」の特色

メルセデス・マイバッハ S600 リアシート
メルセデス・マイバッハ S600 リアシート

メルセデス・マイバッハの作り上げるモデルの特色として、まずあげることができるのは贅を尽した極上のクラフトマンシップと言えるでしょう。高性能エンジンに、ショーファーカーとして世界の要人をも守るボディの高い剛性は、世界トップレベル。また、オーナーの要望に沿い、仕様や装備に至ってはオーダーメイドが当たり前で、過去のモデルには内装に大理石をチョイスすることも可能でした。このことから、メルセデス・マイバッハのモデルは「翼を持たないファースト・クラス」とも称されます。

メルセデス・マイバッハの歴史 トップオブトップの歩み

創業より、ラグジュアリーを極めその頂点に立つマイバッハの歴史には、何があったのでしょうか。

【1909年】会社設立とツェッペリン号へエンジン提供

ヴィルヘルム・マイバッハとカール・マイバッハ
ヴィルヘルム・マイバッハ(左)とカール・マイバッハ(右)

ダイムラー社でエンジン開発に手腕を発揮したヴィルヘルムは、1909年独立しエンジン製造会社を設立。同社は、飛行船ツェッペリン号へ搭載するエンジン開発を手掛けることで、その名を認知されることとなりました。

【1929年】タイプ12エンジンの開発と超高級車誕生

メルセデス・マイバッハ ツェッペリン DS8 リア サイド
ツェッペリン DS8

1929年、マイバッハは乗用車用V型12気筒エンジン「タイプ12」を開発。同エンジン搭載の超高級車「ツェッペリン DS7」を発表しました。さらに1935年にはSWシリーズがデビュー。同車は35、38、42と更新されますが、第二次世界大戦が勃発してしまいます。

【1960年】戦禍からの復活とダイムラー・ベンツ傘下へ

メルセデス・ベンツ SE(W108) フロント サイド
メルセデス・ベンツ SE(W108)

戦争中、戦車や軍用トラックのエンジン製造を手掛けるも、戦後20年近く車の製造から遠ざかっていたマイバッハは、1960年ダイムラー・ベンツ傘下となり、縦目ベンツとして知られる「W108」や初代Sクラス「W116」の限定モデルの仕上げに携わりました。

【2002年】新生マイバッハとして、あらたな時代へ

メルセデス・マイバッハ 57 サイド
マイバッハ 57

1997年、マイバッハの復活が発表され、2002年にはついに「57/62」がデビュー。さらに2014年にはメルセデス・マイバッハとして「Sクラス」、2017年にはクロカン初のマイバッハモデル「G650 ランドレー」がデビュー。あらたな時代をスタートしています。

メルセデス・マイバッハの名車 極上の品質を追い求めて

DS7(初代ツェッペリン)

メルセデス・マイバッハ ツェッペリン DS7 フロント サイド
ツェッペリン DS7

マイバッハ初の乗用車用V型12気筒エンジンを搭載した超高級車は、ヴィルヘルム開発エンジンを搭載した「飛行船ツェッペリン」に因み「ツェッペリン DS7」と命名。約3トンの車重に7.0Lの排気量を持ち、当時としては驚異的な150PSを発揮しました。

SW42

メルセデス・マイバッハ SW42 フロント サイド
出展:it.wikipedia.org Author:Luc106 public domain

1935年、ツェッペリン DSの後を受け、富裕層向けに若干ダウンサイジングを施したSWシリーズが登場。なかでも1939年にデビューしたSW42は、V型6気筒エンジン(HL42型)を搭載、140PSに達し、前輪サスペンションには独立懸架が採用された画期的モデルです。

57/62

メルセデス・マイバッハ 62 サイド
62

プロトタイプ発表から5年の歳月を経てついに誕生した57、62。このモデル名は全長を表し、特に全長6,165mmの62は、ショーファーに相応しく後席はまさにファーストクラス。内装に大理石を採用するオーダーメイドも可能で、世界の王族・セレブの注目でした。

エクセレロ

メルセデス・マイバッハ エクセレロ フロント サイド
エクセレロ

57をベースに、フルラタイヤ・エクセレロのプロモーション用に、たった1台制作された2シーターのショーカー「エクセレロ」。イメージしたのはマイバッハ初期の名車「SW38」と言われ、最高速は350km/hを超え、売却額は8億円越えとも言われました。

ツェッペリン

メルセデス・マイバッハ ツェッペリン フロント サイド
ツェッペリン

マイバッハ乗用車初となるV型12気筒搭載モデル「DS」へのリスペクトを込めて命名された「ツェッペリン」は、57Sをベースに6.0L V型12気筒ツインターボにパワーアップ。オプションには、世界初の自動で芳香が広がる「パヒューム・アトマイザー」もありました。

マイバッハ Sシリーズ

メルセデス・マイバッハ S600 プルマン フロント サイド
マイバッハ S600 プルマン

2014年、メルセデスマイバッハ復活に際しデビューしたSシリーズは、ラグジュアリーのトップSクラスをさらに極上まで高めたマイバッハ仕様。ショーファーの基本後席にはシャンパンクーラー、マッサージ機能など、まさに「走るスイートルーム」と称されました。

G650 ランドレー

メルセデス・マイバッハ G650 ランドレー フロント サイド
G650 ランドレー

本格クロカンGクラスに、マイバッハ仕様「G650 ランドレー」がデビューしたのは2017年。販売台数わずか99台のプレミアムカーは、出力650PSのパワーで悪路走行も難なくこなし、ソフトトップの後席はマイバッハ渾身のクラフトマンシップで、何とも優雅です。

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この記事の執筆者
石黒 真理

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