更新
マツダが新型セダンを開発中か!直6搭載やFR化などの予想も
マツダが新型プレミアムセダンの開発を計画か
マツダ コンセプトカー「VISION COUPE(ビジョンクーペ)」

マツダが新型セダンの開発を計画しているとの噂が流れています。
それも直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載する、後輪駆動のプレミアムセダンとのこと。
車に生命の躍動感を吹き込む「魂動デザイン」をテーマとする近年のマツダ車は、全車においてプレミアムな佇まいを見せますが、ここに来て名実ともに本格的な高級車の開発に着手するようです。マツダが開発を計画する、新型プレミアムセダンの詳細に迫っていきます。
【マツダ新型セダン】デザインやスペックを予想
左からマツダ 靭(SHINARI)、雄(TAKERI)、3代目アテンザ

現在のマツダのフラグシップセダンは、Dセグメントのマツダ アテンザであり、そのデザインコンセプトは2011年の東京モーターショーで公開されたコンセプカー「雄(TAKERI)」。
「雄(TAKERI)」と同時に公開されたコンセプトカー「靭(shinari)」の方はいまだ実現していませんが、「魂動デザイン」第二幕に入った「VISION COUPE(ビジョンクーペ)」がそれを引き継ぎます。
マツダの新型セダンは、ビジョンクーペをモチーフとした4ドアクーペに近いデザインになるのではないかというのがMOBYの予想です。
新型セダンはFRに直列6気筒エンジンを搭載か
マツダは、ツインターボと電動スーパーチャージャーを搭載した縦置き4気筒エンジンの特許を出願しました。注目すべき点は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)向けの縦置きエンジンであること。
現在のマツダのラインナップで縦置きエンジンはFRのロードスターのみですが、ツインターボのロードスターなどユーザーは望まないでしょう。
これはすなわち、マツダがFRベースとなるパワートレインを広くラインナップに組み込むという計画にほかならないと予想します。
マツダの新型セダンが「プレミアム」を名乗るのであれば、現在のフラグシップであるアテンザやCX-8と完全な差別化を図らなければいけません。
縦置きのエンジンによる恩恵は、左右対象による自然な運動性能と、舵取りに専念できる情報豊かなステアリングフィールをドライバーにもたらし、押し出されるようなトラクションフィールはまさに動物が後ろ足で地を蹴る自然な動き。
生命の躍動を表現した「魂動デザイン」の核となりうる要素です。
見直される6気筒エンジン
車の衝突安全基準が厳しくなるとともに、燃費向上のためエンジンのダウンサイジング化方向へ進んでいたトレンドにより、しばらく姿を消していた直列6気筒エンジンがメルセデス・ベンツS450で20年ぶりに復活。
その事実は、多くの6気筒ファンを沸かせました。メルセデス・ベンツS450に搭載された直列6気筒エンジンは、従来のエンジンよりも全長の短縮に成功し、クラッシャブルゾーンの確保とともに、長大だった6気筒エンジンをコンパクトに搭載することが可能になりました。
エンジン単体で完全バランスを実現する直列6気筒エンジンは、ほとんど振動を発しません。滑らかに回転するエンジンフィーリングの感触はまるでシルク生地と比喩され、とくにBMWがかつて生産していた6気筒エンジンは「シルキー6」と名高い評価を受けました。
また、エンジンの熱効率を最大にするには1気筒あたり500ccが理想的とされます。500cc×6気筒の3Lという排気量をもつ直列6気筒エンジンは、プレミアムセダンにとってまさに理想的なエンジンといえます。
開発中とみられる直6ディーゼルエンジンとは
マツダが開発中の直列6気筒エンジンはディーゼルエンジンであるとの噂もあります。新開発の直列6気筒ディーゼルエンジンには(2020年)SKYACTIV-D GEN2呼ばれる、第2世代SKYACTIVディーゼル技術が採用される予定です。
詳細は明らかになっていませんが、SKYACTIV-D GEN2では燃焼技術のさらなる改善と電動化技術を組み合わせ、Nox(窒素酸化物)低減を含む環境性能と燃費性能、良好な出力特性とエンジンフィーリングの改善を重点に開発が進められるでしょう。
燃費向上は、現行SKYACTIVエンジンと比較して約15%の向上が見込まれています。
BMWの直列6気筒ディーゼルターボエンジン
直列6気筒エンジンを搭載する、後輪駆動のスポーティなプレミアムセダンといえば、必然的にベンチマークとなるのはBMW。
7代目BMW 530dに搭載される3L直列6気筒ディーゼルターボエンジンのスペックは、最高出力265ps[195kW]/4000rpm、最大トルク620Nm[63.2kgm]/2000-2500rpmを誇るモンスターエンジンでありながらリッターあたりの燃費は19.6〜21.3km。
ディーゼルエンジン特有のガラガラ音は皆無で、ガソリンエンジンとの違いがわからないほどの静粛性を備えます。少なくとも、これほどのスペックを引き出すことは物理的に可能であり、直列6気筒エンジンを開発する以上、マツダはBMWを意識しないわけにはいきません。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...