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新型ロータリーエンジンはマツダ版「e-POWER」?REレンジエクステンダーの性能や価格・採用車種を予想

レンジエクステンダーEVとは?

©Norman01/stock.adobe.com

レンジエクステンダーはEV(電気自動車)の航続距離を伸ばすために、補助としてガソリンで発電できる機能です。
「レンジ=距離」「エクステンダー=拡張する装置」という意味です。

レンジエクステンダーEVは EV+ガソリンで発電

2012年3月に米国の「カリフォルニア州大気資源局(CARB)」がレンジエクステンダーEVの定義について以下を示しています。

①充電による走行距離が75mile(120.7km)以上であること
②補助動力装置(発電専用のエンジン)を搭載し、これによる発電での走行距離が、充電による走行距離以下であること
③補助動力装置はバッテリーの電力が低下するまで作動してはならない

レンジエクステンダーEVは、基本的には外部充電設備を使い充電し、オプションとしてガソリンで発電する装備がついていると考えるといいでしょう。

例えば、BMWのi3はEVとレンジエクステンダー付きEVの両方のラインナップがあります。
長距離ドライブはめったにしない・使ったらすぐ充電するのであればEV、もしものことがあったら心配なのでレンジエクステンダー付きといった選択ができます。

レンジエクステンダーについて詳しくはこちら

レンジエクステンダーEVとPHVの違いは?

電気自動車用急速充電器の看板

レンジエクステンダーEVとPHVの違いはなんでしょうか。

「PHVは充電して走れるしガソリンも使えるのに、レンジエクステンダーと何が違うの?」と思う方もいるでしょう。
ポイントは「従来のガソリン車のように、ガソリンとエンジンで走行するか」です。

PHVは従来のガソリン車のように、ガソリンとエンジンの組み合わせで直接車を動かしています。
もちろん、電気でも動かすことができます。
対してレンジエクステンダーEVには車を直接動かすためのエンジンがなく、ガソリンは発電に使われます。
発電されたエネルギーはバッテリーに蓄えられ、モーターを動かしてEVと同様に車を動かすことができます。

PHVは電気でもガソリンでも車を動かせますが、レンジエクステンダーEVの主役はあくまでも「電気」です。
ガソリンは補助的に使う、とイメージするといいでしょう。

レンジエクステンダーEVとe-POWER(シリーズHV)の違いは?

日産 e-POWERの仕組み

e-POWER 仕組み

「日産 ノート e-POWERのようなシリーズHVとレンジエクステンダー機能は似ているのでは?」と考える方もいるでしょう。
両者はガソリンで発電して充電、走行できるという意味では同じと言えるでしょう。
しかし両者の違いは、レンジエクステンダーEVは補助的にガソリンを使う、という点です。

例えば、シリーズHVの日産 ノート e-POWERは外部充電装置がなく、見た目は従来のガソリン車やHVと変わりありません。
しかし車の仕組みとしては、ガソリンを発電に使いバッテリーに電力を蓄え、EVのように車を動かしています。

このように、レンジエクステンダーEV、PHVやHVなどは電気とガソリンを併用しているため、ややこしい印象があります。
しかし、まだEV用充電ステーションの数も多くないこともあり、レンジエクステンダーEVは心強い装備・モデルの1つと言えるでしょう。

日産 e-POWERについてはこちら

レンジエクステンダーEV車 航続距離一覧

レンジエクステンダーEVのラインナップは少ないですが、「EVよりは安心かも」と感じた方もいるでしょう。

現在販売中のモデルと、これからデビュー予定のモデルの航続距離を確認してみましょう。

販売中のレンジエクステンダーEV

メーカー車種航続距離(EV)航続距離(EV+レンジエクステンダー)
BMWi3390km511km

レンジエクステンダーがあることで、航続距離は大幅にアップすることがわかりますね。

新型デビュー予定のレンジエクステンダーEV

メーカー車名航続距離(EV)航続距離
(EV+レンジエクステンダー)
アウディA1 e-トロン50km250km
マツダRX-?
プジョー&シトロエン(PSA)

ロンドン・タクシーはデビューが決まっていますが、あとの3つはまだ未確定な情報が多いです。
しかし、EVのラインナップ増と同時に、レンジエクステンダーEVも増えていくでしょう。

(番外編 商用車)新型デビュー予定のレンジエクステンダーEV

メーカー車名航続距離(EV)航続距離
(EV+レンジエクステンダー)
ロンドン・タクシー130km

このようにレンジエクステンダーがあることで、EVの航続距離の問題をカバーできます。

次にそれぞれの車の特徴を紹介します。

【販売中レンジエクステンダーEV】BMW i3

bmw i3

BMW i3は2014年に発売のEVです。
BMWの個性的なデザインはそのままに、丸みを帯びたコンパクトなデザインが特徴です。
見た目から想像できないパワフルさで、0-100kmをわずか7.3秒以内といった加速に、ドライバーも満足を感じるでしょう。
2017年11月にi3のマイナーチェンジ、スポーティなi3sも登場し、本国ドイツで発売されます。

EVとして、またレンジエクステンダーEVとして、長く親しまれてきたi3。
BMWは今後EVのラインナップを強化していく計画を発表しているので楽しみですね。

最新「i3」中古車情報
本日の在庫数 64台
平均価格 265万円
本体価格 130~458万円

【デビュー予定?レンジエクステンダーEV】アウディ A1 e-トロン

(参考)アウディA1

2015 アウディA1 外観

アウディ A1 e-トロンは、発電専用のロータリーエンジンによるレンジエクステンダー機能が搭載されています。
初めて登場したのはコンセプトカーとして2010年のジュネーブモーターショーです。

1番の特徴は「ロータリーエンジン」が使われていることでしょう。
小型でありながら高出力という点でレンジエクステンダーに合っていると言われています。

ロータリーエンジンと言えば、日本ではマツダ車が有名ですね。
次に紹介しますが、マツダもロータリーエンジンを使ったレンジエクステンダーEVが期待されるので、ライバルとなる可能性も大いにあります。

【デビュー予定】マツダ 新型REレンジエクステンダー

マツダ デミオEV

マツダ デミオ EV
Taisyo CC 表示 3.0 / CC BY 3.0
出典 : https://ja.wikipedia.org/

マツダでは、ロータリーエンジンが搭載されたレンジエクステンダーEVを開発中です。

これまでマツダからの公式アナウンスはなかったものの、このたび正式にマツダから発表があり、ロータリーエンジンレンジエクステンダー(REレンジエクステンダー)が開発中であることが明らかになりました。

マツダは、モーターを動力とし、動力源の電気を発電するためのロータリーエンジンの特許を取得。コンパクトで搭載しやすい形状のロータリーエンジンをEVに搭載するためと思われます。

マツダのレンジエクステンダーEVは2019年に発表されると期待されます。

【開発中?レンジエクステンダーEV】プジョー&シトロエン(PSA)新型

(参考)シトロエン E-メアリ

シトロエン E-メアリ

PSA(プジョーやシトロエンのグループ会社)は、イスラエルの企業アクエリアス・エンジンと共同でレンジエクステンダーEVを開発していると報道がありました。
アクエリアス・エンジンは高性能のエンジンを開発することに成功し、PSAと手を組むことで、独自のレンジエクステンダーEVを作るようです。

欧州は厳しい燃費と排ガス規制への対応で、多くの企業がEVなどのエコカーの開発をどんどん進めています。
PSAもその企業の1つで、2021年までにHVやEVを合計11台発表するという計画があります。

【新型デビュー予定!レンジエクステンダーEV】ロンドン・タクシー

https://www.youtube.com/watch?v=swLVxzeVkyg&feature=emb_title

イギリスの法律が厳しくなるに当たって、環境に優しいEVタクシーが開発されることになりました。
2018年に登場するロンドン・タクシーはレンジエクステンダーEVになる予定です。

タクシーは家庭用の車に比べると耐久性やクオリティが必要ですし、効率よくタクシーの営業をするには長い航続距離も大切です。
レンジエクステンダーEVのタクシーなら、環境に優しいEVの特長はそのままに、充電の心配を軽減できます。

日本でも近年はタクシーにHVが使われることが多くなりました。
今後も世界中でエコカーのタクシーが増えるでしょう。

番外編:レンジエクステンダーのようでレンジエクステンダーではない車種

日産 ノートe-POWER

日産 ノート e-POWER ブラックアロー

シボレー ボルト

CEFICEFI CC 表示 – 継承 4.0 / CC BY-SA 4.0
出典 : https://ja.wikipedia.org/

レンジエクステンダーではないものの、レンジエクステンダーと勘違いされやすい車種に日産 ノート/セレナ e-POWERやシボレー ボルト(Volt)などがあります。

日産の新開発パワートレイン「e-POWER」はエンジンで発電し、その動力で走行するため、外部から充電する機能が備わっていません。
また、シボレー ボルト(Volt)は外部充電に対応しており、外部充電による電力が切れた場合にエンジンを始動させ発電する、という点ではレンジエクステンダーEVに近いです。
しかし、シボレー ボルト(Volt)は外部充電での航続距離がエンジンを利用してでの航続距離を下回ります。

これらの車種は、カリフォルニア州大気資源局(CARB)によって定められたレンジエクステンダーEVの定義に従うと、レンジエクステンダーEVと呼ぶことはできなくなってしまいます。
日産 ノート/セレナ e-POWERはシリーズハイブリッド、シボレー ボルト(Volt)はPHEVに分類されます。

レンジエクステンダーEVは航続距離の心配を解決!

レンジエクステンダーEVはガソリンで発電できる便利な車です。
EVで心配な「航続距離が短い」「充電ステーションがなかったらどうしよう」といった問題も解決できます。

しかし、最近では技術の向上でEVも航続距離が伸びていることや、充電ステーションの増加により、いつの日かレンジエクステンダーなくなる日も来るかもしれません。
しかし、それはまだまだ先の話。
ロータリーエンジンのレンジエクステンダーEVなど期待のモデルの噂もあり、今後の動きに期待大ですね。

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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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