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【マニア向け!ロータス・エランの要点15選】タイプ26・M100やS4など歴代車種の評価

【ロータス・エランの要点11】低評価に終わった新型

2代目ロータス・エラン
The Pug Father
出典 : https://www.flickr.com/

2代目エランは「曲がらない・機動性が鈍い」というFFレイアウトの弱点をショートホイールベース&ワイドトレッドで克服。
車重の軽さを活かしてロータスらしいハンドリングマシンに仕立てられていました。

しかし、開発・生産コストが嵩んだ結果、同じように初代エランに範をとったユーノス・ロードスターよりも販売価格が5割以上高くなってしまい、おまけにFFレイアウトを採用したことによりスポーツカーファンから受け入れられず、結果的に2年間にわずか3,885台がラインオフしただけで生産が中止してしまいます。

94年にGMから経営権を買い取ったブガッティ社のロマーノ・アルティオリによって、2代目エランはS2として復活しましたが、こちらも800台のみの生産に留まっています。

【ロータス・エランの要点】ラインナップ(現在販売中の全モデル)

キア・ビガート
Chu CC 表示 – 継承 3.0 / CC BY-SA 3.0
出典 : https://it.wikipedia.org/

94年に新型ロータス・エランが生産を終了して以来、現在までに「エラン」と名付けられたクルマは登場していません。
したがって現在発売中の新車は存在しません。

しかしロータス社での生産終了後、96〜97年にかけて新型エランは、生産設備一式を購入した韓国・起亜自動車によってライセンス生産されました。

キア・ビガート(韓国国内では起亜エランとして販売されました)と名付けられたこのクルマは、韓国の交通事情に合せて左ハンドル化され、エンブレムを起亜自動車のものに交換し、リアコンビランプの意匠を変えただけで、外装は新型エランをそのまま踏襲しています。

心臓部はいすゞ製から起亜自動車製のT8D型1,793cc直4DOHCに変更されています。
このエンジンは当時起亜自動車が提携関係にあったマツダ製BP-ZEエンジンと基本設計を共用しています。
ビガートに搭載されるに当たり、T8D型エンジンはロータスによるチューニングを受けており、最高出力は2代目エランから5ps向上の135ps/6250rpmとなっています。
また、サスペンションセッティングも見直されており、若干車高が上がっています。

筆者は新車デビュー時にキア・ビガートに試乗したことがあります。
ロータス流のシャープなサスペンションセッティングは健在でしたが、安全基準の見直しによって追加された径の大きなエアバッグ付きステアリング(おそらくは起亜の乗用車用の物を流用)とのマッチングが悪く、ハンドリングのバランスが明らかに崩れていました(社外ステアリングに交換すれば問題は解決すると思います)。

【ロータス・エランの要点13】新型・旧型の中古車価格

中古車 中古車販売店 値札
©iStockphoto.com/acilo

近年では、世界的な旧車ブームにより旧型エランはすっかり高嶺の花となっています。
とくに希少性の高い初期モデルのS1やS2は700〜1000万円前後で取引されており、一般の人には手が届きにくいクルマとなっています。

しかし、S3以降のモデルなら現在でも350〜600万円程度の予算で十分に狙えます。
英国車の例に漏れず、エランはパーツの入手が比較的容易ですし、スーパーセブンの一族と異なり、2シータースポーツカーとしては充分に広いトランクを備えるなど最低限の実用性も確保されています。
「いつか初代エランを手に入れたい」と思っている方は、これ以上価格が上昇する前に手に入れることをオススメします。

【ロータス・エランの要点14】新型・旧型モデルの燃費

©littlewolf1989/stock.adobe.com

ロータス・エランは趣味性の高いスポーツカーですので、燃費のことを気にするのはナンセンスな話かも知れません。

一応参考までに旧型エランの実燃費を調べてみると、設計の古いキャブレター・エンジンにもかかわらず、実燃費は10〜13km/Lと意外な好燃費。
ただしこれは街乗り〜高速巡航時の燃費であって、スポーツカーらしく攻めれば6〜7km/Lほどに低下します。

また、意外にも設計の新しい新型エランの実燃費も旧型とほとんど変わりがないようです。

【ロータス・エランの要点15】旧型の維持費、故障、レストア

@kunakorn/stock.adobe.com

旧型エランは半世紀以上も昔に工場をラインオフしたクラシックモデルです。
当然、購入後のトラブルはある程度確保しなければなりません。
チェックポイントはいくつもありますが、すべてを詳細に解説していては専門書が1冊書けるほどになってしまいます。
ですからここではほんの触りとして、とくに注意が必要な電装系とボディリペアについて紹介します。

旧型エランは電気系は要注意!

一般的に英国製旧車の弱点とされる電装系ですが、現代のクルマの配線に比べてヒューズが2回路という原始的な作りになっており、配線が束になって接続されています。
もちろん、配線自体が経年劣化によってリークを起こしていたり、欠線していたりすることもしばしば。
また、工場出荷からの半世紀の間に何人ものオーナーを渡り歩いた結果、いい加減な後付け配線や配線ミスなどが行われていることも珍しくありません。
こうなると末端の電気機器をいくら修理してもムダで、配線の引き直しを考えたほうが良いかもしれません。

FRP製ボディのリペアはノウハウのある専門店で

また、旧型エランのようなFRP製のボディを持つクルマは、経年劣化によるボディのクラックの問題もあります。
クラックの入ったボディをパテ埋めしてペイントしても、2〜3年で再びヒビが入ってしまいます。

FRP修理を得意とするスペシャルショップで完全にペイントを剥離してから下地作りを徹底的に行ってから再塗装すれば最低でも10年くらいはクラックの問題が起きません。
多少工賃が掛かりますが、エランのボディリペアは待ちの板金塗装工場などではなく、実績のある専門店で行うことをオススメします。

旧型エランは旧車初心者にはややハードルが高め

旧型エランは電子制御を多用した現在のクルマに比べてく構造はシンプルですし、メカニズムは耐久性の高い量産大衆車の部品を流用しているので、基本的には丈夫なクルマです。
良好なコンディションの個体なら維持費は意外と掛かりませんし、腕に覚えのある人なら自分でメンテナンスすることも不可能ではないでしょう。

ただし、よほど旧型エランに惚れ込んでいるのなら話は別ですが、旧車の入門用として購入するにはやや荷が重い車種であることも事実です。
「カッコイイからちょっと乗ってみたい」くらいの軽い気持ちで手を出すと後悔するかもしれません。

安心感を求めるならスペシャルショップでゼロから組み直してもらうという選択肢もあります。
その場合は購入費と同額程度のレストア予算を見ておけば間違いないでしょう。

BOLTS AND NUTS! vol.1
https://www.amazon.co.jp/

なお、筆者の友人である漫画家の田中むねよしさんが、旧型エランの長期リポート漫画を描いています。
Tipo誌に連載されていた「BOLT AND NUTS!」(ネコパブリッシング社刊)は、オーナー目線でエランとの生活を描いた良作です。
レストアや維持費などにつても紹介されていますので、興味のある方は1度読まれることをオススメします。

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ロータス・エランは理想的なスポーツカー

初代ロータス・エランFHC
Brian Snelson
出典 : https://it.wikipedia.org/

ロータス・エランについてのまとめ記事はいかがでしたでしょうか?

旧型エランはデビューから50年以上が経過した古いモデルですが、その卓越したハンドリングとスポーツカーとしての理想的なパッケージングは、現在の基準で見ても見劣りを感じません。
それはエランというクルマが1,500〜1,600cc級のスポーツカーとしては異例なほど小さく、車重は圧倒的に軽量で、高性能なシャシーとサスペンションを持ち、クルマに見合ったパワーのエンジンが搭載されているからです。
こうしたスポーツカーとしての素性の良さは、いくら年月が経過しても変わることはありません。

今日でも多くのエンスージアストに愛され続けている旧型エランは、スポーツカーの永遠のベンチマークなのかもしれません。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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