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ホンダがF-1復帰を発表!2026年からアストンマーティンとタッグを組んで参戦へ
ホンダがエンジンサプライヤーとしてアストンマーティンとワークス契約

2023年5月24日、ホンダはF-1(FIAフォーミュラ・ワン世界選手権)におけるパワーユニットサプライヤーとして「アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チーム」とワークス契約を結ぶ合意を果たしたと発表しました。
ホンダは1964年にF-1に初参戦し、2006年にもオールホンダとして参戦。それ以外の期間も、長年に渡って車体やエンジンを供給してきた過去があります。また、2021年にF-1を撤退してからもレッドブルのチームへ技術支援を続けています。
F-1用パワーユニットの開発とレース参戦・運営を行うのは、2022年から二輪と四輪が統合されて新体制となった株式会社ホンダ・レーシング(HRC)です。
2026年からのF-1新レギュレーションは電動比率が50%
F-1は、2030年のカーボンニュートラル実現を目標として掲げており、2026年から新レギュレーションが施行され、電動エネルギーの比率が大きく拡大されることが報じられています。
2023年現在のレギュレーションでは、電動モーターが占める最高出力における比率は20%弱に留まるのに対し、2026年以降は100%カーボンニュートラル燃料の使用が義務化されるとともに、最高出力の50%をエンジンが担い、残りの50%を電動モーターが補うかたちになるとのことです。
それにともない、減速時のエネルギーを回収して電力として蓄えるエネルギー回生システム(ERS)の出力は、現在の3倍に引き上げられるとホンダは説明しており、このレギュレーション変更はホンダのカーボンニュートラルの方向性と合致し、将来的な技術開発に大きな意義を持つと、ホンダはF-1参戦を決定した理由を明かしています。
そのうえで、2021年にF-1に初参戦した「アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チーム」とワークス契約を結び、車体が要求する性能に対して、ホンダが最適なパワーユニットの設計と開発、製造を担当するとホンダは説明しています。
記者会見でF-1参戦の詳細と意気込みを語る
ホンダは同日の11時から四輪モータースポーツ活動に関する記者会見を開き、その様子はYoutube上でも公開され、今回のF-1参戦に関するより詳細な情報が語られました。
そのなかでホンダの三部 敏宏 社長は、F-1の新レギュレーションから得られる技術やノウハウは、電動フラッグシップスポーツや量産電動車の開発に関わるとともに、現在研究開発中のeVTOL(電動垂直離着陸機)や持続可能な航空機用燃料など、さまざまな分野にも活かすことができると述べています。
また「モータースポーツは走る実験室であり、技術者を育てる道場でもある」と述べ、「その最高峰となるF-1は得られるものも多い」と説明。加えて「これまでホンダがF-1でおさめた成績は、ファンの皆様の応援と盛り上がりが大きなモチベーションとなったのも事実であり、改めて感謝したい」と記者会見の場で述べました。
アストンマーティンF-1チーム会長であるローレンス・ストロール氏は記者会見で、ホンダの長年にわたるモータースポーツにおける功績を讃えるとともに「アストンマーティンF-1チームのポテンシャルを見出していただき感謝したい」と語っています。
HRCの渡辺 康治 社長はF-1参戦発表にあたって「持続的なレース体制を構築し、世界中のモータースポーツファンへ夢と感動をお届けしていきます」とコメント。
「アストンマーディン・パフォーマンス・テクノロジーズ・グループ」のCEOであるマーティン・ウィットマーシュ氏は「ホンダとのパートナーシップはジグソーパズルの最後のピースのひとつです。F-1の新しいレギュレーションは大きな変化ですが、私たちはともに乗り越え、成功できると確信しています」とコメントを残しています。
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