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ホンダ CR-V完全情報!おすすめグレードや人気カラー、スペックなどを解説
ホンダ CR-Vとはどんな車?


CR-Vはホンダが1995年10月から販売を開始したSUVです。同時期にデビューしたオデッセイとともに「クリエイティブ・ムーバー」シリーズの1車種として登場したモデルでもあります。
現行のCR-Vは2018年に発売した5代目。4代目は2016年登場のヴェゼルに吸収され、いったん日本市場から姿を消しましたが、その2年後に復活したかたちとなりました。
CR-V初のハイブリッドシステムや新世代のプラットフォーム、7人乗り3列シートなど、これまでのCR-Vにはなかった新たな装備や機能が追加されています。


ゆとりのある車格と利便性の高い室内空間によりSUVでありながらミニバンのような使い方もできる車となっています。開口部の底面の低さやドアの開く角度にこだわり、荷物の積み下ろし、人の乗り降りなどが簡単に。
ホンダの先進安全運転支援システム「Honda SENSING」も採用され、安全面での機能も充実しています。
ヴェゼルよりも車格の大きい、幅広く活用できるミドルサイズSUVがCR-Vです。
おすすめグレード
CR-Vのグレード構成と車両価格
2021年4月時点で販売されているCR-Vのグレード(特別仕様車を除く)は以下表のとおりです。
ガソリンモデルのグレード
グレード名 | 車両価格(税込) |
---|---|
EX | 3,361,600円~ |
EX・Masterpiece | 3,686,100円~ |
ハイブリッドモデルのグレード
グレード名 | 車両価格(税込) |
---|---|
e:HEV EX | 3,925,900円~ |
e:HEV EX・Masterpiece | 4,250,400円~ |
3列シート7人乗りはガソリン車のみ
CR-Vはパワートレインを決めてからグレードを選択しましょう。7人乗りはガソリン車のみの設定となります。
本革シート仕様は「EX・Masterpiece」を選ぼう

CR-Vは「EX」をベースとし、さらに装備をプラスしたのが「EX・Masterpiece」となります。「Masterpiece(マスターピース)」はセットメーカーオプションと考えるとわかりやすいでしょう。本革シートを希望するなら「EX・Masterpiece」を選びましょう。
Masterpieceで追加される装備は以下の通り。
- ハンズフリーアクセスパワーテールゲート(イージークローザー/挟み込み防止機能付)
- 電動パノラミックサンルーフ
- 本革シート&専用インテリア
- 2列目左右席シートヒーター
- 助手席4ウェイパワーシート(スライド/リクライニング)
- グレー切削18インチアルミホイール
EXとの価格差は約30万円。本革シートは相変わらず人気のオプションですが、「サンルーフはなくてもいい」というユーザーにとっては微妙な価格差かもしれません。
しかしリセールも視野に入れるのであれば、本革シート+サンルーフは査定額が高くなりやすく、お得とも言えます。
ボディカラーは全6色

CR-Vのボディカラーは全6色。査定額が高くなるのは、「プラチナホワイト・パール」「クリスタルブラック・パール」「スーパープラチナグレー・メタリック」でしょう。
ホンダ CR-Vのボディカラー一覧
カラー名称 | カラーコード |
---|---|
プラチナホワイト・パール | (NH609P) |
クリスタルブラック・パール | (NH731P) |
シーグラスブルー・パール | (B634P) |
プレミアムクリスタルブルー・メタリック | (B625M) |
プレミアムクリスタルレッド・メタリック | (R565M) |
スーパープラチナグレー・メタリック | (R565M) |
ホンダ CR-Vのスペック

ボディサイズ
全長 | 4,605mm |
---|---|
全幅 | 1,855mm |
全高 | 1,680~1,690mm |
ホイールベース | 2,660mm |
車両重量 | 1,520~1,700kg |
乗車定員 | 5〜7人 |
4代目CR-Vよりも全体的にサイズが拡大され、横幅は1,855mmとミドルクラスSUVの中でもっとも大きくなっています。
ボディのサイズアップにともなって室内空間が広くなり、居住性が向上。CR-Vで初めて3列目シートが採用され、最大7名の乗車が可能となりました。3列目はもちろん2列目のシートも可倒式となっているため、荷物の積載性も優れています。
ボディサイズが大きなCR-Vですがホイールベースは抑えられており、最小回転半径は5.5mとミドルサイズSUVの中では小回り性能に優れています。ただし、横幅は大きいため狭い道では少し気を遣うかもしれません。
パワートレイン
エンジン | 水冷直列4気筒 | 水冷直列4気筒 |
---|---|---|
排気量 | 1993cc | 1496cc |
最高出力 | 107kW[145PS]/6,200rpm | 140kW[190PS]/5,600rpm_ |
最大トルク | 175N·m[17.8kgf・m]/4,000rpm | 240N·m[24.5kgf・m]/2,000-5,000rpm |
モーター最高出力 | 135kW[184PS]/5,000-6,000rpm_ | – |
モーター最大トルク | 315N·m[32.1kgf・m]/0-2,000rpm | – |
トランスミッション | 電気式CVT | 無段変速AT |
駆動方式 | FF 4WD | FF 4WD |
使用燃料 | レギュラー | レギュラー |
CR-Vのパワーユニットには、1.5Lながら2.4Lのエンジンに匹敵するトルクを低回転から発生するVTECターボエンジンと、ほとんどの場面でモーター走行が可能な2つのモーターを使う高効率のハイブリッドシステムの2種類が用意されています。
2Lエンジンと組み合わされるハイブリッドは走行シーンに応じて3つのモードを自動的に切り替える「e:HEV」で、モーターならではの出力特性でスムーズかつパワフルな加速を実現。発電用モーターと走行用モーターの2つを組み合わせることで、WLTCモードで21.2km/Lの低燃費を実現しています。
ガソリンエンジンは最高出力190PSと高出力で、最大トルク24.5kgf·mを2,000回転という低回転から発揮。低速からでも力強い加速が可能です。また、1.5Lエンジンであることやレギュラーガソリン仕様であることなど、経済性にも優れます。
ホンダ CR-Vの維持費と燃費
ホンダ CR-Vの燃費とガソリン代
本記事執筆時の以下の年間走行距離、ガソリン価格(全国平均)を参考に、年間のガソリン代を算出しました。
- 自動車の年間走行距離:平均6,316㎞
- ガソリン価格(全国平均):レギュラー152円 2021年6月現在
対象グレード | WLTCモード | ガソリン代(年間) |
ガソリンモデル(2WD)EX、EX・Masterpiece、EX-BLACK EDITION | 14.2km/L | 67,607円 |
ガソリンモデル (4WD)EX、EX・Masterpiece、EX-BLACK EDITION | 13.6km/L | 70,590円 |
ハイブリッドモデル(2WD)e:HEV EX、e:HEV EX Masterpiece、e:HEV EX- BLACK EDITION | 25.8km/L | 37,210円 |
ハイブリッドモデル(4WD)e:HEV EX、e:HEV EX Masterpiece、e:HEV EX- BLACK EDITION | 25.0km/L | 38,401円 |
ホンダ CR-Vの維持費(3年間)
ホンダ CR-Vの3年間の維持費をシミュレーションしてみました。
ガソリンモデル(2WD)EX | ガソリンモデル(4WD)EX | ハイブリッドモデル(2WD)e:HEV EX | ハイブリッドモデル(4WD)e:HEV EX | |
自動車税 | 30,500円 | 30,500円 | 36,000円 | 36,000円 |
重量税 | 49,200円 | 49,200円 | 免税 | 免税 |
車検時法定費用 | 52,810円 | 52,810円 | 40,010円 | 40,010円 |
ガソリン代(3年) | 202,832円 | 211,771円 | 111,631円 | 115,203円 |
合計金額 | 329,033円 | 337,981円 | 187,641円 | 191,231円 |
※車検費用は受ける場所や検査内容によって異なる場合があります。
※任意保険料や駐車場代、高速道路利用料金などの別途費用も発生します。
※上記の金額はあくまでも目安となります。
維持費の各項目については以下の記事で詳しく解説しています。
歴代車種
【初代】CR-V:RD1/2型(1995年~2001年)

初代CR-Vは1995年にデビュー。前年に発売して大ヒットを果たした初代オデッセイに続き、ホンダの「クリエイティブ・ムーバー」第2弾として登場しました。
「クリエイティブ・ムーバー」とは、当時のホンダが他社との差別化を図るため、「SUV」や「ミニバン」という言葉を用いない方針だったために考案した独自の名称です。
クロスオーバーSUVでありながら、ステッキ式サイドブレーキを採用したことで前後ウォークスルーが可能。3ナンバーサイズですが排気量は2L以下と維持費も抑えられており、実用性の高いモデルでした。
街乗りメインのユーザーをターゲットとしていたため、4WDシステム性能はいまひとつ。悪路走破性は高いとは言えなかったものの、積雪地・寒冷地でも好調なセールスを記録しています。
発売後、しばらくして北米市場にも投入され、海外でも人気を博しました。
【2代目】CR-V:RD4/5/7型(2001年~2006年)

2001年9月にフルモデルチェンジ。初代から基本的にはキープコンセプトですが、4WD性能が大幅向上したことや、ミニバン並の快適な室内空間や使い勝手の良さを与えられた正当進化を遂げました。
北米や欧州、アジア圏では高く評価されたものの、日本国内だとSUVブームが一旦落ち着いたことが災いして、初代ほどの売上には至りませんでした。
【3代目】CR-V:RE3/4型(2006年~2011年)

2006年10月にフルモデルチェンジした3代目CR-Vは先代までの角張ったデザインから大きく変わり、曲線的なプレミアムSUVになりました。
フロントはステップワゴンと共通のコンセプトを採用。サイドウィンドウの特徴的な扇形ラインによって初代ストリームに見られたクーペライクな雰囲気を演出しています。
ボディサイズが拡大し、コンパクトSUVからミドルサイズSUVに。タイヤサイズも先代からの要望に応えるかたちで18インチタイヤが装着可能になりました。さらに車格が1ランクアップしたことで価格が上昇。もともとのポジションにはホンダ クロスロードがラインアップされました。
日本ではそれほど販売台数を伸ばしませんでしたが、先代に引き続き海外市場で人気を博しました。
【4代目】CR-V:RM1/4型(2011年~2016年)

2011年11月にワールドプレミア、同月に国内で発売しました。4代目は先代から若干サイズを縮小しつつ、室内長と荷室容量をそれぞれ拡大したことで使い勝手を向上。
パワートレイン面では2代目後期から国内仕様で廃止されていた2.0L仕様を復活、CVTの採用、新開発の四輪駆動システム「REAL TIME AWD」を搭載など、様々な試みがされました。
しかし、日本市場では2016年7月末に生産を終了。2018年までCR-Vは国内から姿を消すことになりました。
とはいえ、海外では3代目を凌ぐ人気を誇り、日本で生産を終了したあとも後期型へとマイナーチェンジし、引き続き販売されています。
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本日の在庫数 284台 平均価格 167万円 本体価格 27~395万円
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...