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マッハ1が復活?フォードが「マッハE」を商標登録申請!新型電動SUVを開発中か?
フォードが「マッハE」を米国特許商標庁に商標登録申請
フォードが公表したEVのティザー画像
2018年11月26日に米国フォードが「Mach E(マッハE)」「Mach-E(マッハ-E)」という、2つの名称を米国特許商標庁(USPTO)に商標登録申請していたことがわかりました。
申請内容を確認すると「自動車すなわち電気自動車・乗用車・トラック・スポーツカー・オフロードカー、そのための構造部品・バッジ・金属ナンバープレートフレーム」に適応する商標として使用することができることになっています。
フォード ファンは「マッハ」と聞けば、同社の高性能スポーツカー「マスタング マッハ 1」を思い起こすことでしょう。
「マッハE」は「マスタング マッハ1」を引き継ぐ高性能車の復活を意味している可能性も考えられます。
「マッハ1」とは?


「マッハ1」とは、50年以上におよぶフォードを代表するスポーツカー「フォード マスタング」の高性能モデルです。現行マスタング(2015年〜)は7代目。多くのファンをもつロングセラー車です。
初代マスタングは1964年から登場しましたが、マッハ1が追加されたのは2代目マスタング(1969~1973年)です。名作映画に登場したことでも有名で、「007/ダイヤモンドは永遠に」には1971年型が、「バニシング in 60」には1973年型が登場しています。
2代目マスタングは初代よりも大型化およびハイパワー化されたため、燃費が悪化。さらに第一次オイルショック(1973年)も影響して、小型化・省エネ指向の波に飲み込まれる形となり現役を退きました。それに伴い、高性能モデルのマッハ1の生産も終了となりました。
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マッハEは完全電動モデルのSUV?
フォードが商標登録した「マッハE」は、フォードの新型EVを示唆しているという見方もあるようです。
フォードが2018年1月に公開した動画では「マスタングGT」と「エクスプローラー」がフォードの施設に入り、そこに稲妻が落ちると新しい車がそこから走り去るという演出がなされています。この稲妻が電気を連想させるため、EVの「マッハ1」が誕生するのではないかと噂されています。
「マッハE」とマスタングGT(2019年)の比較

さらに、2018年9月に公開された「マッハE」の後ろ姿のティザー画像は、マスタングの特徴である片側3本のリアランプが確認でき、ルーフラインも現行型マスタングに似ているように見えます。また、リアウインドウサイドのラインからハッチバック型と予想されます。
さきほどの動画から「マスタングGT」と「エクスプローラー」の要素を併せ持った新型車であると仮定するならば、クーペタイプのSUVとなる可能性もあるでしょう。
以上のことから、「マッハE」は完全電動モデルのSUVとなると予想します。
過去に商標登録されたものの市販化されていない「モデルE」
フォードのEV「フォーカス エレクトリック」(2014年)

フォードはかつて開発中のEV エントリーモデルのために「モデル E」というネーミングを商標登録していましたが、フォードの市販車で「モデルE」というEVは登場していません。
ちなみに、そのせいでテスラは「モデルS」「モデルX」に続くモデル名に「モデルE」が使用できなくなり「モデル 3」という車名を採用することになりました。
今回商標登録された「マッハE」と合わせて、フォードが新型EVや電動SUVを開発中である可能性は高いでしょう。「マッハE」が正式な車名として採用されるかは不明であり、まだ明らかになっていないことが多い状況ですが、マッスルカーの遺伝子を受け継いだEV車の登場に期待が高まります。
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- 宮代ツトム