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フィアット・パンダまとめ|初代から全世代を紹介!中古車価格と故障や燃費など維持費も!

初代フィアット・パンダ

↑初代フィアット・パンダ

モックアップの完成後、フィアットの自動車部門の部長であったニコラ・トゥファレッリの強力な後押しもあって量産化に向けて開発が続けられた「ルスティカ」は、「パンダ」と名前を変え、1979年11月に先行量産車が公開され、翌80年に市販を開始しました。

市販された初代フィアット・パンダは、ジウジアーロが提案した斬新な3ドアハッチバックのデザイン案がほぼそのまま採用されていました。

初代フィアット・パンダは、限られた全長の中で最大のキャビンとラゲッジスペースを得るために、駆動方式はFFとし、コストとスペースユーティリティ、耐荷過重を賄うためにリアサスペンションにリーフリジットを採用しています。

また、初代フィアット・パンダは開発・製造コストの低減のため、ボディラインは垂直と平面で構成され、すべてのウインドウを平らな板ガラスとし、チリ(散り:垂直なふたつの面の段差)を詰めることを避けるため、ボンネットやテールゲートなどの開口部に蓋を被せるような意匠を採用しています。なお、初期モデルのみ「鉄板グリル」と呼ばれる左右非対称形状のフロントグリルが装着されました。

初代フィアット・パンダの内装は徹底的に簡素化され、樹脂製のダッシュボードの代わりにキャンバスとバーで構成されたダッシュポケットが与えられ、パイプフレームに伸縮性のあるキャンバスを張ったハンモック式フロントシート、取り外し可能なリアシートなどが採用されました。

発売当初のフィアット・パンダのラインナップは、652cc空冷縦置き直列2気筒OHVエンジンを搭載した「パンダ30」(イタリア国内専用モデル)と903cc水冷縦置き直列4気筒OHVエンジンを搭載したパンダ45の2種類で、いずれも燃料にはガソリンを使用していました。

82年には843cc直列4気筒エンジンを搭載する「パンダ34」と、45をベースにした豪華版の「スーパー」の2モデルが新たに追加されています。
これらのモデルは特徴的な鉄板グリルに代わって樹脂製の柵型グリルを採用したほか、「スーパー」ではシートも一般的なウレタンを使用したクッション構造のものに換装されています。
さらにグレードの追加に伴って、新たに前後席で独立したキャンバストップのルーフを持つダブルサンルーフがオプション設定されています。

83年にはオーストリアのシュタイア・プフ社と共同開発によるパートタイム式4輪駆動の「4×4」が追加されていました。

86年には初代フィアット・パンダの歴史でもっとも大きなマイナーチェンジが施されます。

セリエ2と呼ばれるマイナーチェンジ版は、従来までの3種類のパワーユニットに代わって、FIRE(Fully Integrated Robotized Engine)と名付けられた、769cc/999cc4気筒SOHCエンジンに換装されました。
グレード名はそれぞれ「750」/「1000」に改められました。
また、あわせて1,301cc直4ディーゼルエンジンが追加されています。

足回りは従来のリーフリジッド式リアサスペンションに代わって、アウトビアンキY10に採用実積のあるΩアーム・トレーリングリンクを持つトーションビーム式に変更を受けました。
そのほか、「スーパー」で先行採用されたウレタンシートと樹脂製のフロントグリルが全車に採用されたほか、メーターの大型化や三角窓の廃止などが行われました。

その後も改良は適時行われ、89年にエンジンがインジェクション化され、91年には排気量が1,108ccに拡大されるとともに、富士重工製のベルト式CVT(無段変速機)を備えた「セレクト」が追加されました。

初代フィアット・パンダは発売するやいなや大ヒットモデルとなり、苦境に喘いでいたフィアットは、グループ全体の立て直しに見事成功しました。

日本市場には本国デビューに遅れること約3年、1983年にパンダ45が導入されて以来、JAX、サミットモータース、大沢商会、フィアット・アンド・アルファロメオモータース・ジャパン、フィアット・ジャパン(フィアット・アンド・アルファロメオモータース・ジャパンが改組。現FCA)と輸入元を変えながら、新衝突安全規制が施工された1999年まで正規輸入が続きました。

それ以降、フィアット・パンダは、イタリア国内でのみ販売か続けられ、グレードは903cc直4エンジンを搭載した「ヤング」と、1,108ccの「ホビー」、そして4×4の「トレック」に再編されました。
正規輸入終了後、ごく少数の「ヤング」と「ホビー」が日本国内に並行輸入されたようです。

©︎art_zzz/stock.adobe.com

↑初代フィアット・パンダ・ヤング

初代フィアット・パンダのスペック

◆フィアット・パンダ45のスペック
全長:3,380mm
車幅:1,460mm
車高:1,445mm
ホイールベース:2,160mm
車重:680kg
排気量:903cc
エンジン:直列4気筒OHV
最高出力:45ps/5,600rpm
最大トルク:6.8kg-m/3,000rpm
燃料噴射装置:キャブレター
トランスミッション:4MT
サスペンション(前):マクファーソン式ストラット
サスペンション(後):リーフスプリング式リジット全長:3,405mm

◆フィアット・パンダ セレクタのスペック
全長:3,405mm
車幅:1,510mm
車高:1,485mm
ホイールベース:2,165mm
車重:770kg
排気量:1,108cc
エンジン:直列4気筒SOHC
最高出力:52ps/5,500rpm
最大トルク:8.6kg-m/3,250rpm
燃料噴射装置:電子制御式燃料噴射
トランスミッション:CVT
サスペンション(前):マクファーソン式ストラット
サスペンション(後):Ωアーム式リジット

初代フィアット・パンダの姉妹車

初代フィアット・パンダには スペインの自動車メーカー・セアトがライセンス生産した姉妹車が存在します。

セアトで生産されたパンダはその名の通り「セアト・パンダ」の商品名で販売されました。
このクルマには独自の改良点やオリジナリティはなく、変更点はバッジがフィアットからセアトとなったことだけでした。

1983年にフィアットがセアトの株式を売却して提携関係が解消されると、パンダのライセンス生産契約も失効しましたが、2社の話し合いにより、セアト・パンダの前後デザインと車名を変更することで生産継続が許されることになりました。

こうして87年以降に生産されたセアト・パンダは「セアト・マルベーリャ」に車名を変更されました(パンダの商用車は「テッラ」を名乗りました)。
セアト・マルベーリャにはフィアット・パンダのようなセリエ2は存在せず、セリエ1の設計のまま1998年まで生産が続けられました。

2代目フィアット・パンダ

2003年に登場した2代目フィアット・パンダは、心機一転「ジンゴ」という名前で発表される予定でした。
ところが、ルノーから同社のトゥインゴと商標の類似を指摘されたことから、フィアットは法廷闘争を避けるためにジンゴの名称はお蔵入りさせ、パンダの名を引き継ぐことを決定します。

そもそもジンゴは全高を高く採ったコンパクトSUVとして開発が進められており、無駄を廃した経済車として誕生したフィアット・パンダとはコンセプトから異なります。
つまり、初代パンダとは名前以外、縁もゆかりもないクルマが2代目パンダを襲名したわけです。
ただし、フィアットのラインナップのボトムを担うエントリーカーというポジションという点では変わりがありません。

2代目フィアット・パンダのボディスタイルは初代とは打って変わって5ドアとなりました。
搭載されるエンジンは、1,240cc直列4気筒SOHC「FIRE」エンジンで、組み合わされるトランスミッションは5AMTの「デュアロジック」と5MTとなります。
駆動方式は先代同様、FFのほか4輪駆動モデルも設定されました。

初代とは異なり、運転席&助手席エアバッグなどの安全装備が標準装備となり、エアコンやカーオーディオなどの快適装備も設定されました。

日本仕様はベーシックグレードの「1.2」のほか、装備を充実させた「マキシ」、ハウスウェアメーカーのアレッシィ社とコラボした「アレッシィ」、4×4の「クライミング4WD」、同グレードの上級モデルの「クライミングプラス4WD」などが設定されました。

07年には100psを発揮する1.4L 直列4気筒 DOHCエンジンを搭載するスポーティーモデル「100HP」が追加されています。

イタリア本国にはディーゼルエンジン仕様やCNG仕様も存在しました。

フィアット・パンダ マキシのスペック

全長:3,535mm
車幅:1,590mm
車高:1,570mm
ホイールベース:2,300mm
車重:960kg
排気量:1,240cc
エンジン:直列4気筒SOHC
最高出力:60ps/5,000rpm
最大トルク:10.4kg-m/2,500rpm
燃料噴射装置:電子制御式燃料噴射
トランスミッション:5AMT「デュアロジック」
サスペンション(前):マクファーソン式ストラット
サスペンション(後):トーションビーム式

3代目フィアット・パンダ

2011年に登場した3代目フィアット・パンダは、2代目のキープコンセプトながらも内外装の質感を高め、燃費性能や環境性能を大幅に向上させています。

3代目フィアット・パンダのプラットフォームは、フィアット500やランチア・イプシロンと同じものが使用され、ボディサイズが若干拡大されています。

搭載されるエンジンは先代モデルから流用された1,240cc直列4気筒SOHC「FIRE」エンジンや、1,300cc直列4気筒ディーゼル「マルチジェット」のほかに、875cc直列2気筒ターボ「ツインエア」も設定されました。
組み合わされるトランスミッションはMTのほか、完成度を増した5AMT「デュアロジック」も用意されます。
駆動方式はとデビュー当初はFFのみでしたが、12年に遅れて4輪駆動の4×4も追加されました。

日本仕様のエンジンは全車ツインエアとなり、FFはデュアロジック、4×4が6MTとなります。
3代目フィアット・パンダは適時限定モデルが追加され、これまでに「4×4アドベンチャーエディション」「4×4コンフォート」「MT」「4×4テッラ」などが台数限定で販売されています。

フィアット・パンダ イージーのスペック

全長:3,655mm
車幅:1,645mm
車高:1,550mm
ホイールベース:2,300mm
車重:1070kg
排気量:875cc
エンジン:直列2気筒SOHCターボ
最高出力:85ps/5,500rpm
最大トルク:14.8kg-m/1,900rpm
燃料噴射装置:電子制御式燃料噴射
トランスミッション:5AMT「デュアロジック」
サスペンション(前):マクファーソン式ストラット
サスペンション(後):トーションビーム式

執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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