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【フィアット500Cは辛口おしゃれさん?】実燃費を含めた維持費や試乗評価など要点8選
目次
【1】フィアット500Cの歴史と概要
フィアット500の歴史

イタリアのメーカーフィアットで、1936年に発表されたのが、フィアット500Aです。
その後、500B、500Cと改良し、1955年まで生産されました。
安価な小型車として、イタリアの国民に愛され、約60万台ものセールスを記録しました。
初代フィアット500(トポリーノ)の後継車として開発された、600(セイチェント)の縮小版が、FIAT NUOVA 500です。
チンクエチェント(イタリア語で500)の愛称で、イタリアの国民に親しまれました。
小さなボディに4人乗り、RR(リアエンジン、リア駆動)の駆動形式といった構成で、1957年から生産終了の1977年までに400万台ものセールスを記録しました。
日本ではルパン三世の愛車として知られています。
フィアット500Cとは?

フィアットは、フィアットNUOVA 500の50周年である2007年に新しい500を発売しました。
デザインは以前のNUOVAを彷彿とさせるネオクラシックスタイルで、駆動形式はRRからFF(フロントエンジン前輪駆動)に変更されました。
エンジンも直列2気筒1.2リッターターボと、直列4気筒1.4リッターのガソリンエンジンと、1.3リッターのディーゼルが用意されました。
フィアット500Cは、カブリオレ(オープン仕様)です。
2016年には、大幅なマイナーチェンジがありました。
外装や内装は従来のフィアット500を踏襲しながらも、部品の変更点は1900点に及びました。
ただ、外見上に大きな違いがなかったのが特徴的なマイナーチェンジでした。
【2】フィアット500Cのポップな外装と内装
フィアット500はおしゃれなイタリア車

フィアット500Cのデザインは、先代のチンクェチェントを踏襲しながらも、現代風のアレンジがされています。
エクステリアは丸みを帯びたラインで、愛嬌のある丸目のフロントライトが、親しみやすさを演出しています。
マイナーチェンジでフロントバンパーにLEDデイライト(昼間でも点灯するライト)が追加されました。
このライトはエンジンをかけると常備点灯するので、視認性の向上につながっています。
フィアット500Cの外装で特徴的なカブリオレは、天井部分の開閉です。
リアウインドウの下まで開く、スライディングルーフ式で全自動です。
フィアット500Cはソフトトップ(幌)です。
内装のデザインも秀逸!

内装のデザインは、遊び心に溢れたものになっています。エクステリアと同じカラーをパネルに使用し、丸い1眼メーターのシンプルさと相まって、ポップさを強調しています。
ヘッドレストは、丸さのある形状をしており、愛嬌のあるエクステリアとの統一感があります。
パネル類にも曲線で、シートに座っているだけで楽しくなってくるような空間が演出されています。
また、フィアット500Cは、天井部分のルーフが開くので、独特のエンジン音と開放感が味わえます。
【3】フィアット500Cのスペック

主要諸元表
ボディサイズは最も小さなカテゴリー「Aセグメント」の中でも最小クラスとなっています。
最小回転半径は4.7mと小回りの効くスペックです。
日本に正規輸入されるフィアット500Cは右ハンドルの設定となります。
パワートレイン・スペック
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,570 | 1,625 | 1,505 |
ホイールベース | 車両重量 | 乗車定員(人) |
2,300 | 1,030(1.2Pop) 1,050(ツインエア) | 4 |
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人 |
1.2Pop | ツインエア | |
---|---|---|
エンジン種類 | 直列4気筒SOHC 8バルブ (可変バルブタイミング) | 直列2気筒8バルブ マルチエア インタークーラー付ターボ |
排気量 | 1,240 | 875 |
最高出力 | 51[69]/5,500 | 63[85]/5,500 |
最大トルク | 102[10.4]/3,000 | 145[14.8]/1,900 |
トランスミッション | ATモード付 5速シーケンシャル | ATモード付 5速シーケンシャル |
駆動方式 | FF | FF |
使用燃料 | ハイオク | ハイオク |
[単位]最高出力[kW[PS]/rpm]最大トルク[N・m[kgf・m]/rpm] |
フィアット500の動力性能
小柄なボディですが車重は1トンをわずかに超える重量となっています。
昔ながらの2気筒「ツインエア」エンジンは、その気筒数独特のエンジン音がファンには好評となっていますが、日本車のコンパクトカーに慣れてしまった人には少々うるさく、振動が強く感じてしまいデッドポイントになってしまうかも知れません。
しかし、活発に回るツインエアエンジンは、きびきびとしたフィアット500らしい走りをみせてくれます。
1.2Lエンジンはスペック上非力に感じますが、必要にして十分なパワーで「うるさい2気筒はちょっと…」と感じる人はベストチョイスとなるでしょう。
フィアット 500C のトランスミッション
日本仕様のトランスミッションは、マニュアルトランスミッションと同じ機構を持ちながらシフトチェンジは自動で行うシーケンシャルトランスミッションのみの設定となっています。
このトランスミッションの機構は若干シフトチェンジ時のショックが車内に伝わってくるため、コンパクトカーの主流となったCVTに比較すると雑な走行フィーリングと感じてしまいますが、このショックもマニュアルっぽさを演出し、好きな人にはたまらなく感じることでしょう。
シフトチェンジは積極的で小気味良く回るエンジンとの相性は最高といえます。
ちなみに、ヨーロッパ市場向けフィアット 500C には、5速MTの設定があります。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...