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フェラーリ・クラシケとは?取得に1億円以上?アウトガレリア ルーチェに集結
目次
フェラーリ・クラシケとは?

フェラーリ・クラシケは、製造から20年以上が経過したフェラーリ車(ロードカー・レースカー)に対して「鑑定書」を発行します。
この鑑定書を発行するには、車両をイタリアのフェラーリ本社にある「フェラーリ・クラシケ部門」か、世界各地の認定ディーラーに持ち込み、フェラーリが定めた厳しい審査をパスしなければなりません。
審査にはクラシケの鑑定団「COCER」と呼ばれるエキスパートグループが、車体番号とエンジン番号が合致しているかの確認から始まり、あらゆる機械的部分(シャシー/エンジン/ギアボックス/トランスミッション/サスペンション/ブレーキ/ボディ)と、内装や装飾品がオリジナルもしくはオリジナルスペックに準拠して正確に機能しているかを確認します。
鑑定書は1枚の紙ではなく、当該車の写真・製造番号・所有者・確認された箇所の写真などのデータと、クラシケのバッジが付く分厚いバインダーファイルがオーナーの元に届きます。
日本でフェラーリ・クラシケを取得するには?
日本でフェラーリ・クラシケを取得する場合は、2017年にクラシケのワークショップ認可を取得した「コーンズ東雲サービスセンター」と「コーンズ大阪サービスセンター」に、当該車を持ち込み審査と作業を受けることができます。
フルレストアが条件ではなく、工場出荷時の状態に戻すこと!

フェラーリ・クラシケの審査を受ける当該車がオリジナルであるかの確認によって、非オリジナル部分が発見された場合は部品交換や修理作業が必要です。消耗品に当たる部品の場合、必ずしもオリジナルである必要はありませんが、主要なオリジナル部品が無い場合は、フェラーリにてワンオフにて製作され取り付けられ、一切の妥協も許されません。
車をフルレストアして見た目を綺麗にすることではなく、「工場出荷時の新車オリジナルの状態に戻す」ということがクラシケに求められる作業なのです。
フェラーリ・クラシケを取得するといいことがあるの?
フェラーリ クラシケ証明書

フェラーリ・クラシケを取得している車が売りに出された場合、フェラーリ社が公式に認証した「血統書」としての価値が価格に反映されることになり、購入にとっても正真正銘のフェラーリ車としての価値が証明された書類となります。
またフェラーリ・クラシケの鑑定書にはもうひとつの役割があり、クラシケを取得しているフェラーリ車は欧州と北米で開催されているフェラーリ公認レースへの参加資格になるのです。
そして何と言っても「オーナーとしての自己満足」という価値があるでしょう。ガレージにフェラーリ・クラシケを取得した車と一緒に、クラシケのバインダーを飾ってみたいものです。
クラシケを取得に1億円!

フェラーリ・クラシケに掛かる費用は、当該車の車種(年式)とその状態によって大きく異なります。
オリジナルの状態を保った車で20年を経過したばかりであれば申込金の数十万円だけ済むケースもありますが、車種が古くなればなるほど欠品部品の交換や部品の製作が加わり、レストアを一緒に行うということになれば車種によって総額1億円以上という費用が掛かるケースもあります。
当該車の市場価値が20億円である場合、クラシケ取得とレストアに1億円という費用が掛かっても、クラシケの取得によって市場価値が21億円以上になるのであれば価値があるものと言えるでしょう。
アウトガレリア ルーチェにて「クラシケ展」が開催中!


名古屋にある「アウトガレリア ”ルーチェ”」では、2018年7月7日〜8月26日まで「フェラーリ・クラシケ展」を開催しており、フェラーリ・クラシケを取得した5台の名車を無料で見ることができます。
- フェラーリ 166 inter(1949年)
- フェラーリ 250GT tdf(1957年)
- ディノ 206GT(1969年)
- フェラーリ 365GT4 BB(1974年)
- フェラーリ テスタロッサ(1987年)
5台のフェラーリ・クラシケ取得車だけではなく、クラシケのバインダーファイルや、この展示のために製作されたビデオも上映されており時間を忘れてしまう至福の空間と言えるでしょう。1
リストランテ・エストで特別デザート

アウトガレリア”ルーチェ”の隣にあるイタリアレストラン「リストランテ・エスト」では、今回のフェラーリ・クラシケ展の案内状を持参して食事をすることで、通常のデザートに変わりフェラーリ・クラシケ展を記念したデザートに変更できる特典があります。
案内状を持っていなくても、フェラーリ・クラシケ展に置いてある案内状を持っていけば大丈夫です。
フェラーリ・クラシケを取得した血統書付きのフェラーリ車を眺めた後に、記念のデザート付きの食事でもフェラーリを楽しむことができるますので、家族や友人と出かけて一緒にフェラーリを堪能するのもいいでしょう!
フェラーリの最新情報について
- 執筆者プロフィール
- 宮代ツトム