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シトロエン エグザンティア
エグザンティア

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【シトロエン エグザンティア】TPOを選ばない新世代アッパーミドル

イタリア・ベルト-ネの第3弾!エグザンティアの誕生

シトロエン エグザンティア
画像の個体は「エグザンティア SX」

エグザンティアの誕生は1993年。ミドルクラスの大ベストセラーモデルであったBXの後を継ぐモデルとして、BMW・3シリーズやアウディ・90(のちのA4)など強力なライバルがひしめく激戦区Dセグメントに登場。デザインはBX・XMとタッグを組んできたイタリアのベルト-ネが担当。チーフデザイナーはマルク・デシャンとなりました。

車名となったエグザンティアとは、ギリシャ神話に登場する英雄アキレスが所有した不死身の名馬「Xanthos(クサントス)」からヒントを得た造語で、母国フランスでは「クサンティア」と呼ばれ、日本のみモデル名が「エグザンティア」と呼ばれます。

展示パネルには、代々受け継がれてきたシトロエンのファストバックスタイルがついに同モデルでノッチバックへと見直された、とあった。それには母国以外の国では未だに保守的なセダンが好まれ、その市場販売を視野に入れたことが背景にあったとのこと。しかし、エグザンティアはXMとは違い控えめですっきりとしたデザインながらシトロエンらしく見えるよう配慮され、ベルト-ネだから出せるエキゾチックさをうまく出していると書かれていた。

「エグザンティア」デザイン刷新でもシトロエンらしさは健在

シトロエン エグザンティア

エグザンティアのボディは、従来のシトロエンモデルでは採用されなかったノッチバックスタイル(キャビンとトランク部が分かれる3ボックス型)となっていますが、ノッチは極めて短く、フロントからリアに向けて上り傾斜とすることで、エッジの効いた新世代のセダンスタイルとしています。また、リアはウィンドウごと跳ね上げることが可能で使い勝手も良く、このあたりの仕上げ方は、まさに実用車であることを信念とするシトロエンらしいと言えるでしょう。

発売当初のボディバリエーションは、セダンのみ。1995年にはステーションワゴンとなる「ブレーク」が追加され、ブレークのデザインはフランス・ユーリエが担当しました。ボディサイズはセダンが全長4,445mm・ホイールベースが2,740mm、ブレークが全長4,660mm・ホイールベースが2740mmとなり、BXよりも一回り大きくなりました。エグザンティアは1998年にビッグマイナーチェンジを実施。フロントマスクやバンパー、インパネ周りなどに変更がかけられました。

エグザンティアの走行フィールは抜群。4WDやアクティバもあり!

シトロエン エグザンティア

エグザンティアのエンジンは当初、ガソリン仕様が1.6L・1.8L・2.0Lに直列4気筒8バルブを組み合わせ、さらに2.0Lには直列4気筒16バルブもラインナップ。ディーゼル仕様では1.9Lに直列4気筒8バルブと同ターボ付きが用意されました。その後、ガソリン仕様が1.6Lの廃止や16バルブ化、ディーゼル仕様に2.0L直列4気筒8バルブ、2.1L 同12バルブが追加されました。

さらに日本未導入であるものの、足回りのロールを電子制御するアクティバ搭載の「エグザンティア アクティバ」、ユーリエとイギリス・リカルド社が共同開発した「エグザンティア ブレーク バッファロー 4×4」という特筆すべきモデルも登場しました。

シトロエン エグザンティア

日本導入モデルは、1993年に2.0L 直列4気筒となるベーシックモデル「SX」と、2.0L 直列4気筒で上級モデルとなる「V-SX」を導入。両モデルは共にセダンで、駆動方式はFFを採用。最高出力は120psを達成し、サスペンションシステムにはSXがハイドロニューマチック、V-SXには電子制御となるハイドラクティブⅡが搭載されました。1997年にはブレークが追加。1998年に上級モデルを「エクスクルーシブ」とし、3.0L V型6気筒を搭載し最高出力190psを発揮する「V6 エクスクルーシブ」も追加されました。

エグザンティアは、往年のファンから従来のシトロエンモデルに比べ、個性が薄れたとの声もあるなか、操作性・安定性・実用性・デザイン性のバランスに優れ、TPOを選ばず使える車として高評価を受けました。

エグザンティアの中古車価格は低めで流通量も比較的多め

エグザンティアの中古車価格は往年のシトロエンモデルに比べ、比較的その価格は低く、流通量は多め。現在の価格は30万から105万円となっています。(2019年11月)

シトロエン エグザンティアのスペック詳細

下記のスペックは1993年日本発売の「SX」のものとしています

エンジン:直列4気筒SOHC
最高出力:120ps/5,750rpm
最大トルク:18.3kg・m/2,750rpm
ボディサイズ:全長 4,445mm 全幅 1,755mm 全高 1,385mm ホイールベース 2,740mm
車両重量:1,330kg
トランスミッション:4速AT
駆動方式:FF
乗車定員:5人
新車時車両価格:325万円

*本記事の画像は2019年8月に開催されたシトロエン創立100周年イベント「シトロエン・センティナリー・ギャザリング」にて撮影。

※参考文献:オクタン日本版特別編集 “シトロエン オリジンズ 1919-2019”(世界文化社)

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この記事の執筆者
石黒 真理

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