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シトロエン

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【シトロエンの歴史と名車】革新的技術で10年先を進む

あらたなステージへ。101年目を迎えたシトロエン

シトロエン 創立100周年イベント シトロエン・線テナリ―・ギャザリング
開催された創立100周年のイベント「シトロエン・センテナリ―・ギャザリング」

フランス・カーメーカー「シトロエン」は1919年の創業。100周年を迎えた2019年には、記念すべきイベントが世界各地で開催され、日本でも創立100周年の独自イベント「シトロエン・センテナリ―・ギャザリング」が話題となりました。2020年、101年目のあらたなステージに立つシトロエン。これから先もどんな姿を見せてくれるのか目が離せません。

シトロエンの社名とロゴマークにはこんな意味があった!

シトロエン バッジ
シトロエン ロゴ

シトロエンの社名は、創業者「アンドレ・シトロエン」の名に因んで命名されたもの。同社は、フランス・パリ15区・セーヌ河畔ジャベル河岸に設立された軍需工場を始まりとし、当初は第一次世界大戦向けの弾丸を製造。その後、T型フォードなど人々の生活の一部となるような大衆車をヨーロッパでも普及させようと決意。軍需から車作りへとシフトしていくこととなりました。

シトロエン 2CV バッジ
2CVのダブルシェブロン(撮影:シトロエン・センテナリ―・ギャザリング)

創業時よりシトロエンを象徴するロゴ「ダブル・シェブロン」。この2つの山型は、ダブルヘリカルギアと呼ばれるギア(歯車)がモチーフ。このギアは、創業者アンドレが製造し成功をもたらし、実業家としての第一歩を踏み出した記念すべきものでした。

暮らしの向上と独創的技術。シトロエンの特色

シトロエン 5HP バーンファインド フロント サイド
5HP バーンファインド(撮影:シトロエン・センテナリ―・ギャザリング)

アンドレが人々の暮らし向上のため、大衆車普及を目指し創業してから、シトロエンは常に革新的技術で他メーカーの10年先を進み、その技術は1930年代に採用した前輪駆動(FF)や、油圧機構「ハイドロニューマチック」など多岐に亘ります。また、デザインの面でも一度見たら忘れられない超個性的スタイリングが特徴。そのポリシーは今でも健在です。

シトロエンの歴史。101年のストーリー

2020年、創業から101年目を迎えるシトロエン。その歴史にはいくつかのエポックとなる出来事がありました。

【1919年】シトロエン創業と第一号モデル誕生

シトロエン 創業時 製造工場
シトロエン製造工場
Anonymous    Public Domain   出典: https://ja.wikipedia.org/

1919年、アンドレ・シトロエンは生活する上で道具となる車を開発し、人々の暮らしを向上させることを目指し創業。第一号モデルとなる「タイプ A」が誕生します。

【1934年】量産化世界初となるFF車が鮮烈デビュー

シトロエン トラクシオン アバン フロント サイド
7CV(撮影:シトロエン・センテナリ―・ギャザリング)

旅先でフォード社を視察したアンドレ。その量産システムにヒントを得、自社でも量産化を決意。工場を建設し、「7CV」を製造します。7CVは前輪駆動(FF)を採用し、モノコックボディとするなど、超最先端技術で世間に衝撃を与えました。

【1948年】戦禍からの復活。そしてロングセラー小型車の誕生

シトロエン 2CV フロント サイド
2CV(撮影:シトロエン・センテナリ―・ギャザリング)

莫大な設備投資での経営不振や戦禍による危機的状況を、ミシュランの支援により脱したシトロエン。1948年にはついに小型車「2CV」が誕生します。同モデルはシンプルかつ独創的で、大戦の傷がようやく癒えた人々とシトロエンの救世主となりました。

【1955年】ハイドロ搭載のあらたなフラッグシップ登場

フランス大統領ド・ゴールとシトロエン DS
ド・ゴール大統領とDS
Gnotype    CC 表示-継承 3.0   出典: https://ja.wikipedia.org/

15CVが政府の公用車として採用されるなど、復活を遂げたシトロエンは、独創的な油圧システム「ハイドロニューマチック」を搭載したDSを発表します。独特のスタイリングとえも言われぬ乗り心地を持つDSはその後長い間、フラッグシップとして君臨しました。

【1976年】プジョーとの合併によりグループPSAがスタート

PSAとFCAのロゴ
PSAとFCAのロゴ

1976年プジョーとの合併により、PSA(現:グループPSA)となったシトロエンは、その後も個性的なフラッグシップを登場させ、歴代大統領の公用車では定番となりました。また、2019年には将来を見据え、FCAとの経営統合が発表されています。

シトロエンの名車。際立った個性と革新的技術

7CV(トラクシオン・アヴァン)

シトロエン トラクシオン アバン フロント サイド
7CV(撮影:シトロエン・センテナリ―・ギャザリング)

1934年にデビューした7CVは、量産モデルで初採用した前輪駆動(FF)やモノコックボディが他メーカーの10年先を行く車として、前輪駆動を表す技術用語「トラクシオン・アヴァン」と呼ばれた名車です。

タイプ H

シトロエン タイプ H フロント サイド
タイプ H(撮影:シトロエン・センテナリ―・ギャザリング)

FFタイプのバンとして1947年誕生のタイプ Hは、他にない独特のフォルムと車載スペースの広さから働く車として活躍。今でもその愛らしいフォルムから世界中に多くのファンが存在します。

2CV

シトロエン 2CV フロント サイド
2CV(撮影:シトロエン・センテナリ―・ギャザリング)

アンドレ・ルフェーブルが手掛けた2CVは1948年のデビュー。戦前から温められたコンセプトは、働く人々が卵を割らずに運べ、4つの車輪がついたコウモリ傘のような車であること。大衆車とは何かを限りなく追求したシトロエンらしいモデルです。

DS

シトロエン DS フロント サイド
クラシック・シトロエン専門ショップ「アウトニーズ」で撮影されたDS21

1955年のパリモーターショーで、鮮烈なデビューを果たした「DS」。空飛ぶ円盤と称された独特のフォルムと、魔法の絨毯の様な乗り心地を実感するハイドロを搭載するシトロエンを代表する1台です。

CX

シトロエン CX フロント サイド
CX(撮影:シトロエン・センテナリ―・ギャザリング)

DSの後を受け、フラッグシップとなったCXは1974年のデビュー。空力を意識した流線型スタイルを進化させ、リアウィンドウの凹型、スピードメーターのボビン形状など独創的デザインが人気となりました。

C6

シトロエン C6 サイド
C6(撮影:シトロエン・センテナリ―・ギャザリング)

2005年にデビューしたC6は、フランス大統領・シラクが愛したラグジュアリー・セダン。洗練された6ライトウインドウ、特徴的なリアランプなど個性的デザインはシトロエンならでは。油圧システムはハイドラクティブⅢプラスへと進化しました。

C4 カクタス

シトロエン c4 カクタス フロント サイド
C4 カクタス(撮影:シトロエン・センテナリ―・ギャザリング)

創業者生誕日2月5日にデビューしたC4 カクタスは2014年のモデル。その後のシトロエンSUVが持つアイコニック・デザインを確立。特に初代のサイドボディに設けられた「エアバンプ」は緩衝材さえデザインにしてしまう斬新さです。

C3/C3 エアクロス

シトロエン C3エアクロス 2019年 フロント サイド
新型 C3 エアクロス

2002年に誕生したコンパクトC3は、2代目となり大胆に変貌。現在は個性派SUV「C3 エアクロス」とともに、全世界でロングセラーを続けるヒットモデル。また、ファッションブランドとコラボした限定車「セントジェームス」が話題となりました。

C5 エアクロス

シトロエン C5エアクロス 2019年 フロント サイド
新型 C5 エアクロス

2015年に唯一のハイドロサス搭載車C5が販売終了となるなか、2019年C5のあらたな系譜に加わった「C5 エアクロス」。ハイドロの進化版PHCが搭載され、内装も豪華にラグジュアリーSUVとして人気を博しています。

ベルランゴ

シトロエン ベルランゴ フロント サイド
新型 ベルランゴ

1996年に誕生したベルランゴは現在のシトロエンを代表するミニバン。2018年には新時代系デザインへと変貌を遂げましたが、そのフォルムはどこか「タイプ H」を彷彿とさせるもの。シトロエンらしさは健在です。

*明記が無い画像はプジョー・シトロエン・ジャポン プレスサイトのものを使用しています。

この記事の執筆者
石黒 真理