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【BMWの歴史と名車】名実共に「駆け抜ける歓び」を体現するブランド
BMW 2020年には新型車を大量投入!第一弾はM*グランクーペ

BMWは2020年の年初記者会見において、昨年のグループでの年間輸入車販売台数が7万台を超え、首位になったことを明らかにしました。車離れが叫ばれるなかタイプを選ばず堅調な実績としたBMW。2020年には新モデルを続々と投入予定で、その手始めとして8シリーズの高性能モデル「M8 グランクーペ」の販売も開始され、話題を呼んでいます。
BMWの社名とロゴにはどんな意味がある?

BMWとは、「Bayerische Motoren Werke(バイエリッシェ モトーレン ヴェルケ) AG」の頭文字。日本語ではバイエルン発動機製造株式会社を意味します。バイエルンにカール・ラップが創立したエンジン製造会社を始まりとし、第1次大戦時の戦闘機エンジン製造を経て、1916年資本を増資。グスタフ・オットー率いる航空機製造会社と合併することで、戦後、航空機事業からモーターサイクル事業へと経営をシフトさせたのです。

丸に十字、カラーは青と白からなるBMWのロゴ。このロゴは「回るプロペラと青空」を意味していますが、一説には配色はバイエルン州旗をモチーフにしたとも言われています。
BMWの歴史。度重なる試練を乗り越え強くなった
創業100年を超えたBMW。BMWには度重なる試練を乗り越えることで、強くなった歴史があります。
【1916年】創業と2輪車誕生

1916年、カール・ラップ創設のエンジン製造会社が軍需に参入し、資本を拡充。終戦後、グスタフ・オットー率いる航空機製造会社と合併し、事業をモーターサイクル分野へとシフト。1923年、第1号2輪車「R32」が誕生します。
【1929年】4輪車誕生とレース参戦。再び戦禍

1929年、BMW初となる4輪車「Dixi 3/15PS」が誕生。1930年代に入ると「300シリーズ」を発表し、レースにも参戦。なかでも328は、デビューするなり優勝を果たし、断トツの強さを誇りますが、再び戦争が勃発します。
【1951年】戦後の苦境と超小型車生産

敗戦により工場没収や操業停止処分を受けたBMWでしたが、1948年に2輪車「R24」がデビュー。1951年には戦後初の4輪「501」がデビューし、1955年にはイソ社からライセンスを受けた「イセッタ」がヒットするも、経営難は続きました。
【1962年】ノイエ・クラッセによる成功

1962年、小型車「1500」が誕生。1500はニュークラスを意味する「ノイエ・クラッセ」をキャッチフレーズとし、大ヒット。一足先に誕生し好評だった「700」とともに、BMWの救世主となります。
【1971年】スポーツ・クーペ誕生と日本法人創設

ノイエ・クラッセにより復活したBMWは、1971年にスポーツクーペ「3.0 CS」がデビュー。1975年には3シリーズ、その後、6、7とシリーズを拡大。体制を盤石のものとします。また、1981年にはインポータ―初となる日本法人を創設し、現在に至っています。
BMWの名車。追求するのは「究極の走り」
328

BMW創世期のスポーツカー・328は、1936年に誕生。デビュー以来数々のレースを連戦・連勝したことでも知られ、ニュルブルクリンクでのレース優勝やミッレミリアのクラス優勝など、BMWの名を世間に知らしめ、のちに世紀の自動車25にも選出されました。
イセッタ

元はイソ社のライセンス生産であったイセッタは、戦禍などで荒廃した人々の心と暮らしを救ったと言っても過言ではない小さな名車。1955年の生産開始後ヒットを受け、4人乗りを製造するなど、完全なBMW仕様となりました。
1500

戦後低迷したBMWの経営を見事に立て直した大ヒットモデル1500。ノイエ・クラッセのキャッチフレーズで1962年にデビュー。世間にスポーティな車を製造するメーカー・BMWを認知させたエポックモデルです。
3.0 CS

1971年デビューの3.0 CSは、シルキーシックスと称された伝統の直列6気筒エンジンを搭載する名車。なめらかな走行フィールはまるでシルクの様だと言われました。バリエーションにはバットモービルと呼ばれたスパルタンモデル3.0 CSLもありました。
2002

1600のシャシーをベースに2.0Lエンジンとした2002は、1968年のデビュー。なかでも、1973年に誕生した2002 ターボは量産初となるターボエンジン搭載車。車両重量1,000kgあまりの軽量ボディで、最高速は211km/Lに達しました。
M1

1978年のパリサロンにて披露されたM1は、BMWでは珍しいミッドシップ(MR)方式を採用するスポーツカー。デザイナーはジウジアーロで、最終セッティングはBMW M社が担当。生産台数450台あまりの希少車です。
Zシリーズ

「Zukunft(=未来)」を意味するZシリーズは、BMWの2シーター・オープン。1987年にデビューし8,000台のみ生産されたZ1を始まりとし、現在Z4がこの流れを汲みラインナップしています。
1シリーズ

Cセグメントのエントリーモデル1シリーズは、2019年あらたに第3世代へと変貌を遂げました。世代交代での特筆すべき点は駆動方式にFFが採用されたこと。大幅に改善された室内空間とコンパクトとは侮れない走行フィールは、さすがBMWと言えるでしょう。
- 最新「1シリーズ」中古車情報
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本日の在庫数 1353台 平均価格 181万円 本体価格 12~540万円 -
3シリーズ

2002の後継として1975年に誕生した3シリーズはDセグメントの雄。BMWの主力モデルとして長年君臨し、現在は第7世代が活躍中です。なかでも、第2世代E30に設定された「M3」は有名。グループAホモロゲ取得を目的とした硬派スポーツセダンでした。
- 最新「3シリーズ」中古車情報
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本日の在庫数 70台 平均価格 166万円 本体価格 21~370万円 -
8シリーズ

8シリーズはBMWのフラッグシップ・クーペとして、1990年のデビュー。初代は、M1以来となるリトラクタブル・ヘッドライトを採用した美しい車でした。2018年、その8シリーズに第2世代が復活。究極のドライビング・マシンに仕上げられました。
- 最新「8シリーズ」中古車情報
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本日の在庫数 27台 平均価格 1,114万円 本体価格 308~1,499万円 -
Xシリーズ

BMW初のSUVとして2000年に誕生したX5を皮切りに、1から7までバリエーションを広げ、まさに死角なしの充実ぶりを誇るXシリーズ。2019年6月にはフラッグシップSUVとなるX7が威風堂々、日本での販売を開始しています。
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- この記事の執筆者
- 石黒 真理