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BMW・7シリーズの「リモート・パーキング」が007の世界!遠隔駐車システムの価格と性能
未来を発信し続ける「BMW」!
ドイツ生まれの一流車メーカー「BMW」。車に詳しくない人もその名はご存知だと思います。ドイツ国内は勿論、国外、日本国内でも人気は絶大で、多くの著名人にも愛されているメーカーです。
BMWと言えば、モーターショー等で常に話題に上がるようなコンセプトカーや近未来的な機能、システムを発表し、そして、コンセプトだけに留まらず、実現してきたメーカーでもあります。

近年では近未来カーとして話題になった「BMW i8」と言うモデル。今までの車の概念を覆すようなエクステリアとインテリア。スマートフォンのアプリと連携して、様々な機能を端末で行えたりと、最新技術が搭載されています。
そして、BMWの一番素晴らしい所は開発技術などではなく、幼い頃に夢見た近未来の車や、映画や本の中でしかありえないようなテクノロジーを具現化し、それを私たちに提供してくれている事です。
常に車ユーザーをワクワクさせてくれ、本来、車に乗るという非日常感、人生における一つの幸福感を「BMW」は与え続けてくれています。
遠隔操作で駐車が出来る「リモートパーキングシステム」
そんな常に最新技術で私たちをワクワクさせてくれる「BMW」ですが、遂に「リモートパーキングシステム」という遠隔操作で駐車が出来る機能を開発し、販売することになりました。
映画「007」のボンドカーについてるような機能です。その映画のような機能が実現されました。
ここからはその「リモートパーキングシステム」について紹介していきたいと思います。
BMW 7シリーズに搭載!その「BMW 7シリーズ」とは?


今回、「リモートパーキングシステム」が搭載される事になったのはBMWの中でも人気が高いFセグメント高級セダンタイプの「BMW 7」シリーズです。
先ずは簡単にこのシリーズを紹介したいと思います。
このFセグメント高級セダンカテゴリーは、他のメーカーでも力の入れている分野で、メルセデス・ベンツ、ジャガー、近年ではアウディやレクサスも参入し、熾烈を極めています。
他のメーカーはショーファードリヴン(オーナーは後席に座り、専従の運転手がハンドルを握る)という、この車を手に入れられるステータスへの喜びや、オーナーが後部座席に座るのを想定しているような性格が強い中、この「BMW 7」シリーズはオーナー自身がハンドルを持つ喜びを感じさせてくれるオーナードリヴンの性格が強い車です。
この「BMW 7」シリーズは、高級セダンでありながら、車を運転する喜び、爽快さを感じさせてくれるスポーティな一面も持つドライバーの為の車なのです。
リモートパーキングシステムとは?

さていよいよリモートパーキングシステムの紹介です。このリモートパーキングシステムは今年の5月16日から「BMW 7」にオプション装備される事になった装置です。
その名の通り、ドライバーが運転席から降り、車外から車を操作し、駐車できるシステムです。
上の画像で見て分かるように、車が入るギリギリのスペースの車庫でも可能なものです。
まず、ドライバーは駐車スペース近くまで運転し、エンジンを切り、降車します。

そして専用のリモートキーを使って、エンジンを再始動し、車両の前進操作を行うと、車は無人状態でも前進し、駐車スペースに入っていきます。そして、停止の操作を行うと止まってくれます。
専用のリモートキーの操作も複雑なものではなく、その機能とは裏腹にとても単純な操作で行う事が出来ます。
上の画像に出ている車を指で後方にスライドすれば、車が動きます。
また、触れている間しか動かないので、操作中にキーを落としても、車は動き続ける事はなく停止してくれます。
不意のアクシデントにも自動で対応してくれます。
駐車スペースから車を出すときも同様に、リモートキーで車を自動で後進させます。
この装置の驚くべき点は幾つかあります。
先ず一つは、車を後進時に、歩行者が車の後ろを通ると、歩行者を自動感知し、ぶつかることなく自動で停止してくれる点です。ドライバーが歩行者を認知しキーを操作するタイムラグがこの機能にはありません。
二つ目は、基本的には前後の移動のみで、90度の旋回等は不可能ですが、最大10度までの角度調整が可能な点です。
車を駐車スペースに正確にまっすぐ付けなくとも、微妙な誤差ならこれで調整が可能という事です。
三つ目は、遠隔操作できる範囲です。リモートキーの信号を受信するセンサーは車両後方のバンパーに設置されています。
なので、前方であれば、1.5m以内、後方からの操作なら4.0m離れていても操作は可能だとされています。
リモートパーキングシステムの紹介動画
動画のように、車は停められるが、降りるスペースがないというケースでも、今までは諦めていましたが、この「リモートパーキングシステム」なら難なく停められる事が出来ます。
リモートパーキングシステムには注意点もあります

この最新機能、素晴らしい技術ですが幾つかの注意点もあります。
先ずは駐車スペースに車幅の1.5倍ほどのスペースがないといけない事です。狭い駐車スペースに止められるのですが、車両ピッタリのスペースに駐車とはいかず、多少の余裕がなければいけません。
次に、駐車する向きが決められているという点です。
後方にセンサーが付いてますので、駐車スペースに対して、正面に車を付けなければいけません。また、前後での移動なので、微妙な誤差は調整出来るものの、スペースに向かって真っすぐに車を持ってこなければいけません。
リモートパーキングシステムのオプション価格とは?
この「リモートパーキングシステム」のオプション価格は消費税込では、7万4000円になります。
この機能でこの値段は付けやすいオプション価格ではないでしょうか。
リモートパーキングシステムの日本での利用はどうなるか?

この「リモートパーキングシステム」、海外では広い道でのガレージや、幅の広いパーキングエリア等が見受けられますが、日本ではどうしても狭いスペースでの駐車が要求されます。
狭いだけならこのリモートパーキングシステムでも大丈夫なのですが、道幅も狭いと何度も切り返しが要求されたり、前からの進入が難しい場合もあります。
細かな旋回が要求される日本で、どの様にこのシステムが活躍してくれるのか、期待したいです。
また新たな夢を実現してくれたBMW!

「BMW」は今年の3月で創立100周年を迎えました。
一世紀もの間、車業界の最先端を走り続け、そして私たちに夢を与え続けてくれます。そして、これからの100周年に向けて歩み始めています。
今回のリモートパーキングシステムも、憧れの映画の世界、「007」に出てくるような夢のような機能です。
BMWの素晴らしい所は、様々な最新技術や装置を開発していますが、その本意は「ドライバーがワクワクするような車創り」というコンセプトで生まれている所です。
車本来が持つ、喜びや楽しみをBMWはドンドン私たちに与えてくれるでしょう。
このリモートパーキングシステムもいずれは旋回可能になり、縦列駐車も可能になることでしょう。
これからもBMWがもたらす夢のような最新技術に注目しましょう!
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...