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アウディ新型TTロードスターにマイナーチェンジ!発売5年目で行われた改良とは?
目次
アウディ TTロードスターがマイナーチェンジして欧州発売開始
アウディ新型TTロードスター Sラインパッケージ

アウディAG(ドイツ)は、TTロードスターにマイナーチェンジをほどこし、12月4日より欧州での受注を開始しました。2018年はアウディTT誕生20周年ということで、その記念モデルとして「TT 20years スペシャルエディション」が999台限定で販売されます。
2014年春に登場した3代目アウディTTロードスターは、5年目にして大幅な改良が加えられて登場します。
アウディ新型TTロードスターの主な変更点
・エクステリアデザインの意匠変更
・アウディバーチャルコクピットのアップデート
・先進運転支援システム(ADAS)の装備
・エンジンの出力向上
・7速Sトロニックを標準装備
より洗練されたエクステリアになったアウディTTロードスター
アウディ新型TTロードスター Sラインパッケージ フロント

アウディ新型TTロードスター Sラインパッケージ サイド

アウディ新型TTロードスター Sラインパッケージ リア

エクステリアで大きく変わったのはフロントバンパーの形状です。トレードマークである六角形のシングルフレームグリルは大型化し、先代ではグリル下で繋がっていた左右のインテークグリルが独立し、シンプルな形状へと改められました。グリル内部はシンプルなフィン形状から複雑なデザインへと変更され、フロントフェイスの立体感が増しています。
よりスポーティなエクステリアが与えられる「Sラインパッケージ」には、グリルがチタンブラックカラーで縁取られ、同色のディティールが追加されたリップスポイラー・サイドシル・リアバンパーを装備。車高は専用サスペンションで10mm低く、各部に導風ダクトとリア下部にはディフューザーが追加され、特別な雰囲気をまとっています。
立体的なデザインに意匠変更されたグリル

アウディ新型TTロードスター Sラインパッケージ リアディフューザー

大幅に使い勝手が向上したアウディバーチャルコックピット
アウディ新型TTロードスター インパネ

アウディ新型TTロードスター 内装

インテリアでの大きな変更点はメーターとマルチメディア機器を統合した「アウディバーチャルコクピット」に、最新の車載コネクティビティが組み込まれアップデートされることです。
ドライバー正面に位置する12.3インチ高彩度の液晶ディスプレイには、通常時はスピードメーターやタコメーターなどの車両情報を表示し、コンソールに配置された「インフォテイメントモード」ボタンを押すことで、ナビゲーションやオーディオ操作、その他ざまざまなコンテンツを表示します。
それを操作する「MMI(マルチ・メディア・インターフェイス)」はセンターコンソール上に位置し、よりシンプルな操作へと改良され、音声入力や手書き入力にも対応します。
スマートフォンをUSB接続することでオンラインサービス「アウディコネクト」にアクセスし、「MMI」による操作で「アウディバーチャルコクピット」上に表示された多彩なコンテンツを自在にコントロールし、充実したオンラインサービスを受けることができるようになりました。
エンジン出力向上とギアの多段化により加速性能が向上
アウディ新型TTロードスター Sラインパッケージ

エンジン出力の向上と全車に7速Sトロニック・トランスミッションを新設定、先進運転支援システム(ADAS)が装備されました。
アウディ新型TTロードスターは、1.8Lエンジンが廃止され、2.0L直列4気筒ターボエンジンのみの設定です。欧州モデルに設定されていたエンジンコード「40TFSI」と「45TFSI」には、それぞれ異なるチューニングが施され「40TFSI」は199PS、「45TFSI」は248PSに出力が向上しています。
スポーツモデルのTTSロードスターには最高出力310PSを発生する特別なチューンがほどこされたTFSIエンジンを搭載し、0~100km/h加速タイムは4.8秒。すべてのグレードに新開発の7速Sトロニック・デュアルクラッチ・トランスミッションが設定され、多段化によるクロスレシオギアが、より鋭く新型TTロードスターを加速させます。
先進運転支援システムADASを搭載
新型TTロードスターには、アウディの先進運転支援システム(ADAS)を搭載します。センサーにより死角にある車や障害物を警告、センターラインを検知したレーン逸脱警告、対向車を幻惑せずに明るい配光を実現するなど、アウディ先進の運転支援システムが搭載されます。
先進運転支援システム(ADAS)機能 |
アウディアクティブレーンアシスト レーンチェンジアシスト レーン逸脱警告 アウディサイドアシスト パークアシスト マトリクスLEDヘッドライト 交通標識認識 など |
アウディ新型TTロードスターは2グレードでTTSも健在
アウディ新型TTロードスター Sラインパッケージ

欧州仕様では、TTロードスターは「40TFSI」と「45TFSI」の2種類のエンジンで販売されます。
「40TFSI」は7速Sトロニックのみの設定。「45TFSI」は7速Sトロニックと6MTが選択可能で、クアトロシステムを追加することができます。
スポーツモデルのTTSロードスターは、TTS専用エンジンが発生する310PSをエンジンクアトロシステムで四輪を駆動します。内装は好みの色や材質を組み合わせ、自由にオーダー可能なのがTTSの特徴です。
さらに、よりスポーティな外観に変貌させる「Sラインパッケージ」が、すべてのグレードに設定可能になっています。アウディ新型TTロードスターは欧州価格で38,300ユーロから(日本円換算490万円)受注され、2019年初頭からデリバリーが開始される予定です。
アウディTT誕生20周年を記念したメモリアルモデル
アウディ新型TTロードスター 20years スペシャルエディション

アウディ新型TTロードスター 20years スペシャルエディション 内装

アウディTT誕生20周年を記念して、TTクーペとロードスターに999台の限定モデル「TT 20years スペシャルエディション」が並行して販売されます。通常モデルとの違いは、内装にイエローステッチで縫い込まれたモカシンブラウンの高級ナッパレザーがあしらわれ、センターコンソールにシリアルナンバープレートが鎮座するメモリアルモデルです。
アウディ新型TTロードスターの日本発売日は?
アウディ新型TTロードスター Sラインパッケージ

現時点でアウディ新型TTクーペ/ロードスターの日本導入はアナウンスされていませんが、おそらく2019年前半には日本への導入されると考えられます。
今回のマイナーチェンジに伴う欧州における販売価格の値上げ幅はほとんどありません、アウディ新型TTロードスターが日本で販売される価格は、現在の607万円からわずかに値上げされた620万円程度~に設定されると予想できます。
次期型で4ドアロードスターに?
2014年パリモーターショーで公開されたTT スポーツバック コンセプト

アウディTTは次期型へのフルモデルチェンジ時に2ドアから4ドアになるという噂が海外メディアを中心に報じられています。2014年に開催されたパリモーターショー2018において出展された「TT スポーツバック コンセプト」を踏まえると、その実現は完全には否定できません。
現行型の3代目TTは2014年にワールドプレミアが行われ今年で5年目。いままでのフルモデルチェンジ周期の傾向から3年~5年後にフルモデルチェンジされると考えられます。今後もアウディTTの動向に注目です。
(MOBY編集部 上田貴大)
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...