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【トヨタMR2初代AW11型】国産初のミッドシップが愛された理由とは?

トヨタというメーカーの規模はどのくらい?

トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019
ミッドシップエンジンのため、ボンネット下はスペアタイヤや若干の収納スペースとなっている。
トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019
80年代に流行したリトラクタブル・ヘッドランプがカッコいい。

トヨタ(トヨタ自動車)は、1937年愛知県豊田市に創業された自動車メーカーで、資本金は3,970億4,900万円、単独での従業員数だけでも7万2,721人をかかえる巨大企業。この従業員数は愛媛県宇和島市の人口に匹敵します。(*2016年3月期)また、2018年3月期の売上高は約29兆円となり、この金額は2019年のサウジアラビア国家予算の歳入額と同じクラスの規模となるのです。

ちなみに、現在トヨタの本社がある愛知県豊田市は奈良時代の昔から約1,300年のあいだ「拳母(こもろ)市」としましたが、1959年には豊田市に改名。現在トヨタ本社がある番地は「愛知県豊田市トヨタ町1番地」となっています。

トヨタ MR2は国産量産車初のエンジンスタイルを採用

トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019
出展モデルはAW11型。オートモビルカウンシル2019 百花繚乱80’sブースに展示された。
トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019
エンジンは4A-GE型で、横置きであったためミッドシップへの移行がスムーズだったよう。

トヨタ MR2は1983年の東京モーターショーにてワールドプレミアが実施。翌年となる1984年から販売が開始されました。MR2は、国産量産車初となるエンジンがミッドシップレイアウトを採用したモデル。このモデル開発には、販売から約5年前となる時期に当時のトヨタ社長が主査に示唆した「常識を超えたアクセントのある車があってもいいのではないか」というメッセージを受けてのものでした。

ミッドシップエンジンとは、エンジンを前輪と後輪の間に置く形式をいい、一般的には後輪駆動です。F1のレースカーやスーパーカーなどに採用されることが多いエンジンレイアウトとなります。

トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019
標準車にはパワステは装備されなかったが、ステアリングは思いのほか軽かったという意見が多い。

MR2の車名は、「Midship Runabout 2seater(ミッドシップ ラナバウト 2シーター)」の略で、訳すとミッドシップレイアウトの2シーター小型乗用車ということでしょう。

AE86エンジンの流れを汲むMR2の気になるスペック

トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019
ミッドシップエンジン後方のトランクは、案外広かったようだ。
トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019
出展車両は該当しないが、初代にはTバールーフも設定された。

トヨタ MR2は1984年のデビューから1999年の販売終了まで、約15年のあいだ2代にわたり生産されました。

初代はAW10型・AW11型となり出展車両も含まれます。エンジンはフロントエンジン・前輪駆動車(FF)となるE80系カローラの4A-GE型をベースに使用。それというのもその型式エンジンは横置きであったため、比較的容易にミッドシップへの流用が簡単だったためです。

初代AW11型は排気量1.6L 直列4気筒DOHCエンジンをミッドシップに、最高出力130PS/6,600rpmを達成しました。ちなみにベースとなった4A-GE型エンジンは、あのAE86にも使用されたスポーツエンジンとなっています。

2代目SW20型は排気量を2.0Lにアップ。直列4気筒DOHCエンジンを初代と同じくミッドシップに置き、ターボ搭載の3S-GTE型とNAの3S-GE型で、NAタイプでは最高出力165PS/6,800rpmを達成しました。

トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019
4A-GE型エンジンはAE86でも採用された人気のツインカムスポーツ系エンジンだ。

特徴的なリアデザイン、フロントマスクの両方から「ガンダム」とも呼ぶ人がいました。コンパクト2シーターのMR2ですが、収納スペースが小さいながらもしっかりありました。エンジン後方のトランクには工具類やバックなど、比較的大きな荷物でも難なく積載できたようです。

復活の声も聞こえるトヨタ MR2の相場価格は?

トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019
トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019

そんなトヨタ MR2の相場価格は、23万~349万円で推移しています。出回る個体も多く、価格の大きな差はやはりグレードやレストア具合となっています。(*情報は2019年4月のものです)

トヨタ MR2 初代AW11型 オートモビルカウンシル2019
展示車トヨタ MR2 AW11のスペック
最新「MR2」中古車情報
本日の在庫数 87台
平均価格 275万円
支払総額 80~664万円

実はMR2の復活が、様々な情報により期待できる内容となっています。

その内容とは、トヨタが新型ミッドシップスポーツのデザイン商標登録を完了していることや、チーフエンジニアである甲斐氏が「スープラを復活させたので、次はセリカとMR-2だ」と語っていること、更には年々厳しくなっている騒音規制などが挙げられます。

執筆者プロフィール
MOBY編集部 新型車スクープ&予想チーム
MOBY編集部 新型車スクープ&予想チーム

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