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BMWの中古車|100万円台で手に入るおすすめ5選【2022年最新情報】

中古市場に詳しいジャーナリストが選ぶBMWの狙い目ベスト5

コロナ禍になり、不特定多数の人と接触する公共交通期間での移動を避け、プライベートな空間が守られるクルマでの移動が多くの人に支持されています。さらに、半導体不足による新車の納車遅延が発生し、中古車への注目度が高まりました。

中古車の醍醐味は新車の時には高額で手が届かなかったクルマに、割安な価格で乗れること。しかし、忘れてはならないのが中古車は「一物一価」と言われているように、同じ年式、車種そして走行距離であってもほかに同じコンディションのクルマはありません。そのため、中古車は定価がなく相場となり様々な条件で変動するのが特徴なのです。

ここでは、中古車事情に詳しい筆者が、予算100万円台で購入できる輸入中古車の中から、「駆け抜ける歓び」をブランドコンセプトに掲げて、操る愉しさをどのモデルでも味わえるBMWの狙い目ベスト5を紹介します。


萩原 文博
1970年生まれ。新車ガイド本の撮影・試乗のために、年間200台以上を試乗。さらに日々中古車相場をチェックし、新旧問わないクルマのバイヤーズガイドを得意とする自動車ライター。

貴重なFRコンパクトで「駆け抜ける歓び」を!

1シリーズ(2011年~2019年)

2011年から販売された旧型「1シリーズ」

2019年に登場した現行型「1シリーズ」は駆動方式がFF(前輪駆動)となっていますが、2011年から販売された旧型「1シリーズ」はクラス唯一のFR(後輪駆動)を採用したこだわりのモデルでした。100万円台で購入できるBMWの中古車の中で、最も豊富な流通台数を誇るのは、実は貴重なFR車の旧型「1シリーズ」です。

旧型「1シリーズ」は2011年に日本市場に導入。2017年にマイナーチェンジが行われ、内外装の変更が行われています。ボディサイズは全長4,335mm×全幅1,765mm×全高1,440mm。先代モデルよりホイールベースが30mm延長され、リアシートの居住性が向上しているのが特徴です。FRの駆動方式を採用していることで、取り回しの良さの指標となる最小回転半径は5.1mと小回りが利き、狭い場所での車庫入れなどがしやすいというメリットがあります。

2011年から販売された旧型「1シリーズ」

旧型「1シリーズ」は、ベーシックモデルをベースに、それぞれ専用の外装、インテリアパーツを採用し、デザインを差別化したデザインラインを採用。スポーツ、スタイルそして、BMWのハイパフォーマンスモデルを開発するBMW M社が開発したパーツを装着したMスポーツという4種類から選ぶことができます。

搭載されるパワートレインは、2011年~2015年に設定されていた116iには1.6L直列4気筒ターボ+8速AT。120iは最高出力を向上させた1.6L直列4気筒ターボ+8速AT。M135iには最高出力320psを発生する3L直列6気筒ターボ+8速ATを搭載。

直列3気筒エンジンを搭載した「118i」

2015年に旧型「1シリーズ」はマイナーチェンジを行い、グレード構成が変更されます。「116i」に代わって登場した「118i」はわずか3カ月だけ1.6L直列4気筒ターボエンジンを搭載しますが、その後1.5L直列3気筒ターボエンジンに変更されます。

2016年からは「120i」は最高出力184psを発生する2L直列4気筒ターボ+8速ATに変更。「M135i」は最高出力340psとなった新エンジンを搭載し、「M140i」に進化。そして追加された「118d」は最高出力150psを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボ+8速ATとやや複雑となっています。

現在、旧型「1シリーズ」は、約800台中古車が流通していますが、そのうち約660台が100万円で購入可能となっています。平均価格は約147万円で、中古車の価格帯は約30万~約479万円で、初期モデルならば、100万円以下でも購入可能です。

全体的にはガソリン車が多くなっていますが、年式が新しくなると、燃費性能の優れたディーゼル車の比率が高くなるのが特徴です。ロングドライブが多いという人はディーゼル。街乗りや峠などを走りたいという人にはガソリン車がオススメです。

「Mスポーツ」の有無が中古車選びのポイントに!

3シリーズセダン(2012年~2019年)

旧型の「3シリーズセダン」は7年振りにフルモデルチェンジを行い、2012年1月に日本市場に導入

国内市場において、BMWの最もポピュラーなモデルが「3シリーズ」です。中でもセダンは、国産のスポーツセダンがベンチマークとしているモデルで、BMWの掲げる「駆け抜ける歓び」を具現化した高い走行性能が魅力です。100万円台で中古車の「3シリーズ」セダンを手に入れるとなると、2012年~2019年に販売された旧型モデルがメインターゲットとなります。

外観デザインは、ヘッドライトを低い位置に配置し、BMW伝統のキドニー・グリルをワイドにしたことによりロー&ワイドなフォルムを採用。先代モデル同様、ドア・ハンドルのデザインを日本仕様専用設計とすることで、都市部に多く存在する機械式立体駐車場のサイズにも適合する全幅1,800mmを実現しています。

2012年に追加された「320i」

インテリアは、ドライバーがより運転に集中できるように、コックピットはドライバーの方向に7度傾斜。標準で装備されるiDriveの高解像度8.8インチ・ワイド・コントロール・ディスプレイは、運転席からも助手席からも見やすい位置に配置されるなど、細やかな工夫が施されています。

旧型「3シリーズ」に搭載されているパワートレインは、2011年からマイナーチェンジが行われる2015年までは、「320i」と「328i/330i」には出力の異なる2L直列4気筒ターボ+8速AT。「320d」には2L直列4気筒ディーゼルターボ+8速AT。「アクティブハイブリッド3」には3L直列6気筒ターボ+モーターのハイブリッドシステムと8速ATを搭載。

最高出力326psを発生する3L直列6気筒ターボエンジンを搭載した「340i」

2015年のマイナーチェンジ後は、「318i」には1.5L直列3気筒ターボ+8速AT、「320i」は新開発された2L直列4気筒ターボエンジンに変更。「320d」は2016年5月からは最高出力と最大トルクがアップした2L直列4気筒ディーゼルターボに変更。「330e」には2L直列4気筒ターボエンジンのハイブリッドシステム。そして「340i」には最高出力326psを発生する3L直列6気筒ターボエンジンを搭載しています。

旧型「3シリーズ」セダンの中古車は現在約850台流通していますが、そのうち約540台が100万円台で購入できます。中古車の平均価格は約186万円で、価格帯は約59万~約458万円と100万円以下でも購入可能となっています。

中古車のグレードで多いのは「320i」と「320d」。なかでもBMW M社が開発したパーツを装着した「Mスポーツ」が人気となっています。「Mスポーツ」は人気が高いので、あえてこのグレードを外すことで期待以上のクルマを手に入れることができます。

ガソリン車なら現行型でも100万円台に!

X1(2015年~)

100万円台で中古車が手に入るようになった2015年登場の現行型「X1」

2010年に登場したコンパクトSUVの初代BMW 「X1」は、「1シリーズ」をベースとしたモデルでFR(後輪駆動)の駆動方式を採用していました。最近になって100万円台で中古車が手に入るようになった2015年登場の現行型「X1」はFF(前輪駆動)となり、スタイリングも大幅に変更されています。

100万円台で手に入る「X1」の中古車は圧倒的に旧型が多いのですが、ようやく100万円台の中古車が出回り始めたということで、ここでは現行型「X1」を取り上げます。

2代目となる現行型「X1」は2015年10月に日本市場に導入されました。先代モデルの2WD車は全高を1,545mmに抑えて、都市部に多い立体駐車場に対応したパッケージが特徴でした。

しかし、たくましく力強いデザインを採用した現行型「X1」のボディサイズは全長4,455mm×全幅1,820mm×全高1,610mmとなっています。先代モデルより、全長が30mm短くなる一方で全高は35mm高めたことで、コンパクトなボディサイズながら、リアシートのスペースを大幅に拡大し、ひとクラス上のモデルに匹敵する室内空間を実現しました。

駆動方式はFRからFFへと変更されていますが、最小回転半径は5.4mと、駆動方式の変更によるデメリットを抑えています。

ドライバー・オリエンテッドなコックピットを採用

インテリアは、ドライバーに向けてわずかに角度がつけられたセンター・コンソールを備え、全ての重要な操作系がドライバーの手の届く範囲に配置されたドライバー・オリエンテッドなコックピットを採用。旧型モデルから着座位置が前席で36mm、後席で64mm高められたことにより、乗降性を向上するとともに、より良好な視界を確保できるため前方の交通状況の確認がしやすくなっています。

現行型「X1」に搭載されているパワートレインは2WD車の「s Drive 18i」に1.5L直列3気筒ターボ+6速AT。4WD車の「x Drive 20i」と「x Drive 25i」には出力の異なる2L直列4気筒ターボ+8速ATを採用しています。

2016年に追加された「x Drive 18d」

2016年に追加された「x Drive 18d」には、最高出力150ps、最大トルク330Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボ+8速ATを搭載。そして2017年には「s Drive 18i」のトランスミッションが6速ATから7速DCTに変更されています。また、各グレードには標準車に加えて、アウトドアテイストを強調した「x-ライン」。そしてBMW M社が開発したパーツを装着したスポーティな「Mスポーツ」という3つのキャラクターが用意されています。

現行型「X1」の中古車は約500台流通していて、100万円台で購入可能となっているのは、わずか15台です。中古車の平均価格は約297万円、価格帯は約166万~約508万円となっています。

年式が進んで、これからどんどん100万円台で購入できる現行型「X1」の中古車は増えるでしょう。現在は5万km以下ならば、「s Drive 18i」、5万kmを超えると「x Drive 20i」や「x Drive 25」と走行距離に応じて、購入できるモデルが分かれています。

現在のところまだディーゼル車は流通していませんが、今後はディーゼル車でも100万円台で購入できる中古車が流通してくるでしょう。

経済性に優れたディーゼル車も100万円台!

2シリーズ アクティブツアラー(2014年~)

2014年に日本市場に導入された「2シリーズ アクティブツアラー」

2014年に日本市場に導入された「2シリーズ アクティブツアラー」は、まったく新しいコンセプトのコンパクトカーです。BMWらしいダイナミックなスタイリングとスポーティな運動性能に、MPVモデルのような広々とした室内空間と高い機能性・快適性を融合したスポーツ・アクティビティ・ツアラーです。

「2シリーズ アクティブツアラー」のボディサイズは全長4,350mm×全幅1,800mm×全高1,550mmと都市部に多い立体駐車場に対応した優れたパッケージとなっています。コンパクトなサイズながら、ひとクラス上の居住性を実現。広々とした室内空間と、アレンジ自在のリヤ・シートとラゲッジ・ルームを備え、ファミリーでのドライブや都心での日常走行など、顧客の多彩な用途に合わせてオールマイティに活躍してくれます。

インテリアは、着座位置がやや高めなセミ・コマンド・シート・ポジションにより乗降性に優れ、さらには良好な視界を確保できるため前方の交通状況の確認がしやすいのが特徴。リアシートは、130mmスライドするだけでなく、背もたれは−1.5度から+28.5度まで3段階に調節ができます。さらに、40:20:40に3分割して倒すことが可能。

ラゲッジルームはリアシートをすべて倒すと最大で1,510Lまで拡大

ラゲッジルームの容量は5人乗車時が468Lですが、リアシートをすべて倒すと最大で、1510Lまで拡大します。優れたユーティリティを実現しながら軽量構造を採用したねじれ剛性が高いボディ、そして新開発のサスペンションにより、BMWらしい俊敏なハンドリングを提供するとともに、クラスでは例を見ない高いレベルの快適性を実現しています。

「2シリーズ アクティブツアラー」に搭載されているパワートレインは、2WD車の「218i」には1.5L直列3気筒ターボ+6速AT。「218d」には2L直列4気筒ディーゼルターボ+8速AT。4WD車の「225i」には2L直列4気筒ターボ+8速AT。プラグインハイブリッドの「225xe」には、1.5L直列3気筒ターボとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載しています。

2017年には「218d」に4WD車を追加、2018年に行ったマイナーチェンジで、「218i」のトランスミッションが従来の6速ATから7速DCTへと変更されています。各モデルとも、デザインラインが設定され標準モデルに加え、「ラグジュアリー」、「Mスポーツ」と3タイプ用意されています。

2011年登場の「218d」(左)と「225i」(右)

「2シリーズ アクティブツアラー」中古車は現在374台流通していて、そのうち100万円台で手に入るのは約240台となっています。中古車の平均価格は約178万円。価格帯は約70万~約435万円で100万円以下でも購入可能です。

100万円台で手に入る「2シリーズ アクティブツアラー」は「218i」と「218d」が中心です。ハイトワゴンですが、BMWらしいキビキビとした走りが特徴です。先進の運転支援システムも充実していますので、ついついロングドライブに出掛けたくなる「1台」です。

オープンカーで100万円台のクルマ

Z4(2009年~2016年)

2009年発売の2シーターオープンカーの「Z4」

趣味性の高いオープンカーも新車では高価ですが、中古車ならば割安な価格で手に入れることができます。新車時価格500万円以上の2シーターオープンカーの「Z4」も100万円台で手に入るようになっています。

100万円台で手に入る中古の「Z4」の中心は2009年~2016年に販売された旧型モデルです。このモデルは3世代ある「Z4」の中で唯一リトラクタブルハードトップを採用しているのが特徴。ハードトップを閉めればプレミアム・セグメントにおけるスポーツ・クーペ特有の快適なドライビングを堪能でき、開ければ、爽快なオープンエア・ドライビングを味わえます。

インテリアも、スタイリッシュで高級感のあるロードスターらしさが漂うデザインを採用

この電動開閉式のリトラクタブルハードトップは軽量化を追求し、アルミ合金を採用。開閉はわずか約20秒間で動作を完了。したがって、急な天候の変化にも十分に対応が可能で、オープンとクローズを容易に切り替えられます。

ロングノーズ、ショートデッキという、ロードスターの伝統的な特徴を現代の感性でデザインした正統かつ創造的なデザインを採用。インテリアも、スタイリッシュで高級感のあるロードスターらしさが漂うデザインを採用。ダッシュボードやセンター・コンソールのデザインが、ロードスターらしい雰囲気を演出しています。

旧型「Z4」の駆動方式はすべてFR(後輪駆動)となります。搭載されているパワートレインは「s Drive23i」が2.5L直列6気筒DOHC+6速AT。「s Drive20i」が2L直列4気筒ターボ+8速AT、「s Drive35i/35is」は出力が異なる3L直列6気筒ツインターボ+7速DCTとなっています。

3L直列6気筒ツインターボ+7速DCTの「s Drive35is」

現在、旧型Z4の中古車は約138台流通していて、そのうち約46台が100万円台で購入可能となっています。平均価格は約237万円で、価格帯は約109万~約427万円となっています。グレードでは「s Drive23i」と「s Drive20i」が中心です。

輸入車のスポーツカー、さらにはオープンカーで100万円台で買えるクルマはそれほど多くはありません。旧型「Z4」はその中でも最もおすすめなモデルの1つです。


BMWの楽しさは何と言っても軽快なハンドリングと俊敏な走行性能です。しかし、これをキープするためにはサスペンションやタイヤのメンテナンスは欠かせません。

特にタイヤはパンクしても一定距離走行できるランフラットタイヤを装着しているので、一般的なタイヤよりコストが掛かることは覚えておきたいポイントです。

執筆者プロフィール
萩原 文博
萩原 文博
1970年生まれ。高校生のとき授業そっちのけで、中古車専門誌とチューニング雑誌をバイブルとして日々妄想に明け暮れ、大学在学中に中古車専門誌編集部のアルバイトをきっかけに自動車業界デビュー。2006年からフ...

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