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キーレスエントリーとは?スマートキーとは何が違う?電池が切れても解錠・施錠できる?

キーレスエントリーとは?

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シリンダーを使わず解錠・施錠をボタンで行うこと

キーレスエントリーは、自動車のドアロックの解錠・施錠をシリンダーを使うことなくできるシステムです。昔ながらの自動車では鍵穴(シリンダー)に鍵を差し込んで解錠・施錠が行われていましたが、最近の自動車ではほとんど見かけなくなりました。

スマートキーとキーレスエントリーの違いは?

キーレスエントリーの車両は専用のボタンを操作して鍵の操作を行いますが、スマートキーになるとその必要すらなくなります。

例えば、スマートキーをポケットや鞄に入れたまま、ドアの所定の場所に触れるだけで鍵を開けられます。キーレスエントリーよりもさらに便利になっているというわけです。

また、スマートキーとキーレスエントリーの自動車ではエンジンの始動方法にも違いがあります。

キーレスエントリーの自動車のエンジン始動にはキーシリンダーへ鍵を挿し回してセルモーターを動かすことでエンジンを始動させます(クラッチペダルを踏んだ状態でないとセルが回らない仕様のものもあります)。

しかしスマートキーの場合、ブレーキペダルを踏みながらエンジンスタートボタンを押すことでエンジンを始動できるようになっています。

キーレスエントリーの仕組み

キーレスエントリーでは電波が重要な役割を果たしています。キーレスエントリーの鍵にある解錠・施錠ボタンを押すと電波が発生して、車体に搭載されているセンサーがその発信電波を受信すると所定の動作が行われるというものです。

キーレスエントリーの周波数は国ごとに異なります。例えば日本では315MHz、ヨーロッパでは433.92MHz(868MHzもある)です。

また、一部のキーレスエントリーはイモビライザーを内蔵している可能性もあります。

キーレスエントリーのメリット

解錠・施錠を容易にできる

ボタン操作だけで操作できるので解錠・施錠を容易にできるようになります。例えば、たくさんの荷物を手に持っている時にボタン操作だけで鍵を開けられるのと、わざわざ鍵を鍵穴に挿して回すとのでは、圧倒的に前者のほうが効率的です。

車両から離れていても操作できる

キーレスエントリーは電波を利用して解錠・施錠しているので、車両から離れていても電波が届く範囲であれば解錠・施錠できます。例えば、車から降りて少し歩いてから鍵を閉めたかどうか不安になった時でも、施錠ボタンを押すだけで不安解消というわけです。

鍵が車内にあるにもかかわらず施錠してしまう心配が減る

©F/stock.adobe.com

従来型のメカニカルキーが広く普及していた頃、鍵が車内にあるにもかかわらず施錠してしまって車を動かせなくなるインロックというトラブルが起こることもありました。

しかし、キーレスエントリーやスマートキーの車両では、同じようなシチュエーションでインロックが発生することはほとんどありません。ただし、スマートキーの電波が弱くなり施錠されてしまったなど、キーレス特有の方法でインロックされてしまうケースもありますので、詳しくは別記事で解説しています。

キーレスエントリーのデメリット

キーレスエントリーがメカニカルキーと比べて利便性に優れているのは確かですが、その一方でキーレスエントリー独自のデメリットもあります。

例えば、電池が切れるとキーレスエントリー機能を使うことができません。そしてキーレスエントリーを紛失した場合には新たにセットアップが必要で、そのセットアップに費用がかかります。

キーレスエントリーの電池交換方法

キーレスエントリーは搭載されている電池を動力源としているため、使用するうちに電池が切れてキーレスエントリーを使えなくなることがあります。そのため必要に応じて電池交換が必要です。

【ポイント】電池が切れても解錠・施錠はできる

キーレスエントリーの電池が切れたとしても解錠・施錠ができるようになっています。これはキーレスエントリーを使う代わりに専用の鍵を使うというものです。キーレスエントリーと機械的な鍵が一体になっているので、その鍵を所定の場所へ差し込んで解錠・施錠します。

電池交換に必要なものと交換方法

キーレスエントリーの電池交換にあたって必要になるのは次のものです。車両の取扱説明書には電池交換方法や交換する電池の規格などが書いてあるので、お持ちの方は一度読んでみると良いでしょう。

  • キーレスエントリー本体
  • 新しい電池
  • マイナスドライバー
  • 傷つき防止の布やマスキングテープ

交換方法は下記の通りです。

  1. メカニカルキーを外す
  2. マイナスドライバーをキーレスエントリーのカバー隙間に差し込みこじって開ける
  3. 電池を交換する
  4. 開けたカバーを元に戻す

キーレスエントリーのカバーを開ける時に注意が必要で、場合によってはマイナスドライバーをこじる時にカバーに傷がついてしまいます。マイナスドライバーとカバーの間に布を挟むようにこじる、あるいはマイナスドライバー本体にマスキングテープを貼って使用すると、傷つき防止に有効です。

キーレスエントリーの後付けとその費用

キーレスエントリーが採用されていない車両にもキーレスエントリーを後付けするためのキットが販売されています。集中ドアロックの有無で取り付けにかかる費用に大きな違いが生まれることはありますが、できないことはないということです。

まずキーレスエントリー仕様にするためのキット本体の費用が部品代としてかかります。業者に依頼する場合には部品代に加えて工賃が発生します。

これらを合わせると集中ドアロック付きの車両なら1万円、無しの車両なら2万円くらいを考えておくと良いでしょう。当然ですが車種によって価格が違うこともあるので、事前に見積もりを取ることを推奨します。

電池切れの心配や紛失時の対応方法に注意点はあるものの、キーレスエントリーはスマートキーほどではないものの、かなり便利です。

これから始めてキーレスエントリーの車のオーナーになるという方は、なくさないように大事に取り扱って便利なカーライフを送れるようにしましょう。

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執筆者プロフィール
中華鍋振る人
中華鍋振る人
自動車とバイクに関連する記事を書いています。モータースポーツは観戦よりも参戦派。道交法や違反に関する情報を、法律に詳しくない人にもわかりやすく解説しています。
監修者プロフィール
鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...

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