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トヨタ新型カローラ・カローラツーリング発売開始|12代目になった大衆車は売れるのか?

13代目新型カローラ記者発表会レポート

2019年9月17日、トヨタ自動車はカローラ、カローラツーリングをフルモデルチェンジし発表、同日発売開始となりました。同時にカローラスポーツを一部改良しています。新型カローラ、カローラツーリングはTNGAに基づいたグローバル共通プラットフォームを採用、スポーティーなデザインに。トヨタ初のディスプレイオーディオ(DA)を搭載し、スマートフォンとの接続をメインとした機能が採用されました。また、最新の安全装備、トヨタセーフティセンスを前車に標準装備、自転車の検知、夜間の歩行者検知も可能となりました。

新型カローラ、カローラツーリング記者発表会では、トヨタ自動車副社長の吉田守孝氏と開発チーフエンジニアの上田泰史氏をメインスピーカーに、クルマ好き代表としてフリーアナウンサーで日本カーオブザイヤー選考委員でもある安東弘樹氏が登壇、MCに自動車ジャーナリストで同じく日本カーオブザイヤー選考委員である今井優杏氏がトークセッションに加わりました。

トークセッションでは、一般消費者からの素朴な質問を集めて壇上で登壇者が答えるコンテンツがありました。中にはライバル車であるフォルクスワーゲン・ゴルフをベンチマークにしたのか?」という突っ込んだ質問も。開発チーフエンジニアの上田氏はそれを否定せず。副社長の吉田氏は、日本の道を走るクルマは日本の道をよく知っているトヨタが作るのが最も適切であることを強調、新型カローラ・カローラツーリングの仕上がりについて自信を持って語りました。

トヨタ自動車の社長でマスタードライバーも自らこなす豊田章男氏は、同社の東富士テストコースで試乗、インプレッション。その様子をVTRで披露されました。豊田社長は新型カローラを高く評価、普段はハードな走りをすることが多い豊田社長ですが、このときは車の特性に合わせておとなしく走り、日常の走行シーンを体感。ブレーキは止まりたいところに止まる、カーブではアンダーがでない(外側に膨らまない)安定した良い乗り心地とコメント。普段のテストドライブでは運転に集中し無口になる豊田社長とのことですが、このときは助手席に同乗した吉田副社長と会話。車を降りてから豊田社長は「運転しながらしゃべってたでしょ。」と安心した走りを評価していました。

トヨタ カローラ カローラツーリング 発表会

トヨタ新型カローラ・カローラツーリングの開発チーフエンジニア、上田守孝氏。

トヨタ カローラ カローラツーリング 発表会

左から順にフリーアナウンサーの安東弘樹氏、トヨタ自動車副社長の吉田守孝氏、自動車ジャーナリストの今井優杏氏。

トヨタ カローラ カローラツーリング 発表会

画像左奥は一部改良されたカローラスポーツ。右は新型カローラツーリング。

トヨタ カローラ カローラツーリング 発表会(TRD カローラツーリング)

TRDのカスタムパーツを纏った新型カローラツーリングを展示。

トヨタ カローラ カローラツーリング 発表会(モデリスタ カローラ)

モデリスタのカローラツーリングも展示。

トヨタ カローラツーリング 内装

センターコンソールにある大きなディスプレイが印象的。トヨタ初のディスプレイオーディオ。

トヨタ カローラセダン トランク

新型カローラ (セダン)のトランク

トヨタ カローラツーリング トランク

新型カローラツーリングのラゲッジスペース。

トヨタ カローラスポーツ トランク

一部改良されたカローラスポーツのラゲッジスペース

トヨタ カローラ 初代

会場には初代から先代12代目までの全世代カローラを展示。この画像は初代。

現行カローラアクシオ、フィールダーは併売

新型カローラ・カローラツーリングの発売後も、カローラアクシオとカローラフィールダーは引き続き販売されます。
これは新型が3ナンバー化し、メインモデルのエンジン排気量がアップしたため。カローラアクシオとカローラフィールダーの販売継続により、ボディサイズや排気量に制約のある法人や、慣れ親しんだ車に乗りたいという高齢ユーザーのニーズに応えます。

新車価格は15万~33万円アップ

新型カローラと旧カローラアクシオ、新型カローラツーリングと旧カローラフィールダーの価格差は、15万~33万円ほど。上位グレードでは約15万~15.5万円、エントリーグレードでは約26万~33万の値上げとなりました。

※販売継続にあたり、カローラアクシオ、カローラフィールダーは一部改良が行われ、価格が改定となりました。当記事では価格改定前の前モデルを税抜価格で比較しています。

新旧カローラシリーズの価格差
車名最廉価グレード最高額グレード
新型カローラ1,728,0002,454,545
旧カローラアクシオ1,396,0002,299,000
価格差332,000155,545
新型カローラツーリング1,796,7272,498,727
旧カローラフィールダー1,534,0002,349,000
価格差262,727149,727

3ナンバー化してもそれほど大きくならず

新型カローラ・カローラツーリングは、すでにデビューしているカローラスポーツ同様に3ナンバーサイズとなりました。アクシオやフィールダーが5ナンバーであるため、この点は大きく注目されています。

トヨタによれば、走行安定性や乗り心地、衝突安全性などを高めるにはTNGAに基づく3ナンバーサイズのプラットフォームの採用が不可欠だったとのこと。しかし日本国内では5ナンバー車の需要が高いため、海外モデルとは異なる独自ボディを日本用に開発。その結果,、新型カローラ・カローラツーリングはカローラスポーツよりも全幅が45mm小さく、3ナンバーサイズになったことで生じる不便さは最小限に留められています。

大型化しても最小回転半径は小さくなった!

3ナンバー化されても従来通りの使い勝手のよさを目指した新型カローラ・カローラツーリング。ボディサイズのスリム化だけでなく、最小回転半径にもこだわって開発されました。

新型カローラ(セダン)の最小回転半径は5.0m*。これは従来のカローラアクシオと同じです。また上画像の通り、新型カローラツーリングはカローラフィールダーと比べて最小回転半径が20cm小さくなっています。新型カローラ・カローラツーリングは、ボディが大型化しても5ナンバー車と同様の取り回しで運転できます。

※15インチタイヤ装着車

1.2LターボはMTのみの設定

新型カローラ・カローラツーリングのパワートレインラインナップは以下3種類です。

・1.2L 8NR-FTS直噴ターボエンジン
・1.8L 2ZR-FAEエンジン
・1.8L 2ZR-FXEエンジン+モーター(ハイブリッド

1.2Lターボは「iMT」と呼ばれる6速MTのみの設定。
1.8Lエンジンは2WDと、ハイブリッドにのみ4WD(E-Four)が設定されています。

試乗レポート:雪国で売れそうなハイブリッド S 4WD

新型カローラ・カローラツーリングの記者会見が行われたMEGA WEBにある一般向け試乗コース、ライドワンで新型カローラ(セダン)のハイブリッド、Sグレードの4WDに試乗、ライドワンは全長1.3kmの短いコースですが、石畳の狭いロータリー状のカーブ、継ぎ目、マンホールの蓋など市街地によくあるシーンを凝縮。日常生活での使用を短い1周ではありますが体験してきました。

ハイブリッドの4WDはスタート直後の加速に有利に働くパワートレイン。気持ちよく加速し曲がりやすく止まりやすい。一般の方々が乗って「乗り心地が悪い」と感じることはないでしょう。車両価格、車格を考えれば、トヨタは新しい大衆車のスタンダードを示してきたのではないでしょうか。

新型カローラは売れるのか?

トヨタ カローラの2019年1~6月期の新車販売は47,836台で4位、前年比は120.8%と好調なセールスを記録しています。トヨタディーラーの話では今回のフルモデルチェンジを待っていた人も多いとのことで、消費税増税が実施されても下半期の販売台数はこれまでより伸びると推測しています。正念場は2020年になってから。来年の販売台数がどう推移するか、13代目カローラ・カローラツーリングを消費者がどうジャッジしたのかに注目です。

取材・撮影:MOBY編集部 宇野 智
編集: MOBY編集部

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