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【日産 スカイライン 2000GT(GC110)】社会現象を起こしたケンメリの主力モデル

1972年にデビューした4代目スカイラインは、先代のボクシーなスタイリングから大きく変貌。肉厚なスタイリングはケンメリと呼ばれ、一種の社会現象ともなりました。そのなかでも主力モデルとなるスカイライン 2000GTとはどのような車だったのか?その魅力に迫ります。

売れに売れた!4代目スカイライン「ケンメリ」

日産 スカイライン 2000GT(GC110) フロント

先代ハコスカのボクシースタイルから大きく変貌を遂げたケンメリ 2000GT。

3代目スカイライン C10型の後継として4代目スカイライン C110型が誕生したのは1972年。60年代の高度成長期は落ち着きつつも、働く世代はまだまだ勢いに溢れるなか、70年代に入るとよど号ハイジャック事件や第一次オイルショックが次々と発生。また、急激な工業化による負の遺産として全国で公害問題が深刻化しはじめた時期でした。

4代目スカイラインは、それまでのスカイラインのイメージとはかけ離れた流線形フォルムに大きく変貌。それとともに日産は大々的にマーケティングキャンペーンを実施。TV CMでは美しいスタイリングのスカイラインにケンとメリーが乗り、日本を旅するシリーズを展開し話題に。往年のファンからは「スカイラインらしさが無くなった」と不評を買うこともありましたが、暗い出来事から厭世的になりがちだった若者を中心に人気に火が付き、「ケンとメリーのスカイライン(ケンメリ)」として一大ブームを呼んだのです。

それを証明するように、4代目スカイラインの累計販売台数は5年ちかくで約66万台と、驚異的な数字を叩き出し、歴代スカイラインのなかでも第1位を記録しています。この販売台数は、月に約1万台以上が売れたこととなり、車離れと言われる現在ではありえないことだと言えるでしょう。

ケンメリにはボディタイプで4ドアセダン、2ドアハードトップ、ステーションワゴン、バンがラインナップ。エンジンバリエーションでは当初、1.6L 直列4気筒のG16型・1.8L 直列4気筒のG18型・2.0L 直列6気筒のL20型がラインナップ。さらに稀少GT-Rとなる2.0L 直列6気筒DOHCとなるS20型も追加されました。

これぞ流線形。スカイライン 2000GTの秀逸フォルム

日産 スカイライン 2000GT(GC110) フロント サイド

サーフィンラインが一番似合うのはケンメリではないだろうか。

スカイライン 2000GT(GC110型)は、バリエーション豊かなケンメリの中でも主力となる2.0L GT系のノーマルグレード。デザインでは先代のボクシーな直線基調から、厚みを持たせた流線形ラインへと大幅な変更がかけられました。フロントは、一段奥に配置したラジエターグリルに、角型フレームに格納された丸目4灯のヘッドランプ。サイドのリアフェンダーにはタイヤに被るギリギリまで引かれたサーフィンライン。リアではのちのスカイラインに継承されることとなる丸形ランプなど、どれも個性ある印象的な造形となっています。

このように各部のデザインにも大きなこだわりが見て取れますが、スカイライン 2000GTでの最大の特徴はふくよかでありながら、リアに向けて流れるような流線形をたどるそのフォルムだと言えるでしょう。

スカイライン 2000GTには2ドアとなるハードトップと4ドアセダンがラインナップしていますが、画像にあるのは2ドアハードトップの2000GT。最大限大きく取ったCピラーと、これぞ流線形と言える秀逸フォルムは、当時のアメ車にあった屈強で荒削りなポニーカーとは一味違う繊細な美しさが見てとれます。

排ガス規制で苦しんだスカイライン 2000GTのパワートレイン

日産 スカイライン 2000GT(GC110) サイド

極限まで太くしたCピラーだが、荒削りな印象はなく繊細な流線形としている。

スカイライン 2000GT(GC110型)の誕生した70年代は前述のとおり公害問題が深刻化。大気汚染問題が叫ばれ、車の排出ガス規制も厳しくなるばかりでした。日産でも新規モデルやモデルチェンジ時期の車種については排ガス規制を考慮することが必須となり、そのことはスカイライン 2000GTにおいても例外ではなかったのです。そのため、エンジンは先代のL20型を継承。2.0L 直列6気筒SOHCのシングルキャブ仕様となりました。

ボディサイズは、全長が4,460mm、全幅が1,625mmとし、先代GC10型より全長で60mm、全幅で30mmの拡大。サスペンションは先代同様、フロントがマクファーソンストラット・リアがセミトレーリングアーム独立懸架としています。トランスミッションには4速MT・5速MT・3速ATが選択でき、最高出力は120PSを達成。また、1975年にはL20型エンジンが排ガス規制を考慮したNAPSエンジン・EGI(電子制御式燃料噴射装置)仕様のL20E型に変更され、最高出力は130PSとしています。

どの世代のスカイラインにおいてもファン垂涎の的であるGT-R。4代目スカイラインでは1973年に2ドアハードトップGT-Rとしてデビュー。エンジンは先代同様S20型が搭載され、最高出力は160PSを誇りましたが、GT-Rも排出ガス規制の影響から生産台数はわずか197台で生産終了となってしまいました。

スカイライン 2000GTは今も昔も人気車!相場価格は高め

日産 スカイライン 2000GT(GC110) リア サイド

リアランプの丸形4灯はこののちのスカイラインに継承されるアイコニックデザインだ。

1970年代の車でありながら、スカイライン 2000GTは今も昔も人気モデルであるため、価格は高めです。さらに、近年海外でのスカイライン人気は熱く、程度良のものでは出回った場合では即SOLD OUTとなってしまうほどです。ちなみに現在、スカイライン 2000GTの中古車価格はレストア済みのもので430万円~650万円となっていて、なかには価格応相談のものも。また、ケンメリはノーマル車が少ないことでも知られます。どのような変更がかけられているのか、しっかりチェックすることも重要なポイントです。(2019年8月時点)

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日産 スカイライン 2000GTのスペック詳細

・エンジン:直列6気筒SOHC(L20型)
・最高出力:120PS/6,000rpm
最大トルク:17.0kg・m/4,000rpm
・ボディサイズ:全長 4,460mm 全幅 1.625mm 全高 1,385mm ホイールベース 2,610mm
・車両重量:1,135kg
トランスミッション:3速AT/4速MT/5速MT
・駆動方式:FR
・乗車定員:5人
・新車時車両価格:-

撮影:宇野 智(MOBY)
※2019年6月、日産自動車がメディア向けに開催した、神奈川県座間市にある「日産ヘリテージコレクション」の取材会にて撮影

この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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