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【プリンス スカイライン 1500 デラックス】モノコックボディを採用した最先端のファミリーセダン

1963年、2代目となったスカイラインは、初代のフルサイズセダンからファミリーセダンとして変貌を遂げました。コンセプトは「理想のファミリーカー」。最先端となるモノコックボディにメンテナンスフリーを標榜したプリンス スカイライン 1500 デラックスの魅力とは?

革新企業プリンス自動車と60年代の社会背景

日産 プリンス スカイライン 1500 デラックス フロント

装いもあらたに激戦市場1.5Lクラスに挑んだプリンス スカイライン 1500 デラックス。

1957年に誕生したスカイラインは、実に60年あまりの歴史をもつヘリテージモデル。そのモデルを生み出したのは、のちのプリンス自動車工業である富士精密工業です。プリンス自動車は戦時中、戦闘機製造を担っていた立川飛行機技術者が創設したカーメーカーであるため、技術力は非常に高く革新的で最先端の開発をすることで知られていました。

プリンス自動車の画期的技術は初代スカイラインに大いに生かされ、5ナンバーサイズとしながらも規格ギリギリとなるフルサイズセダンが誕生。また、その派生モデルとしてサイズアップ・高級化を施したグロリアも誕生しました。

その後1960年代となった日本は、オリンピック開催も決定し高度経済成長期に突入。首都高速・新幹線の開通、高級マンションも登場するなど、社会全体がドラスティックに変貌し、自動車も富裕層から大衆層をターゲットとしたモデルへとシフトしていきます。そんななか、誕生したのがプリンス スカイライン 1500 デラックスでした。

スカイライン 1500 デラックスはファミリーがターゲット!

日産 プリンス スカイライン 1500 デラックス フロント サイド

初代より加飾も少なく直線基調で幅広い世代をターゲットとした。

日産 プリンス スカイライン 1500 デラックス リア

こののちスカイラインのアイコニックデザインとなる丸形テールライトが印象的だ。

2代目スカイラインとなるプリンス スカイライン 1500 デラックス(S50D-1型)が誕生したのは1963年。先代スカイラインが5ナンバーサイズとしながらも規格ギリギリとしたフルサイズセダンであったのに対し、スカイライン 1500 デラックスは全長4,100mm、全幅1,495mm、ホイールベース2,390mmとし、先代(ALSID-2型)より全長で260mm、全幅で180mm、ホイールベースでは145mmの小型化を実現しています。このサイズダウンは高度成長期に入り、車の需要が大型セダンからファミリー向けセダンへと変化したことを受けてのものでした。

スタイリングでは、先代が随所にメッキを使用し曲線とテールフィンを持つ重厚感のあるデザインとしたのに対し、スカイライン 1500 デラックスは極端な加飾は行わず、どの世代からも受け入れられやすい直線基調の箱型に。大ぶりの丸目4灯・ラジエターグリルを備え、精悍さも感じることができるデザインへと変貌を遂げたのです。

2代目スカイラインには、スカイライン 1500 デラックスをはじめとする1.5Lセダン、ステーションワゴンとなる1.5Lエステート、商用車の1.5Lバン、2.0L GT系スポーツセダンがバラエティ豊かにラインナップされました。また、1966年には日産とプリンス自動車の合併を受け、車名に変更がかけられ「日産 プリンス スカイライン」となっています。

スカイライン 1500 デラックスが掲げた「封印エンジン」とは

日産 プリンス スカイライン 1500 デラックス 内装

全円式ホーンリングのクラシカルなステアリングがGood!

日産 プリンス スカイライン 1500 デラックス サスペンション

リアサスは先代のドディオンから縦置きリーフに変更された。

プリンス スカイライン 1500 デラックスはファミリー向けセダンであるものの、スカイラインらしい先端技術が随所に取り入れられました。ボディはグロリア共有とせず独自に開発。先代のセミモノコックボディから進化し、フルモノコックボディとなりました。サスペンションはフロントで先代同様ダブルウィッシュボーンが採用されますが、リアでは先代のド・ディオン・アクスルからベーシックで信頼性の高い縦置きリーフ・リジット・アクスルとしています。

エンジンは1.5L 直列4気筒OHVとなるG1型の「封印エンジン」を採用。封印エンジンとは金属の表面処理技術改善や材料の質を向上させるとともに、エンジンヘッド部に封印を設けヘッド分解などのメンテナンスを極力必要としないもので、メンテナンスフリーを証明するように4万kmまたは2年間のメーカー保証が付けられました。さらに、シャシーのグリースポイント(潤滑油を要する箇所)を減らすことにより定期的な注油を必要としない「ノングリースアップ」も画期的で、ファミリーセダンとしての機能・耐久性は非常に優れたものでした。

スカイライン 1500 デラックスの価格は歴史的価値から高め

日産 プリンス スカイライン 1500 デラックス テールライト

先代の特徴でもあったテールフィンは2代目ではもう無い。

日産 プリンス スカイライン 1500 デラックス コラムシフト

コラムシフト式のシフトレバー。トランスミッションはフルシンクロメッシュで操作性も高い。

プリンス スカイライン 1500 デラックスの価格は、プリンスの名が冠されていた世代の車であるという歴史的価値から、その相場価格は高めです。また、60年代の車でありながらなかには記録簿が残っていたり、ナンバーがシングルナンバーであったり、フルオリジナルであったりと、大切に扱われていたことを物語る個体が多いことも特徴のようです。価格帯は130万~210万円と高めに推移しています。(2019年8月時点)

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本体価格 100〜100000万円
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プリンス スカイライン 1500 デラックスのスペック詳細

・エンジン:直列4気筒OHV(G1型)
・最高出力:70PS/4,800rpm
最大トルク:11.5kg・m/3,600rpm
・ボディサイズ:全長 4,100mm 全幅 1,495mm 全高 1,425mm ホイールベース 2,390mm
・車両重量:960kg
トランスミッション:3速MT
・駆動方式:FR
・乗車定員:5人
・新車時車両価格:73万円

撮影:宇野 智(MOBY)
※2019年6月、日産自動車がメディア向けに開催した、神奈川県座間市にある「日産ヘリテージコレクション」の取材会にて撮影

この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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