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【ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコン 試乗】Jeep最強モデルの高速道路走行はイケてるのか?

2018年10月に11年ぶりにフルモデルチェンジしたジープ・ラングラー。今年5月には、その最強モデル「ルビコン」が追加されました。オフロード走行性能の高さを試乗して実感済の筆者は、高速道路での走りをを確かめてきたのでした。

ジープ最強「ルビコン」

今回の試乗車は、

ジープ・ラングラー・アンリミテッドです。

昭和後期生まれの筆者、子供の頃の見た四輪駆動車はみんな「ジープ」と呼んでいたものでした。製品名の「ボンド」が接着剤の通称名的に使われると同様、ジープといえば大きいタイヤを履いたオフロードをガンガン走る四輪駆動車のことを指していました。

令和になった現在でも、四輪駆動車の代表ブランドといえば、「Jeep」です。今は2014年に設立されたフィアット・クライスラー・クライスラーオートモービルズ(通称:FCA)のブランドのひとつになっています。

※正式なブランド表記は「Jeep®」となります。本記事では便宜上「Jeep」ないし「ジープ」で表記します。

試乗するラングラーは「ルビコン」という名称が与えられています。この名称は、アメリカはネバダ州からカリフォリニア州に130km続く世界で最も過酷なオフロード「ルビコン・トレイル」から命名されています。

このモデルはその名の通り、ジープブランドで最強のグレード。発売は今年5月からの新入りです。

ちなみに、「アンリミテッド」という名称は、ラングラーのラインナップの中で4枚ドアのロングボディを持つグレードに付与されています。

↑こちらは「トレイル・レイテッド・バッヂ」。ジープはオフロード走行を得意としますが、その中でも過酷なトレイル(悪路。特に自然のままの道なき道を指す)で一定の性能試験をパスしたものだけで与えられます。ラングラーの全モデルにこのトレイル・レイテッド・バッヂが与えれていますが、その中でもルビコンは最強のオフロード性能を誇ります。

ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコンのオフロード性能がどれほどすごいのか、これについては今年6月にFCAジャパンがメディア向けに開催したオフロード試乗会で筆者は既に体験済。このレポートは下記からご覧ください。

今回の試乗の目的は、一般市街地、高速道路といったオンロードでの走行性能をチェックすること。その結果を先にお伝えしましょう。

ラングラー・ルビコンの一般道・高速道路の走りはいかに?

というわけで、千葉県は房総半島のビーチへとロングドライブ。MOBY編集部の所在地、新宿からお台場までの下道で、お台場からは高速道路を使ったコースを選択。

先代、ラングラー(JK型)はオフロード走行性能はピカイチでしたが、高速道路は苦手な面も。こんなごっついホイールで高い車高(1,850mm)は高速道路での走行性能、快適性は期待できそうにありません。また、強靭堅牢なラダーフレームは高速走行に有利ではありません。

タイヤは悪路走行向けのごっついパターン。BFグッドリッチ・マッドテレーンタイヤを履いています。このタイヤはルビコンだけの標準装備。(このタイヤの凄さは前述のオフロード試乗会の記事でお確かめください)

正直、あまり期待はしていませんでした。

しかし!

高速道路の走行は予想に反し、快適!車線変更して追い越しするとき、フラつくようなことはなく、速い流れの車線でも無理なく走ることができます。ごっついオフロードタイヤでロードノイズは市街地走行から大きめになりますが、逆にこれを快く感じる人は少なくないのではないでしょうか?「ゴーっ」という音は、走っている感満載です。(というか、割とすぐに慣れちゃうものです)

直進安定性もロングドライブに耐えられるレベルになっていました。タイヤのせいもあり、直線では割とハンドルを動かして調整しなければなりませんが、不快感、苦痛感をもたらすレベルではありません。(というか、これも割とすぐに慣れちゃうものです)

まあ、オンロード走行の快適性、直進安定性を求めるなら、そもそも本格四輪駆動車に乗るなって話です。

ラングラーはレギュラーガソリンでOKなのだ。燃費はそこそこ。

先代JL型ラングラーでも高い評価を受けていた、V6 3.5Lガソリンエンジンは低回転から超パワフル。本格オフローダーですから、シュンシュン回るエンジンではありません。アイドリング状態でもぐいぐい坂を登っていくような力強さです。かといって、高速道路の走行が苦手なエンジンではありません。8速ATの相性が良いせいか、高速道路でも全く問題ありません。アクセルを踏み込んだときの唸るエンジン音は快感です。


ちなみに…ボンネットはこの留め具を外して開けるワイルド仕様。

試乗時の燃費は、高速道路で10km/L(途中たびたびの渋滞あり)、都心の走行では5~7km/L、郊外では7、8km/Lといったところ。2,325kgという車重とV6 3.5Lのエンジン、悪路走破性のための低いギア比(ジープブランドのモデルの中では最も低い設定)は燃費には不利であることを考えると、そこそこの燃費と評価したいところです。

と、そんなわけでジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコンで田舎道をドライブするのはとても楽しく、風光明媚な撮影場所を求めて気がつけば日が暮れるまで乗ってしまいました。

フルモデルチェンジしても大きく変わらなかったラングラー。

下の画像は先代、JK型ジープ・ラングラー。どこが変わったの?と思われる方は多いでしょう。


2017年6月に発売された限定車「Jeep® Wrangler JK」

↓こちらはフルモデルチェンジしたJL型ジープ・ラングラーの顔。

Jeep伝統の「7スリットグリル」は不変です。

よーく見ますと、ポジショニングランプ(車幅灯)の位置が違います。

JL型ラングラーでは、ポジショニングランプがフェンダーのヘッドライトと同じくらいの高さの位置へ、横一文字のデザインに配されました。また、ヘッドライトがLED化されています。


2017年6月に発売された限定車「Jeep® Wrangler JK」画像はFCAジャパンのものをトリミングして掲載。

上の画像は先代JL型ラングラーの後ろ姿。

↑こちらがフルモデルチェンジしたJK型ラングラー。

テールランプもLED化してデザインを変えましたが、大きな変わりはありません。

ごっつい足回りを撮り倒してみた

ジープ・ラングラーといえば、前後輪ともにリジットアクスル+コイルスプリングの強靭な足回り。いかにも頑丈そうなつくりをご覧ください。


フロントサスペンション


奥の方に見えるシルバーの装置はスウェイバー(スタビライザー)を切り離して悪路での路面追従性を高める。


こちらもフロント。


こちらはリアサスペンション。

内装も撮り倒してみた

ラングラーはストイックな本格オフロードSUVで内装もストイックと思ってしまって自然ですが、そんなことはありませんでした。無骨なデザインでワイルドな気持ちを高めてくれながら、使いやすさも考えられていました。


Apple CarPlay、Android AUTOに対応。多彩なインフォテイメントシステム。


画像中央部分の4つのスイッチはパワーウィンドウ。右側の蓋を開けるとUSB。


ペットボトルを縦に入れて蓋は閉まりませんが、たっぷり収納できる容積。


ドリンクホルダーの間にスマホが立てられるようになっていましたが、丁寧な運転をしないと落ちます。本来の目的とは違うのかもしれません。ドリンクホルダー部は浅めですが問題なし。


ダッシュボード上にはトレイが。


ルビコン専用のレザーシート。


輪っか状のベルトを引っ張ってシートのリクライニング調整。


前席中心部はパワートレイン系が内部に侵入。タフでワイルドなラングラーの証。これを狭いといってはいけません。

後部座席は何ら問題なし。

足元は広く天井の高さもあり、収納もあって普通乗用車レベルの快適さ。車高が高く見晴らしが良いのはセダンなどの普通乗用車にはない利点。オフロード試乗会で評価した乗り心地の良さは、オンロードでも。カーブ走行時の不快なロールはなく、路面の凹凸による衝撃もしっかり吸収された乗り心地。前述しましたが、タイヤのロードノイズはやはり後部座席でも気になるでしょうが、最強のジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコンに乗っている優越感と安心感の方がも勝ってくれるはずです。

メーターに小粋な演出が。

デジタル液晶ディスプレイを左右のメーターの間に配置。

この部分、背景にうっすらとラングラーのご先祖様、Willys MB(ウィルス MB)が。1940年代の車です。


よく見えるように画像を調整してみました。

エンジンをスタートさせた直後のスピードメーターに一瞬「Since 1941」とウィルス誕生の年が表示されます。

このウィルス MBをラングラー・ルビコンはリスペクト。随所にそのアイコンが施されていました。

アウトドアが捗るラゲッジルーム

スクエアなボディはラゲッジルームもスクエアで広大。

いつもの試乗取材撮影道具、クルマによってはきっちきちになりますが、余裕。

荷物が水に濡れても泥んこになってもだいじょうぶ。ゴムマットは丈夫で洗いやすい。

日常生活での荷物の出し入れでいちいちリアゲートをガバっと開けるのはめんどうです。特に背の高いSUVならなおさらですが、ラングラーは下半分だけ開くことができます。

ラゲッジルームから後席シートバックを倒すレバー。きちんと使い勝手が考えられていますね。

ごっついサブウーファー。アメ車なんだなと思わせてくれます。迷彩柄のドキュメントケースには車検証や取扱説明書が入っています。車検証はダッシュボードに、というのは国産車だけの常識。ラングラーはラゲッジルームに保管です。

ラングラーは「オープンカー」

室内のイメージはワイルドなオフローダー。天井を見ると一般的なSUVとは全く異なる構造になっています。

ルーフは着脱可能。

簡単に取り外せるようになっています。

ラゲッジルームのルーフも取り外しできます。

ラゲッジルームにある結線部。ここも取り外せるようになっています。

よく見るとドアの蝶番の部分の結線部も取り外せるようになっています。

実は、ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコンはルーフもドアも全部取り外せるのです!


※画像:FCAジャパン

↑全部取り外すとこうなります!

ダッシュボードの中には、こんなJeepのロゴが入ったポーチがありまして、

ポーチの中には、ラングラー・ルビコンを丸裸にする工具類が入っているのです!

筆者の胸は高まりましたが、一人で全て取り外し、撮影し、そして再度組み上げる労力を想像し何もしないことにしました。。。

※ドアを取り外したままの状態での公道走行は法的に認められていません。ご注意ください。

「スタック」って何ですか?

普通のクルマなら、砂地を走るとあっという間にスタックして進めなくなるところ、ジープ・ラングラー・アンリミテッド・リミテッドは余裕です。深い砂にタイヤが埋もれそうになると、エンジンの回転をぐっと落とし(アクセルを床まで踏んでも回転があがりません)時速1kmほどの超微速で進んでいきます。まるで大地を掴むかのよう。ルビコンにしてみれば「スタックって何ですか?」と言わんばかり。これは感動でした。

※海岸での走行は禁止されている地区があります。また、実際にラングラーで走行される場合は、取扱説明書を良く読み適切な設定、操作をお願いします。

最後に、ボンネット中央部にある2つの突起物について触れたいと思います。

その突起物は、ウォッシャーの吹出口になっていたのでした。


読了いただき、どうもありがとうございました。

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この記事の執筆者

宇野 智(MOBY)この執筆者の詳細プロフィール

MOBY編集長。小学生時代の休日は自転車でディーラーを回る「カタログ少年」TVより諸元表を見ながらの食事を好んでいた。クルマの他、鉄道、航空機、船舶も愛する。...

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