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【日産 スカイライン バン/VC10型】通称ハコスカバン!サーフィンラインを持つ実用車

ハコスカの名で愛される3代目スカイラインC10型には通称ハコスカバンと呼ばれる商用車VC10型が存在します。セダンと同じようにサーフィンラインのスタイリッシュなスタイリングを持ちながら実用性もあったスカイライン バン。その魅力に迫ります。

愛称はハコスカ。3代目スカイラインはどんな車?

日産 スカイライン バン VC10型 フロント

セダンと変わらない精悍なフロントマスクを持つスカイライン バン。

日産 スカイライン 3代目 C10型

日産 スカイライン 3代目 C10型 フロント

こちらはハコスカ・セダンのフロントマスク。精悍な印象はハコスカ共通であることが伺える。

歴代スカイラインのなかでいまだに多くの人から愛称「ハコスカ」の名で呼ばれる3代目スカイラインC10型。プリンス スカイラインと呼ばれた初代・2代目のあとを受け、3代目が誕生したのは1968年。この代はプリンス自動車が日産と合併後初のフルモデルチェンジにあたり、モデル名からプリンスの名がはずれ「日産 スカイライン」となりました。

3代目スカイラインは精悍でボクシーなスタイリングを持ち、サイド後方リアフェンダーにはサーフィンラインと呼ばれる特徴的なプレスラインも初採用されました。発売当初はセダン・エステート(ワゴン)・バンがラインナップ。エンジンは直列4気筒が搭載されますが、シーズン途中からはセダンにGT系となる直列6気筒搭載モデルを追加。GT系のフラッグシップ「GT-R」がデビューしたのも3代目スカイラインが初めてです。

ちなみに当初、3代目スカイラインには愛称はありませんでした。しかし、4代目スカイラインがデビューし、キャッチフレーズから「ケンメリ」と呼ばれることに。大きく印象を変えた4代目に対し、無骨な箱型を持ち未だに人気の衰えることはなかった3代目スカイラインは、それに対抗するとでも云うようにいつしか「ハコスカ」と呼ばれはじめ現在に至っています。

スカイライン バンは実用車だがスタイリッシュ!

日産 スカイライン バン VC10型 フロント サイド

精悍なうえに、セダンより全長は長く全高は高く、使い勝手を高めた。

スカイライン バンの誕生はセダン・ワゴンと同じく1968年。ボディサイズは全長4,265mmとセダンより65mm長く、全高は1,425mmでセダンより20mm高くすることで使い勝手を高めています。しかし、スカイライン バンは単に実用性を高めただけでなく、フロントマスクにはセダン同様精悍な丸目4灯のヘッドランプにラジエターグリルを配し、サイドのリアフェンダーにはこの代から採用されたサーフィンラインがあしらわれるなどスタイリッシュ。商用車としての枠を超え用途を選ばず使えると人気となったのです。

スカイライン バンはデビュー当初は、1.5Lでベンチシート採用の通常グレードと、セパレートシートで上級グレードとなる「デラックス」がラインナップ。1969年には当時の国産バンとしては初となる1.8Lタイプのデラックスが追加されました。また、興味深いのは今では必須の装備であるシートベルトはデビュー当時は標準装備されず、保安基準改定後の1969年からヘッドレストとともに標準装備となったこと。車の進化を感じることができる出来事だと言えるでしょう。

俊足を誇った実力派スカイライン バンのパワートレイン

日産 スカイライン バン VC10型 リア サイド

リアフェンダーのサーフィンラインもバン仕様としてしっかりと入れられた。

スカイライン バンのエンジンには当初、先代となるプリンス スカイライン 1500から継承した直列4気筒SOHCとなるG15型が搭載されました。G15型エンジンはボア・ストロークが85.0mm×70.2mmでボアよりストロークが短い高回転志向としたオーバースクエア型。これにより商用車でありながら最高出力は88PS、最高速度は150km/hの俊足を誇ったのです。
サスペンションは、フロントがストラット式、リアには耐荷重に備え縦置きリーフリジット式が採用され、トランスミッションにはコラムシフトとなる3速MTが採用されました。

1969年に追加された1.8L デラックスでは、直列4気筒SOHCのG18型が搭載。最高出力は100PSを達成しています。また、1971年のマイナーチェンジの際にはG15型・G18型ともにエンジン改良が加えられ、最高出力をG15型(1.5L)が95PS、G18型(1.8L)が105PSにパワーアップされています。

商用車らしからぬ俊足と、セダンと同等のフロントマスクやサイドのサーフィンライン、ボンネットは目を引くチルト式ボンネット(前ヒンジ・フロントウィンドウ側開閉)、ウィンドウ枠はクロームメッキと、豪華な仕様としたスカイライン バンは、アウトドア派の愛車としても人気を博しました。

スカイライン バンはルックス・性能から高額!

日産 スカイライン バン VC10型 内装

赤にアップデートされているが、オリジナルシートは通常グレードがベンチ、デラックスがセパレートだ。

スカイライン バンは60・70年代の車で商用車であるため、解体されてしまったケースも多く流通する個体は極めて少なくなっています。また、出回ったとしてもその個体の状態により各所にメンテナンスを実施しなければならないケースもあるため、注意が必要でしょう。
参考までに、現在旧車専門店が手掛けたエンジンスワップをはじめとするフルレストア状態のスカイライン バンでは約500万円の価格となっているようです。(2019年8月時点)

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日産 スカイライン バンのスペック詳細

・エンジン:直列4気筒SOHC
・最高出力:88PS/6,000rpm
最大トルク:12.2kg・m/4,000rpm
・ボディサイズ:全長 4,265mm 全幅 1,595mm 全高 1,425mm ホイールベース 2,490mm
・車両重量:1,010kg
トランスミッション:3速MT
・駆動方式:FR
・乗車定員:2人/5人
・新車時車両価格:-

撮影:宇野 智(MOBY)
※2019年6月、日産自動車がメディア向けに開催した、神奈川県座間市にある「日産ヘリテージコレクション」の取材会にて撮影

この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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