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MBUXとは? 「ハイ、メルセデス」音声操作可能な次世代インフォテイメントシステム

MBUXとはメルセデス・ベンツの新しい車載インフォメーションシステム。スタイリッシュな外観と多機能性を備えており、「ハイ、メルセデス」の発話で、複雑な操作も可能です。

MBUXとはメルセデス・ベンツによる新しいおもてなし体験

メルセデス・ベンツ MBUX

メルセデス・ベンツ Aクラス(本国仕様)に搭載されたMBUX

MBUXとは、メルセデス・ベンツ各車に搭載される次世代インフォメーションシステム。運転席正面からインパネ中央までのびる、ふたつの液晶ディスプレイと、音声認識AIによって言語を解析し、操作を自然会話でおこなえる点が特長です。

MBUXは、「メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス」の略称。つまり、メルセデス・ベンツがMBUXの今までにない機能によって、今までにない経験をユーザーに提供することを意味します。

「ハイ、メルセデス」と声をかけるだけで、ユーザーにとって最適なインフォメーション(情報)とエンターテイメント(娯楽)を、複雑な操作なしに扱うことができるという、まさに車が要望に答えてくれる画期的なインフォテイメントシステムです。

最先端の車載デジタル技術 MBUXでできること

MBUXのコントロールは、ステアリングに配置されたタッチパッドをはじめ、合計4つの方法で操作が可能です。

ステアリングを握る左手側のセンサーは左側のディスプレイに対応。右手側のセンサーは右のディスプレイの操作を受け持ち、直感的に操作できるように配慮されています。さらに、助手席からの操作に便利なセンターコンソール上のタッチスクリーンと、ディスプレイ自体に直接触れることでスマートフォンのような操作も可能です。

コックピットディスプレイを自分好みにカスタマイズ

MBUXによるデジタル化は、ほぼ単一機能であったドライビングメーターのあり方を一変させます。運転席前に配置されたコックピットディスプレイのメーターデザインは「クラシック」と「スポーツ」から選択が可能。さらに表示項目は、速度計と回転計を基本に、トリップメーターや車両情報、ナビゲーション画面などを使いやすいように切り替えができます。画面の明るさは、センサーによって自動制御されているため見やすく、液晶画面にありがちな映り込みも皆無です。

マルチファンクションディスプレイでは車に関わるあらゆる設定が可能

中央側に位置するマルチファンクションディスプレイには、車に関わるあらゆる設定項目を階層状になったメニュー画面に集約。カーナビゲーションシステムやインターネットに接続したマルチメディア再生に加え、エアコン設定やシートヒーターの設定、車内イルミネーション(アンビエントライト)カラーの設定などの細かい設定・操作が可能です。

ナビゲーションシステムは、フロントカメラで撮影した車載映像に指示アイコンを合成させることで、入り組んだ地域のナビゲーションでも、よりわかりやすく誘導できるようになっています。

音声認識コマンドは「ハイ、メルセデス!」

MBUXの音声認識機能は、「ハイ、メルセデス」や「ハロー、メルセデス」など、「メルセデス」という単語に反応して開始します。また、ステアリングもしくはセンターコンソール上のスイッチを押しても認識を開始させられます。

MBUXの最大の特徴は、音声認識AIを搭載により、複雑なメニュー画面を開かずとも車両の設定や操作ができること。従来の音声認識システムでは、特定のキーワードにしか反応しなかったのに対し、MBUXでは会話をするような自然言語で操作できます。

さらに、AIが発話している最中でも指示を聞いてくれるため、指示の変更やキャンセルが随時可能。融通の効かない機械と会話しているぎこちなさを感じず、自然会話に近いニュアンスでの音声コントロールが可能です。

カーナビ操作やエアコン温度調節など、複雑な操作も声でアクセス

音声によって操作可能なのは、カーナビゲーションの操作やエアコンのオンオフや温度設定、音楽メディアやラジオ、テレビの選曲や操作、ルームライトやアンビエントライト、シートヒーターのオンオフなど。それぞれの操作系統のキーワードと動詞の組み合わせをAIが自動認識し操作を実行します。

「ハイ、メルセデス。車内温度を20℃に設定して」という明確な指示はもちろん、「暑い」「寒い」といった抽象的な言葉の意味をも汲み取り、設定を変更してくれます。さらに複数のマイクによって声の出どころを識別できるため、「ハイ、メルセデス。少し寒いよ」と助手席の人が声をかければ、助手席側の空調だけを調整してくれます。

また、操作がわからなくなっても、「ハイ、メルセデス。ヘルプ」と声をかければ、現在処理中の情報や動画による取扱説明書などを提示してくれます。

ネット接続でさらに機能拡張。Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応

MBUXは、インターネットや携帯電話と接続することで、さらに多彩な機能を音声によってコントロールできるようになります。「カレーが食べたい」「買い物がしたい」「スポーツがしたい」などの漠然とした要望でも、オンライン上のデータベースを検索し、現在位置やユーザープロファイルの情報や使用履歴と照らし合わせて、最適と思われる情報を提案してくれます。

また、「Apple CarPlay(アップル カープレイ)」「Android Auto(アンドロイドオート)」にも対応。電話の発着信や、メッセージアプリでの文章作成・送信・受信とメッセージの読み上げ。天気や気温の確認などの音声コントロールが可能です。

本国の一部仕様では、音声による機能操作に加え、雑談機能も実験的に導入されている模様。現段階でも雑談とまでは言えないものの、特定の質問に関してはジョークめいた返答や、ウィットに富んだ答えを返してくれる場合があります。

運転に関わる操作はできない。今後のアップデートで改善できること

MBUXでは、運転に関わる操作を音声で実行させることができません。たとえばドライブモードの設定やヘッドライトの操作、メーターやヘッドアップディスプレイの操作、クルーズコントロールの設定操作などは、誤動作の危険性を配慮し、操作を受けつけないようになっています。

また、一部の方言による会話は認識ができません。比較的標準語に近い使われ方をした関西弁や方言ならば認識は可能であるものの、一般会話でも聞き取りが困難な方言やなまりでは音声として認識されません。

運転に関わる操作を音声で実行させることは安全上の観点から、今後も適用範囲が拡大されることはないでしょう。しかし、言語認識やユーザービリティは今後のアップデートにより改善される可能性があります。

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