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Aピラーとは?【今さら聞けない自動車用語】

Aピラーはキャビンの最前面で車のボディを構成する柱。フロントガラスを保持しながら、車の安全性の要となります。運転席前方にあるAピラーは運転視界の妨げにも。メーカーは安全かつ良好な視界が確保できる新しいAピラーを日夜開発中です。

Aピラーはフロントガラスの両脇にある柱

ピラー 解説

車両はジャガー XE。

Aピラーとはキャビン最前面の左右に位置し、フロントウィンドウやルーフを保持する柱のことです。ピラーのもっとも重要な機能は、衝突事故の際に乗員を保護することです。

太いAピラーのほうが強度が高く安全ですし、Aピラーを斜めにしたほうが空気抵抗の低減につながります。しかし、Aピラーが極端に太くなったり斜めになると、ピラー陰の死角が増えるため、交差点やカーブで視界不良による接触事故の原因になってしまいます。

また、Aピラーは車の個性を引き立てる部分でもあります。商用車ではAピラーを垂直にして室内スペースを確保しますし、クーペでは斜めに後方に伸びる美しいルーフラインを描きます。

このようにAピラーは、安全強度と視界確保、デザインの3要素が絡みあった複雑な設計で成り立っています。

特徴的なAピラー 採用例

ホンダ N-BOXなど|Aピラーを2本にしてボディ剛性&視界を両立

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ホンダ N-BOX 2017年

高いボディ剛性と良好視界を確保するために、ホンダ N-BOXやスズキ スペーシア、ダイハツ タントなどを中心に、Aピラーが片側2本づつ存在する車が増えています。これは視界を確保するため1本あたりの太さを抑えているから。Aピラーを2本配置することで必要な強度を確保。、本のAピラー間にはガラスをはめ込んで死角を低減しています。

日産 セレナ|二股Aピラーで三角窓を

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日産 セレナのAピラー

日産セレナは、Aピラーを途中から細く2本に分けることで三角窓を形成し、視界と強度を確保しています。あらかじめ2本のAピラーを備えるよりも、視界を圧迫せずに車両前方側面下が確認できます。

スズキ ハスラーなど|Aピラーをブラックアウトさせた「フローティングルーフ」

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スズキ ハスラー ワンダラー 2018年

エクステリアデザインとしてAピラーをブラックアウトする車も増えています。Aピラーを目立たなくして屋根が浮いたように見える「フローティングルーフ」というデザイン手法です。スズキ ハスラーやホンダ N-BOXなどのカラードルーフがオプション設定された車は、ルーフ色がより映えるようにフローティングルーフを採用しています。

透視できて死角がなくなるAピラーを開発中!

コンチネンタル バーチャルAピラー

コンチネンタルが開発した「バーチャルAピラー」

安全強度と視界確保を両立する画期的なAピラーとして、コンチネンタルやトヨタは透視できるAピラーを開発しています。

ドイツの部品メーカー「コンチネンタル」が開発したのは、車内Aピラーに液晶ディスプレイを設置し、カメラで写したAピラー陰の様子をモニターする装置。運転席に設けられたセンサーカメラがドライバーの頭の動きを検知し、ガラスを透過して見た景色と、Aピラーのディスプレイに映る景色に違和感がないように調整してくれます。

トヨタが開発したのは、Aピラー周りに鏡を配置することで、Aピラーを視覚的に透明化する技術です。ディスプレイも電気も使わない、シンプルな方法の透視Aピラーの特許を取得しています。これら最新のAピラーにより、近いうちにAピラー陰の死角がなくなってしまうでしょう。

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