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【BMW 3.0CSA】古き良きGTカー!ビッグシックスのATモデル

1971年にデビューしたBMW 3.0CSは、のちにシルキーシックスと称されることとなるビッグシックス(直列6気筒)エンジンを搭載した本格派GTカー。そのなかでATモデルとなるのが3.0CSAです。6シリーズの元祖「BMW 3.0CSA」のもつ魅力とは?

BMWのエンジンはなぜシルキーシックスと呼ばれるのか?

BMW_3.0_CSA_exterior_front

初期型キドニーグリルにはアルミ加飾が施されている。

BMWモデルに搭載される直列6気筒エンジンはかつてより「シルキーシックス」と称されます。

BMWで直列6気筒エンジンが初搭載されたモデルは、1967年デビューの2500/2800シリーズが始まり。排気量2.5Lと2.8Lとした同モデルはシングルカム・SOHCエンジンで、このエンジンを搭載し排気量2.5Lから3.5LのBMWモデルは1980年代にいたるまで、通称「ビッグシックス」と呼ばれました。

ビッグシックスエンジンはなめらかでスムーズな吹け上がりを特徴とし、試乗したモータージャーナリストはその走行フィールがシルクのようになめらかであると「シルキースムーズ」と称し、それ以降ビッグシックスには「シルキーシックス」の称号が与えられることに。また、現在では珍しくなった直列6気筒エンジンを開発し続けるBMWをリスペクトする意味も込め、今でもBMW直6エンジンをシルキーシックスと呼ぶこともあります。

直列6気筒エンジンは、バランスシャフト(エンジンの振動抑制システム)を必要とせず軽く、燃焼効率の良さや振動が極めて少ないのが特徴ですが、その配列上エンジンの全長は長くなりキャビンが狭くなるなどの制限を受けることも。しかし、BMWは逆にそのマイナス要素を個性としてとらえ、直列6気筒エンジン搭載車ゆえのスタイルとしてデザインを際立たせているのです。

BMW 3.0CSはコードネームE9の6シリーズ先駆車

BMW 3.0CSA オートモビルカウンシル2019

シャークノーズ(サメの鼻)と呼ばれたボディデザインはその後6シリーズに継承される。

BMW 初代 6シリーズ(E24型)

度重なる戦禍などで経営危機に陥っていたBMWは、ノイエクラッセ(新しいクラス)として発表した1500でようやく危機を脱し、1500に続き上級モデルの開発をさらに拡大。1967年にはついに直列6気筒エンジンを搭載する大型4ドアセダン「2500/2800」シリーズが誕生します。開発コードネームはE9。E9はそのエンジンの特徴から「ビッグシックス」と呼ばれました。

1968年には2800に2ドアクーペとなる2800CSがデビュー。さらに1971年にはついに「BMW 3.0CS」が誕生。3.0CSはスムーズさとパワーをあわせ持ったビッグシックスにGTカーとしての高い操縦安定性を誇り、ボディデザインはシャークノーズ(サメの鼻)と称される逆スラントノーズに、初期型キドニーグリルが特徴のBピラーを持たない2ドアクーペです。(逆スラントノーズとは車両前方の上部が下部より長いデザインをいい、車両前方の空気抵抗抑制に効果的だとされている)

BMW 3.0CSにはキャブレター仕様で4速MT車、3速AT車となる3.0CSA、インジェクション仕様の3.0CSi、軽量化モデルの3.0CSLがラインナップ。そののち1970年代後半にはラグジュアリー・クーペとして「BMW 6シリーズ(E24型)」へと継承されていくこととなります。

最高速度は209km/h!走行・操作性を両立したBMW 3.0CSA

BMW 3.0CSA オートモビルカウンシル2019

サイドに入れられたアルミラインが3.0CSAを精悍に見せている。

BMW 3.0CSA オートモビルカウンシル2019

内装の各部にふんだんに使用されているウッドパーツも美しい。

ATモデルとなるBMW 3.0CSAのエンジンは、3.0L 直列6気筒SOHC。ゼニス・ストロンバーグをツインキャブとし、ボア・ストロークは89.0mm×80.0mmのショートストロング型とすることで、2800CSよりパワーアップ。最高出力は180HPを達成しています。トランスミッションは3速ATを採用することで操作性もアップ。最高速度は209km/hの実力を誇りました。(ボアがストロークよりも大きいショートストロング型エンジンは、一般的に高回転・高出力を重視したスポーツ型エンジンと言われます)

BMW 3.0CSシリーズには、キャブ・MTのノーマルグレードやインジェクション仕様、軽量化ホモロゲーションモデルとバラエティ豊かですが、そのなかでも3.0CSAは3速ATとすることで、走行性能の高さをそのままに優れた操作性も両立したモデルとなっているのです。

BMW3.0CSAの価格はネオクラシック人気で高め

BMW 3.0CSA オートモビルカウンシル2019

さりげない豪華さがBMW3.0CSAの特徴といっても過言ではない。

BMW 3.0CSA オートモビルカウンシル2019

リアブレーキはインナードラム型パーキングブレーキ付きのディスクブレーキ採用だ。

BMW3.0CSAの価格は、最近の70年・80年代の新世代クラシックカー(ネオクラシック)ブームにより高騰しています。その個体の内容にもよりますが、専門ショップが的確な状態にレストアした個体では700万~900万円となるケースもあるようです。また、敢えて低価格の個体を購入したのち各部に手をいれようとした場合でも、内装も含め豪華な仕様の3.0CSAの場合には思いがけず工賃やパーツが高くなるケースもあるので、注意が必要です。(2019年8月時点)

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BMW 3.0CSA オートモビルカウンシル2019

オートモビル・カウンシル2019に出展されたシンプルオートのBMW3.0CSA。

BMW 3.0CSA/3.0CSのスペック表

エンジン直列6気筒SOHC
最高出力180HP/6,000rpm
最大トルク26.0kgf・m/3,700rpm
ボディサイズ-
車両重量3.0CS:1,400kg
3.0CSA:1,420kg
トランスミッション3.0CS:4速MT
3.0CSA:3速AT
駆動方式FR
乗車定員4人
新車時車両価格-

撮影:宇野 智(MOBY)オートモビルカウンシル2019で撮影。

この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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