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【三菱 アウトランダーPHEV 試乗記 】震災対策は万全!勉強も運動もできる優等生SUV

国産車では唯一のPHEVを採用するSUV、三菱アウトランダー。至ってまじめでしっかりした優等生SUVの試乗レポート。

三菱アウトランダーPHEVのご先祖様とこれまでの歩み


三菱 エアトレック(2001年デビュー時)三菱自動車広報画像

三菱アウトランダーの歴史は、2001年にデビューしたエアトレックにさかのぼります。エアトレックは、今のアウトランダーより一回り小さく「スマートオールラウンダー」というキャッチフレーズで発売されていました。中でもランエボと同じ4G63型2.0Lターボエンジンを搭載した「ターボR」は注目を集めました。

エアトレックは、三菱の海外市場向けの車名はアウトランダーと名付けられ(一部の地域ではパジェロスポーツ)日本では2009年まで発売されていました。その間にフルモデルチェンジは一度もなく(2004年のマイナーチェンジのみ)2005年にエアトレックの後継車としてアウトランダーが国内発売開始されました。そして、現在の形となる2代目アウトランダーへ2012年12月にフルモデルチェンジ。このときにPHEVモデルがラインナップされ、2015年にフロントのデザインを変えたマイナーチェンジを経て現行モデルのデザインになりました。

今回の試乗車のアウトランダーPHEVは2018年8月に2度目ビッグマイナーチェンジを受けたモデル。エンジンやモーターなどの主要構成部品の9割以上が改良されています。

三菱 アウトランダーPHEV

ちょうど菜の花が満開。

三菱 アウトランダーPHEV

野趣なロケーションもよく似合う

良い意味で普通なデザイン

外装も内装も、そのデザインは奇をてらわず良い意味でごく普通な印象です。新型デリカD:5やeKクロスのような、ごっつい顔ではありません。もはや対照的です。フロントグリルの多めのクロームメッキが目立ちますが、冠婚葬祭に使える至って真面目な優等生SUVに見えます。

真横から見るとSUVのお手本のようなデザイン。「ステーションワゴンの車高を上げてタイヤを大きくしたら、こうなりました」といった感じです。いたって真面目です。

使いやすく広い室内空間。

アウトドアに最適なSUVはこうあるべきだ、ひとつの指標を示しているかのようでもありました。何をどう使ったらよいのかのわかりやすさに始まり、使い勝手の良さ、そして十分に広い車内が、真面目な優等生ぶりを感じさせてくれます。この点も万が一の車内避難生活への対応力の高さを発揮してくれています。

十分に広いラゲッジスペース。床面は広いだけでなくフラットなところは使いやすいポイント。

試乗車のSエディションは電動ガラスサンルーフを標準装備。

インパネのスイッチ類の並びに小さな穴が。

リモコンキーがちょうど収まります。こちらはリモコンキーが電池切れの際、差し込んで充電するためのポートです。

とてもよく走る。走りやすい。

アウトランダーPHEVは、現在のクルマにしては大きめの排気量、2.4Lのエンジンに前輪と後輪それぞれを駆動する2モーターのハイブリッドです。もう、この時点でパワーは十分ありそうなことが推察可能でしょう。

システム総合最高出力は、224kW /305PS、最大トルクは、531N・m [54.2kg·m] となり、ハイパワーなスポーツカーのようなスペックになります。とはいっても、パワーの出方が異なるエンジンとモーターですから、エンジンの最高出力、最大トルクを発生する回転数のときに、モーターの最高出力、最大トルクが発生しませんので、あくまで単純足し算でのスペックとなりますが、体感的なパワーでは、200馬力、400N・mぐらいの走りが感じられるでしょう。

特に、高速道路や山道での加速力は素晴らしいものがありました。グイグイと加速する感じではなく、スイーっと静かに滑らかにスピードを上げていく感じです。このパワーの出し方も真面目さを体感できるポイントのひとつです。

試乗車のグレード、Sエディションにはビルシュタイン製のショックアブソーバーが装備されています。ノーマルグレードとは比較試乗できませんでしたが、カーブの多い山道では横方向の揺れの収まりがはやく、1.9トンある重たい車両でも軽快な走りを感じることができるでしょう。

一般家庭の約10日分を蓄電!ドライヤーもOK

アウトランダーPHEVのバッテリーは、駆動用バッテリーが満充電で、ガソリン満タン(エンジンでの発電を組み合わせた場合)の状態で、一般家庭の約10日分(*)の電気を蓄えることができます。駆動用バッテリーのみでも、一般家庭電力量 最大約1日分の電力を蓄えることができます。

地震などの自然災害時、電力の供給がストップしたときに備えることができます。さらに、使用できる電気製品は一般家庭にあるものであればほぼすべてに対応、ドライヤーや洗濯機、エアコンも使え、アウトランダーPHEVのバッテリーで万が一のときも、普段どおりの電気を使用することができます。

*供給可能電力量は三菱自動車の試算による。一般家庭の1日あたりの使用電力量を約10kWとして算出、V2H機器等の変換効率は含まず。

三菱 アウトランダーPHEV

ラゲッジルームの床面の下には家庭用コンセントとの接続ツールが収納される。

勉強も運動もできる優等生SUV

約10日分の電力を蓄え、使い勝手がよく快適、環境性能が高くて速いSUV。学年にひとりはいたような勉強も運動もできるまじめな優等生のようだとの評価に私は至りました。

実燃費・航続距離も優等生

燃費の良さはPHEVだから当たり前、といってしまえば元も子もありませんが、大の男4人が乗ってキャンプに行ける荷持を満載しても十分な広さと積載能力を持つ大きめなボディと、1.9トンという車重にも関わらずスィッと走るSUVで、街中走行で15km/Lを切らず、高速道路で20km/Lを超えてくる実燃費は十分優等生。

フル充電でカタログ数値で65km走る航続距離も、日常使いならガソリンをほぼ使わずに済むでしょう。試乗は、EV走行の天敵となる雨と強風、交通量の多い都内から渋滞するアクアラインを通って房総半島に向かいましたが、それでも35km走ってくれました。

スペック表と価格

グレード S Edition
全長 4,695mm
全幅 1,800mm
全高 1,710mm
ホイールベース 2,670mm
車両重量 1,920kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列4気筒2.4L直噴DOHC16バルブ(NA/自然吸気)+モーター
最高出力 システム総合:224kW [305PS] 
エンジン:94kW [128PS] / 4,500rpm
モーター(前):60kW [82PS]
モーター(後):70kW [95PS] 
最大トルク システム総合:531N・m [54.2kg·m]
エンジン:199N・m [20.3kg·m] / 4,500rpm
モーター(前):137N・m [14.0kg·m]
モーター(後):195N・m [19.9kg·m] 
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
駆動方式 AWD(4WD)
トランスミッション -
JC08モード燃費 18.6km/L(ハイブリッド時)
WLTCモード燃費 16.4km/L(ハイブリッド時)
サスペンション(フロント) マクファーソンストラット式
サスペンション(リア) マルチリンク式
タイヤサイズ 225/55R18

新車車両価格

グレード 価格
G 4,182,840円
G Plus Package 4,479,840円
G Premium Package 4,793,040円
S Edition 5,090,040円

※価格はメーカー希望小売価格、税込。

試乗車は最上級グレードの「S Edition」。ボディカラーはホワイトパール(有料色;税込86,400円)。

三菱 アウトランダーPHEV

撮影時はあいにくの悪天候。撮影時も小雨。リアゲートが少々汚れてしまった。

三菱 アウトランダーPHEV

2018年8月のビッグマイナーチェンジではヘッドライトのデザインが少し変わった。

三菱 アウトランダーPHEV

長時間の運転も楽。ハンドルはクイック。ロックトゥロック(ハンドルの可動回転数)は2.5とマイナーチェンジ前に比べて0.5回転せばめられた。これも軽快な走りと疲れの軽減に貢献。

三菱 アウトランダーPHEV

高級セダンが履いていそうなデザインのホイール。これも冠婚葬祭使える優等生らしさを感じる。サイズは18インチ

車両協力:三菱自動車

撮影・レポート:宇野 智(MOBY)

この記事の執筆者

宇野 智(MOBY)この執筆者の詳細プロフィール

MOBY編集長。小学生時代の休日は自転車でディーラーを回る「カタログ少年」TVより諸元表を見ながらの食事を好んでいた。クルマの他、鉄道、航空機、船舶も愛する。...

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