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【ランドローバー・ディフェンダー】元祖クロカン!新型情報も

ランドローバー ディフェンダーは、タフな見た目をもつ無骨なSUVとしてランドローバーのクロカンの一翼を担いました。長い歴史をもち原点はワークホース(働く車)であるディフェンダーの魅力とは?新型の情報についても。

ランドローバー・ディフェンダーの特徴と歴史

初代ランドローバー・ディフェンダー 110

ランドローバー ディフェンダー 110 オートモビルカウンシル2019

未だに大きな基本構造に変更はないディフェンダー。

ディフェンダーの系譜は古く、はじまりは1948年に誕生した「ランドローバー シリーズⅠ」までさがのぼり、その歴史は70年近くにおよびます。その間一貫して、堅牢さを確保するためにラダーフレーム(はしご型フレーム)に、アルミ合金製ボディを乗せた車の基本構造に変更はありません。

シリーズⅠはのちにⅡ・Ⅲにリファイン。世界の軍用車に採用されたことでも知られ、シリーズⅠでは英国の特殊部隊SAS採用の通称「ピンクパンサー」が特に有名で、屈強で壊れないどんな悪路でも超えていける走破性が特徴でした。

ランドローバー シリーズⅢはそののち堅牢さはそのままに、90/110/127へと進化しますが、モデル名は数値のみ。それでも先に登場していたレンジローバーとはコンセプトがはっきり分かれており、2モデルしか無かったために支障はありませんでした。

ディフェンダーの名が誕生したのは1990年。その誕生には前年に誕生したディスカバリーの存在が影響しており、ランドローバーにおいてのオフロードモデルとして、すみ分けを図るという意味合いもあったようです。

ランドローバー ディフェンダー オートモビルカウンシル2019

見るからに頑丈そうなリジットアクスル

ランドローバー ディフェンダー 90 オートモビルカウンシル2019

前輪とバンパーの距離が近いフロントオーバーハングは、悪路走破性に優れる。

ディフェンダーはシリーズ時代に構築したタフな外観や走破性に携わる基本路線はほとんど変えることなくアップデートのみ重ねますが、残念ながら2005年には日本への正規輸入を終了し、並行輸入のみとなっています。

なお、以降のディフェンダーの世代は、シリーズ時代を初代とする場合や90/110/127時代を初代とする場合、ディフェンダーに改名した時点が初代とする場合など、人によって意見が分かれます。本記事では、ディフェンダー改名時点を「初代」とし、90/110/127時代を「先代」、フォード製エンジン搭載時点を「2代目」としています。

【ランドローバー 初代 ディフェンダー 90】1990~2007年

ディフェンダー 90の名前は伝統に沿ってホイールベース・インチ数

ランドローバー ディフェンダー 90 オートモビルカウンシル2019

軍用にも採用されたのが頷ける屈強な面構え。

ランドローバー ディフェンダー 90 オートモビルカウンシル2019

フロントウィンドウ下部の換気用フラップの名残りが今でも存在する。

ランドローバー ディフェンダー 90 オートモビルカウンシル2019

アルミ合金製の堅牢なボディ。

1990年、ランドローバー 90(ナインティ)は、前年にデビューしていたディスカバリーとのモデル名の混乱を避けすみ分けを図るため、ディフェンダー90となりました。モデル名の数値は伝統に沿って、ホイールサイズのインチ数を指しています。ラダーフレーム・アルミ合金製ボディの基本構造は変わらず、サスペンションは前後リジットアクスル・コイルスプリングが採用されました。

ラインナップは、2ドア2シートとなるピックアップ(PU)とソフトトップ(ST)、3ドア2シートにカーゴスペース付きのハードトップ(HT)、3ドア6シートのワゴンタイプ(SW)とカウンティワゴン(CSW)がラインナップしています。

ディフェンダー 90にはV8エンジンもあり

ランドローバー ディフェンダー 90 オートモビルカウンシル2019

リベット打ちされた接合部は航空機を思わせる。

ランドローバー ディフェンダー 90 オートモビルカウンシル2019

大ぶりのダクトもワイルドなディフェンダー。

ランドローバー ディフェンダー 90 オートモビルカウンシル2019

オートモビルカウンシル2019に張り出されたディフェンダーのスペック表。

初代ディフェンダー 90の4WDシステムは、シリーズⅢを継承するかたちでセンターデフ付きフルタイム4WDが採用。エンジンは、当初ランドローバーオリジナルとなる「Tdiエンジン」が搭載され、排気量2.5L 直列4気筒SOHCディーゼルターボとしました。

1998年にはあらたな新型「Td5エンジン」を搭載。このエンジンは排気量 2.5L 直列5気筒SOHCディーゼルターボとなり、最高出力も122PS、最大トルク30.6kgmとパワーアップさせたのです。また、同年には、シリーズⅠからカウントして50周年を記念し発売されたディフェンダー 90は、4.0L V型8気筒SOHCエンジンが搭載され、最高出力を182PSとし、最大トルク32.2kgmを達成しています。

ディフェンダー 90の悪路走破性は、最低地上高250mm・アプローチアングル47度・ディパーチャーアングル47.1度・ランプオーバーアングル33度となっています。(*悪路走破性とはオフロード車の性能を表す指標となり、例えばそのなかでも基本となる最低地上高は、一般的に200mm以上あるのが望ましいとされる)

オートモビルカウンシル2019に出展されていたランドローバー ディフェンダー 90は、598万円となっていました。

初代ディフェンダーは、2007年2代目へとモデルチェンジを実施しています。

【ランドローバー 初代 ディフェンダー 110】1990~2007年

ディフェンダー 110はナインティのロングバージョンモデル

ランドローバー ディフェンダー 110 オートモビルカウンシル2019

始祖となるシリーズⅠはSAS採用ピンクパンサーとしても有名。

ランドローバー ディフェンダー 110 オートモビルカウンシル2019

未だに大きな基本構造に変更はないディフェンダー。

ランドローバー ディフェンダー 110 オートモビルカウンシル2019

ルーフカラーをオフホワイトとしたツートンカラーがスタイリッシュ。

ディフェンダー 110(ワンテン)は、90同様伝統に乗っ取ってネーミングはホイールベースのインチ数を意味し90のロングバージョンとなっていて、90が2,360mmなのに対し、110は2,795mmとしていますが、デビュー年・車の基本構造においては、90と変わりはありません。

ラインナップはロング版のためバリエーションは豊か。2ドア2シートに荷台をもつピックアップ(PU)とソフトトップ(ST)、ピックアップの荷台延長・独立させたハイキャパシティ・ピックアップ(HCPU)、4ドア5シートダブルキャブ・ピックアップとした(DCPU)、3ドア3列シートのハードトップ(HT)、5ドア3列シートのワゴン(SW)とカウンティワゴン(CSW)としました。

90/110にかかわらず、ディフェンダーのボディを構成するアルミ合金は、ランドローバーの母国・英国のソリハル工場で生産され、大戦後の英国ではスチール製よりも航空機に採用されるアルミ製の方が、精度がよく手に入りやすかったからだと言われています。

ディフェンダー 110の気になる走破性は?

ランドローバー ディフェンダー 110 オートモビルカウンシル2019

大ぶりの泥よけがワイルドだ。

ランドローバー ディフェンダー 110 オートモビルカウンシル2019

シンプルだが落ち着いた内装はさすがランドローバーだ。

ディフェンダー 110のエンジンスペックは、基本的に90と同等となり、エンジンのバージョンアップに関しても時期を同じくしています。(*ただし、50周年の記念モデルは110にはない。)

ディフェンダー 110の悪路走破性は、最低地上高250mm・アプローチアングル48.7度・ディパーチャーアングル30.3度・ランプオーバーアングル28.5度となっています。

オートモビルカウンシル2019に出展された「2016年式ディフェンダー 110 ヘリテージモデル」は、価格を878万円としていました。

【先代モデル ランドローバー 90/110/127】1983~1990年

90/110/127はランドローバー シリーズⅢの後継車

ディフェンダー 110

ランドローバー ディフェンダー 110 オートモビルカウンシル2019

未だに大きな基本構造に変更はないディフェンダー。

ディフェンダー 90

ランドローバー シリーズⅢは、1983年にあらたに「ランドローバー 110」として名前もあらたに変更。シリーズⅢとの変更点は、サスペンションがリーフからコイルスプリングに変更、パワステやディスクブレーキの採用、2枚分割だったフロントウィンドウが1枚ガラスに変更、グリルのへこみをフラットに変更と、大幅に刷新されました。

内装もそれまでの簡素なものから、機能性のある近代的でモダンな内装へと変更がかけられ、一気に働く車からSUVとしての色合いを濃くします。翌年にはショートホイールベースとなる「ランドローバー 90」がデビュー。エンジンにはレンジローバーV8エンジンをベースとし、90用としたバージョンが搭載されました。

【ランドローバー 2代目 ディフェンダー 】2007~2016年

ディフェンダーはフォード製エンジン搭載で近代的に

ディフェンダー 90 現行モデル

2007年、ランドローバー ディフェンダーは排ガス規制・安全基準をクリアするため、エンジンをTd5からフォード製2.4L 直列4気筒ディーゼルターボとなる通称「PUMA(プーマ)」エンジンへと変更し、最高出力は122PS・最大トルクは36.7kgmとしました。

ボディタイプには変わらず、90/110/130を用意。外装ではボンネット上に新エンジンのためのバルジ(ふくらみ)が設けられています。なお、それまでフロントウィンドウ下部に設けられていた換気用のフラップは、空調システム改善で不要となりましたが、プレスラインの関係上から残されています。

内装ではインパネをディスカバリー3で採用されたタイプに変更となりモダンに。シートタイプも対面式が法律上禁止となったため、一般的な前向きに。それまで対面式を採用していたタイプの90では乗車定員6~7人が4人に、110では乗車定員9人が7人乗りとなりました。

2012年には、さらに厳しくなったユーロ5排ガス規制に対応するため、エンジンが2.2L 直列4気筒ディーゼルターボに変更。DPF(ディーゼルエンジンの排ガスから有害物質を除去するシステム)も付加されています。

年々厳しくなる排ガス規制や安全基準から、「基本は変えない」をコンセプトとするディフェンダーで対応するのは困難となり、2016年1月残念ながら生産が一旦終了となりました。

次期型3代目、新型ランドローバー・ディフェンダーは2019年中に発表

オフロード走破テストをする次期型ディフェンダー

2019年5月7日、ランドローバーが次期型となるディフェンダーのテスト走行画像を公開し、年内にワールドプレミアを予定していると発表しました。今回のテスト走行画像は、過酷な路面状況でのオフロード性能を試す際のもの。その地には中東ドバイの砂漠、米国ユタ州の岩場モアブ、英国イーストナーの沼地が選ばれました。

1948年に始祖となるシリーズⅠから、その基本構造を変えない無骨さと堅牢さが愛されたディフェンダー。そのコンセプトがどこまで保たれているのか、長年のファンは固唾を飲んで、全貌を今かと待ち望んでいます。

ディフェンダーの相場価格は稀少であるため高め

ランドローバー ディフェンダーの中古車価格は、300万~1,380万円となっていて、1,000万円越えのモデルでは国内未発売モデルや、限定数台となるレア車が該当するようです。また、ディフェンダーの年式の古いものでは、排ガス規制などの問題がクリアできるかといったチェックも必要となるでしょう。

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平均価格 740.5万円
本体価格 1000〜100000万円
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ランドローバー ディフェンダーのスペック表

*スペック表のモデルは、2002年にローバージャパンから正規販売された「ディフェンダー 110SW」のものです。

エンジン直列5気筒SOHCディーゼルターボ
最高出力90kW[122PS]/4,200rpm
最大トルク300Nm[30.6kg・m]/1,950rpm
ボディサイズ全長:4,565mm
全幅:1,785mm
全高:2,070mm
ホイールベース:2,795mm
車両重量2,020kg
トランスミッション5速MT
駆動方式フルタイム4WD
乗車定員5人
最低地上高250mm
アプローチアングル48.7度
ディパーチャーアングル30.3度
ランプオーバーアングル28.5度
新車車両価格425万円

撮影:宇野 智(オートモビルカウンシル2019にて)

この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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