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【メルセデスベンツ 280SL(W113)】縦目ベンツは「走る貴婦人」

オールドメルセデスのなかでも走る貴婦人とされる280SL(W113)。通称パゴダと呼ばれ世界中に愛好家が多くいます。ポール・ブラックの名作とされるベンツ SLクラスの2代目280SL(W113)の全貌にせまります。

なぜドイツには世界的カーメーカーが多いのか?

メルセデスベンツ 280SL オートモビルカウンシル2019

280SLの特徴的な縦目ヘッドランプ。

メルセデスベンツ、BMW、アウディ、ポルシェ、フォルクスワーゲンなど、ドイツには世界的カーメーカーが幾社も存在します。なぜ、ドイツでは自動車産業が盛んなのでしょうか。

その理由としてまずあげることができるのは、自動車発祥の地がドイツであることでしょう。世界初の自動車はメルセデスベンツの始祖となる「カール・ベンツ」と「ゴットリープ・ダイムラー」によって作られました。どの国よりも長く自動車の開発に携わってきたことで、品質や安全性が向上。また、そのことがドイツ車への安心感・信頼性を生むことにつながっています。

さらに、優れた部品業者が多いこと、熟練した職人を大切にするマイスター制度の存在、制限速度がないアウトバーンが普及していることも忘れてはなりません。

2018年1月から12月のドイツ自動車生産台数は約512万台。世界への輸出台数は約399万台となっています。なお、日本国内でドイツ車を含む輸入車がどのくらい売れたかの指標となる「輸入車販売台数」は、2018年では約31万台となり、その首位を飾ったのはメルセデスベンツの約6万8,000台となっています。

280SLルーフの形状は東洋建築がモチーフ

メルセデスベンツ 280SL オートモビルカウンシル2019

2代目SLとなる280SL(W113)はポール・ブラックの手によるもの。シャープで洗練されたイメージだ。

メルセデスベンツ 190SL オートモビルカウンシル2019

初代190SLのヘッドランプは丸目・バンパーの曲線・メッキ加飾は肉厚な印象だ。

ベンツSLクラスの初代となる300SL・190SLに変わり、2代目230SLとなったのは1963年。ジュネーブモーターショーでワールドプレミアが実施されたのがはじまりです。230SLは、初代300SLのレースカーさながらの仕様と、190SLの汎用的な仕様を1台にまとめることはできないか、とする発想のもとで誕生したといえるでしょう。

デザイナーに選ばれたのは彫刻・絵にも造詣の深かったポール・ブラック。直線と曲線を用いた絶妙なバランスのすっきりとしたボディフォルム、東洋の仏教建築における屋根の技法「軒ぞり(のきぞり=端に向かいしなやかに反りあがる形状に仕上げる技)」をモチーフにした通称パゴダと呼ばれるルーフ、それにマッチする縦型ヘッドランプなど、どれも非常に美しいスタイリングです。

上記の画像は初代190SLと2代目280SLを比較したもの。初代がどちらかというと肉厚で曲線ライン中心のボディラインに対し、280SLは無駄なものを極力排除しスッキリとしながらもどこか温かみのあるボディラインになっていて、走る貴婦人と呼ばれるのも頷けるようです。

メルセデスベンツ 280SL オートモビルカウンシル2019

先代の特徴であったホイールアーチ上部のフィンはもう無い。

メルセデスベンツ 280SL オートモビルカウンシル2019

ボンネット上のエアースクープ(空気取り入れ口)すら美しい。

230SLは、厳しくなる排出ガス規制をクリアしつつパワーアップさせるため、1966年には250SLに、1968年には280SLにリファイン。1971年まで販売されました。その間の販売台数は約49,000台となり人気を博し、今でも最も美しいメルセデスとしてファンを魅了しています。

初代SL 190SLについての詳細はこちらから

280SL優れた走行フィール!オートマ・パワステも装備

メルセデスベンツ 280SL オートモビルカウンシル2019

スッキリと優雅なサイドビュー。

メルセデスベンツ 280SL オートモビルカウンシル2019

オプションで、パワステも装備された。

メルセデスベンツ 280SLのエンジンは、2.8L 直列6気筒SOHCにボッシュ製燃料噴射装置が付き、オプションとなるものの当時まだ珍しかったパワーステアリングとオートマチックギアが選択できるようになりました。

快適で軽快な走行フィールとハンドリングとなるよう、トランクリッド・ボンネットはアルミ製パーツが採用され軽量化。最高出力は170PS、最高速度は200km/hを達成し、前後輪ともディスクブレーキが採用されています。

メルセデスベンツ 280SL オートモビルカウンシル2019

メッキ加飾もほどほどでスマートだ。

メルセデスベンツ 280SL オートモビルカウンシル2019

走る貴婦人にさりげなく輝くスリーポインテッド・スター。

メルセデスベンツ 280SLには、2シータータイプが「クーペ(ハードトップ)」「カブリオレ(ソフトトップ)」「ロードスター(フルオープン)」、後方に2シーターを追加し2+2とした「カリフォルニア・ロードスター」がラインナップされました。

シリーズ中最もパワーがあるモデルのため相場は高め

メルセデスベンツ 280SL オートモビルカウンシル2019

オリジナルのテールランプはレッドだった。

メルセデスベンツ 280SL オートモビルカウンシル2019

仕上げが美しい絶妙な曲線ライン。

メルセデスベンツ 280SLは、W113シリーズのなかで一番排気量が大きいためパワーもあり、見た目の秀麗さと相まって価格は高いといえます。一時期のクラシックカー・バブルの頃と比べれば価格は落ち着いてきてはいますが、今でも900万から1,500万円ほどとなっているようです。

このW113シリーズはパワステ・オートマバージョンも個体によってはあるので、比較的クラシックカーとしては扱いやすい面もあるでしょう。オートモビルカウンシル2019に出展された280SLは、1970年製で1,100万円となっていました。

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本日の在庫数 291
平均価格 415.9万円
本体価格 1048〜100000万円
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メルセデスベンツ 280SLのスペック表

エンジン直列6気筒SOHC
最高出力170PS/5,700rpm
最大トルク24.5kgf・m/4,200rpm
ボディサイズ全長:4,825mm
全幅:1,760mm
全高:1,305mm
ホイールベース:2,400mm
車両重量1,340kg
トランスミッション4速AT
5速MT
駆動方式FR
乗車定員2名
4名
新車時車両価格-

撮影:宇野 智(MOBY)オートモビルカウンシル2019にて撮影。

この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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