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【アウトビアンキ A112】イタリアンスモールハッチの先駆車

1969年にデビューしたアウトビアンキ・A112は、その後に登場する数々のスモールハッチの先駆け的モデル。アウトビアンキ・A112の魅力を紹介します。

アウトビアンキのルーツは自転車メーカーだった

アウトビアンキ A112 オートモビルカウンシル2019

丸目ヘッドランプがまだグリルとつながっていない初期型モデル。

アウトビアンキとは元は自転車メーカー・ビアンキの自動車部門が、第二次世界大戦後の不況により業績が悪化。自動車部門を切り離すこととなり、フィアット・ピレリの資金援助によってあらたに設立された会社です。

創業は1955年。のちにピレリが資金援助を撤退したのを受け、1968年にはフィアット傘下となりアウトビアンキブランドは存続しますが、残念ながら1995年にブランドは消滅してしまいました。

アウトビアンキから発売されたモデルには、フィアット・500をベースとした「ビアンキーナ」、洗練された2ドアクーペの「ステリナ」、ハッチバックスタイルの「プリムラ」「Y10」、4ドアセダンの「A111」、コンパクトハッチバック「A112」があります。

フィアットの新開発パワートレインのテストにされたA112

アウトビアンキ A112 オートモビルカウンシル2019

全長は約3,200mm、ホイールベースは約2,000mm、車重はわずか655kgと非常にコンパクト。

アウトビアンキ A112 オートモビルカウンシル2019

ウィンドウの開閉は当時の大衆車は手回しが標準だった。

アウトビアンキ A112は1969年にデビュー。全長約3,200mm、ホイールベースは約2,000mm、車重はわずか655kgとした超小型ハッチバックは、傘下となったフィアットの本体モデルが参入するための市場調査として投入されたものでした。

ちなみに、現在販売されている軽自動車ハッチバック・ホンダ N-ONE スタンダードと比較してみると、N-ONEの全長は3,395mm、ホイールベースは2,520mm、車重は830kgとなりどれだけA112が小さかったかがわかります。

エンジンは直列4気筒OHVに、駆動方式はフィアットのカーデザイナーであったダンテ・ジアコーザが考案した「ダンテ・ジアコーザ式FFシステム(エンジンとトランスミッションを横一列に配置する方式)」が採用され、超コンパクトながら大人4人が乗車可能となるA112は人気を博すこととなります。

1985年に生産終了となるまでモデルチェンジは7回をかさね、ファンの間ではその代を「シリーズ」「ステージ」で称すこともあるほど愛され、生産台数は約125万台と、アウトビアンキ最大のヒットとなりました。

試験的な意味合いが強かったA112の思いがけないヒットにより、アウトビアンキの名は今でも忘れられることはなく、世界中に愛好家が存在することでも知られ、本国イタリアでは今でも親しみを込めて「ウーノ・ウーノ・ドゥーエ(112)」と呼ばれます。

アバルトがA112をホットモデルに

アウトビアンキ A112 オートモビルカウンシル2019

リアウィンドウ・リアゲートの形状がクラシカルで可愛い。

アウトビアンキ A112 オートモビルカウンシル2019

メッキバンパーは初期型の特徴だ。

アウトビアンキA112アバルトは1973年のデビュー。グレード名に付けられたとおり、チューニングメーカー・アバルトが専用にセッティングを施したモデルです。

アバルト社が専用にセッティングしたモデルを、フィアットグループとして市販車のグレード名に入れたのは「A112アバルト」が初となります。

エンジンは982cc 直列4気筒OHVエンジンで最高出力は58PS。1974年には排気量を1,050ccとし、最高出力も70PSまでパワーアップされました。

A112アバルトは欧州を中心にレースでも支持され、フランスでは「クープ・アウトビアンキ・アバルト」としてワンメイクラリーがシリーズ化。地元イタリアでもメーカー主催となる「A112アバルト 70HPトロフィー」が開催されることとなります。

中古車相場価格とパーツの流通状況

アウトビアンキ A112 オートモビルカウンシル2019

コンパクトながらリア部も思いのほか広い。

アウトビアンキ A112 オートモビルカウンシル2019

オートモビルカウンシル2019にA112を出展したワールドヴィンテージカーズ。

オートモビルカウンシル2019に出展された「アウトビアンキ A112」。

古くなったモデルですが中古車市場で流通しており、レストアのベースモデルとなりそうな程度であれば50万円以下、ショップがてがけたレストア済の個体で300万円程度となっています。また、パーツは社外品も多く、比較的入手しやすく維持しやすいモデルです。


展示車両に備え付けられた解説

最新「A112」中古車情報!

本日の在庫数 7
平均価格 179.5万円
本体価格 155〜100000万円
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アウトビアンキ A112のスペック表

エンジン直列4気筒OHV
最高出力A112:42PS/-
A112アバルト:70PS/-
最大トルクA112:7.0kgf・m/-
A112アバルト:8.85kgf・m/-
ボディサイズ全長:3,238mm
全幅:1,480mm
全高:1,360mm
ホイールベース:2,038mm
車両重量A112:655kg
A112アバルト:700kg
トランスミッション5速MT
駆動方式FF
乗車定員4人
新車車両価格-

この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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