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【自動車の歴史】メルセデスベンツの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

ナチスへの協力

アドルフ・ヒトラー専用車(メルセデス・ベンツ770K)

ナチスの党首にしてドイツの指導者であったアドルフ・ヒトラーは、自動車と自動車道路の建設に着目し、国家の防衛力増強のための中核事業に位置づけます。

その結果、ナチスの全面的なバックアップのもとで、アウトバーンの建設や大衆車の製造などが進められていく中、ダイムラー・ベンツも、ル・マンなどの世界的なレースに参加し、大きな活躍を見せることになります。

アウトバーンの建設や大衆車の製造などが進められていく中でダイムラー・ベンツもナチスの全面的なバックアップの元、ル・マンなどの世界的なレースに参加し、大活躍を見せます。

出典:http://car.sagooo.com/

戦後の復興と名車たち

戦時中の工場への爆撃や、敗戦による莫大な賠償金は、戦時協力を行っていたダイムラー・ベンツにも大きな損害をもたらしました。しかし1950年代のドイツの復興とともに、数々の名車の開発が復活のきっかけとなりました。

メルセデス・ベンツ300 W186

メルセデス・ベンツ300L

メルセデス・ベンツ600プルマン

安全性へのこだわり

メルセデス・ベンツの特徴のひとつとして、その高い安全性へのこだわりが挙げられます。
「ドライバーの安全は、車の側で確実に確保する」という徹底した思想は、第2次大戦前からすでにありましたが、本格的な安全への追求が始まったのは第2次大戦後のことでした。

1959年、シンデルフィンゲンの施設で、初めての衝突実験とクラッシュ・ロールオーバーテストが行われました。その後、実際の事故の被害と、衝突実験データの差異を埋めるため、1969年には事故調査チームを設置し、開発部のある本社周辺100km圏内で発生したメルセデス・ベンツが関係した事故に対して、州政府と警察の全面的なバックアップのもとで調査チームを派遣して情報を収集する体制が確立されています。

デザインに対する徹底的なこだわり

1974年に、デザイン開発部門の責任者となったブルーノ・サッコは、“フォルムは機能に従う”というメルセデスの伝統的なデザイン哲学のもと、現在のラインナップにつながるSクラスやEクラスを手がけ、メルセデスベンツの黄金時代を築きました。そのスタイルは、時代に流されることなく、常に受け継がれてきています。

彼はこうも述べています。
「独自のアイデンティティを持つブランドは、それを持つ人の個性を表現する手段となります。ある特定のクルマのブランドへの支持を示すことほど、わかりやすい個性表現の方法が他にあるでしょうか」
メルセデスのスタイルの良さは、伝統に裏打ちされたその普遍的なデザイン哲学にもあるのです。

出典:http://www.mercedes-benz.jp/

メルセデス・ベンツ W126

80年代以降のメルセデスを方向づけた“W126”。空力効果を狙ったサイドの化粧パネルは“サッコ・パネル”と呼ばれています。

メルセデス・ベンツ W124 500E

90年代初頭、経営不振に陥っていたポルシェと共同開発によって作り出されたミディアムクラスセダン
究極まで突き詰められた品質の高さから近年メルセデス・ベンツの最高傑作とされています。

最良のものをつくり続けるメーカーメルセデスベンツ

The Best or Nothing(最良のものを、でなければ意味がない)

世界初の自動車会社は、こだわり抜いたデザインと、安全性へのあくなく探求をブランド力に、自動車史の中で確固たる地位を築いています。そして、更なる飛躍を目指し、自然との共生、より安全で新しいカーコンセプトの提案など、常に一歩先を見据えた進化を遂げようとしています。

創業者(ダイムラー)の言葉で「Das Beste oder nichts」とあります。英語で「The Best or Nothing」、日本語では「最良のものを、でなければ意味がない」という意味です。現在のメルセデスベンツにも、「良いものを作ることを第一に置く」といったこだわりが感じられます。今後もどんな素晴らしい車を世に送り出してくれるか期待できますね。