初めて車と出会う人の為の車情報メディア MOBY [モビー]

フォルクスワーゲン初のEV SUV「I.D. CROZZ」には2種類ボディタイプ

フォルクスワーゲンのEVブランド「I.D.」シリーズのCROZZは、クーペSUVのボディで発表されました。今回スクープされたCROZZの開発プロトタイプはクロスオーバーSUVで、2種類のボディが存在する可能性が判明しました。

I.D.とは?

左から「I.D.」「 I.D.BUZZ」「I.D. CROZZ II」

「I.D. 」とは、フォルクスワーゲンの新しい「EV ブランド」で、パリ2016年に開催されたモーターショーにて、ワールドプレミアを果たしました。

I.D.ブランドはこれまでに3種類のコンセプトカーを発表しています。

 I.D.:コンパクトハッチバック
 I.D. CROZZ(クロス):SUV
 I.D. BUZZ(バズ):ワーゲンバス

この3種類のコンセプトカーは、まったく新しい設計コンセプトによって開発された共通プラットフォーム、「ニューオールエレクトリックアーキテクチャー」をベースに開発されています。各モデルに共通した特徴は、長大な航続距離・広い室内空間・コンパクトなボディ、そしてフルデジタルのディスプレイです。

この記事では「I.D. CROZZ」にフォーカスした情報をお届けします。

I.D. CROZZには2種類のボディタイプがある

上海モーターショー2017で公開された I.D. CROZZ(クーペSUV)

I.D. CROZZは2017年の上海モーターショーにて初公開され、「クーペSUV」スタイルのボディを披露しました。
2017年のフランクルトモーターショーの量産化を意識した、コンセプトモデル「 I.D. CROZZ II」もクーペSUVでした。

しかし「クロスオーバーSUV」スタイルのCROZZ開発プロトタイプがスクープされ、CROZZには2つのボディが設定されると予想されるようになったのです。

クーペSUVスタイル

フランクフルト モーターショー2017で発表された I.D. CROZZ II

リアにはスライドドアを装備

I.D CROZZ IIのインテリア

CROZZ IIはクーペSUVスタイルで、未来的なデザインのLEDヘッドライトはフロントマスクを個性的に彩り、そこからフロントのバッヂへと伸びるセンターラインには、イルミネーションが搭載されます。

ドアの開口部にはBピラーがなく、リアドアはスライドドアとなっているので、乗降性に優れています。すべてのドアは音声制御によって自動で開閉することができ、すべてのドアを一斉に開いたり、トランクだけを開いたりなど、細かい操作も可能です。

未来的なインテリア

I.D. CROZZ IIのインテリアには、「オープンスペース」と呼ばれる広々とした空間が広がっています。独立した4つのシートには、アルカンターラ生地が張られ、アレンジの自由度も抜群です。

そして最新の快適装備とインフォテインメント装備を搭載しています。
車内の空気を常に一定の品質に保ってくれるシステム「クリーンエア」は、インフォテインメントシステムを介して、周囲の気候条件に合わせた個別の設定を呼び出すことも可能です。

車外に設置された3台のカメラを使用して、周囲の状況を確認するシステム「eミラー」が搭載されており、ドアミラーに代わり後方確認用の装備であり、車内に設置されたルームミラー型のモニターで確認するシステムです。

さらに10.2インチのインフォテインメント用タブレット、5.8インチのインフォメーションディスプレイ、ARヘッドアップディスプレイ、多機能ステアリングホイールといった装備も搭載されています。

クロスオーバーSUVスタイル

スクープされたテストミュール

はじめてスクープされた、CROZZのクロスオーバーSUVスタイルの開発車は、フォルクスワーゲン ティグアンのボディを利用したテストミュールです。
Bピラーの幅が延長されており、ロングホイールベース仕様となっているものの、ティグアン オールスペースよりは短い全長でしょう。幅広いサイドシルは、MEBプラットフォームをカモフラージュするためだと考えられます。
突出した給油口キャップは、充電ポートがカモフラージュされている可能性が高いと予想します。

I.D. CROZZに搭載されるEVパワーユニット

CROZZはバッテリーを車体の中央、モーターを前後に一基ずつ搭載することでバランスのよく配置にすることで、48:52という前後の重量配分を実現しました。
さらに電子制御ダンパーと新マルチリンクリアサスペンション、新開発のマクファーソンストラットのサスペンションシステムにて、「ゴルフ GTI」に匹敵する優れたハンドリング特性を獲得しました。

パワーユニットの最高出力は、フロントが102PSでリアが204PSの合計306PS(225kW)を発揮し、最高速度は180km/hです。
4MOTION(4WDシステム)にて悪路や悪天候でも、卓越した走行性能を発揮します。

バッテリー(83kWh)は一回の充電で約500kmの距離を走行可能です。急速充電器にて、約30分でバッテリー容量の80%まで充電することが可能です。

自動運転「レベル5」を実現するI.D. CROZZの完全自動運転機能

I.D. CROZZ IIのステアリング

CROZZには、完全自動運転モード「IDパイロット」が搭載されています。
IDパイロットは多機能ステアリングホイールの中央に設置された、フォルクスワーゲンのロゴを3秒間押すことで起動し、ステアリングホイールは起動後に後退してメーターパネルと一体化します。このモードは、音声制御によるオン/オフも可能です。

CROZZのルーフには、4つの格納式LiDAR(ライダー)が取り付けられています。
LiDARは、レーザーによって周囲の物体との距離や位置を測定する技術であり、高度な自動運転技術にとって必要不可欠なものです。

ID.CROZZの発売日と価格

フォルクスワーゲンは、2019年1月のデトロイトモーターショーにて、次世代EVを米国工場で生産することを発表しました。I.D.シリーズの第一弾として、コンパクトハッチバックを2020年より発売、CROZZは2022年に発売する予定です。
海外メディアでは、I.D.のコンパクトハッチバックの価格はUS$21,000(約235万円)と予想されており、この価格を参考にするとボディサイズが大きいCROZZは、US$2,5000(約280万円)ぐらいと筆者は予想します。

ただし法規制も必要なレベル5(完全自動運転機能)は、発売開始時点ではまだ開発途中ではないかと予想しており、将来レベル5の利用には別途費用が掛かる可能性があるかもしれません。

フォルクスワーゲンでは、2020年代の早い段階でEVの販売台数を、年間10万台以上にすることを目標としており、その中心には「I.D.」シリーズが据えられていることにでしょう。

この記事の執筆者

宮代ツトムこの執筆者の詳細プロフィール

10代前半、1970年後半のスーパーカーブームで感化され、未だにその熱が覚めず現在に至っています。 特にヨーロッパ車の文化と歴史、デザインに魅了されました。 車のイベントやツーリングには積極的に参加し、車談義をしながら車に対する思いを語り合う至福の時間を過ごすことが大好きです...

下取りより平均16万円も高く売れる!
複数の買取業者で一括査定「ズバット車買取」

おすすめポイント

  • たった1分で愛車の査定額がわかる
  • ガリバー、カーセブンなど最大10社から最高額で売れる業者が無料で分かる
  • 下取りより平均16万円も高く売れる!!