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”いっくん”ELT伊藤一朗 インタビュー《vol.1》「バンドとクルマと青春と」

Every Little Thingのギタリストとして、数々の名曲を生み出してきた伊藤一朗さん。バンドに明け暮れた青春時代の、クルマとのエピソードについて語っていただきました。

【Profile】伊藤一朗1967年11月10日生まれ。神奈川県出身。
Every Little Thingのメンバーであり、ギターと作曲、編曲を担当。高校時代からバンド活動を開始。卒業後は横須賀市のスタジオに勤務しながらバンドを続け、1996年8月にEvery Little Thingとしてデビュー。J-POP特有の歌詞の”聞こえ”にこだわった、美しいギターサウンドが特徴。最近はバラエティ番組にも単独で出演するなど、活動の幅を広げている。

バンドに明け暮れた日々、車との出会いは必然に

伊藤さんにとっての車との最初のエピソードはなんですか?

僕が免許を取ったのは19~20歳のときですね。当時はバンド活動中心の生活だったので、マイカーは買えませんでした。でも、バンド機材を運ぶためにバンを運転しなければいけなかったので。

初めて車を購入したのは、結婚して子どもができてからですね。

お子さんができてからマイカーを購入されるという方は多いですよね。どんな車を購入されたんですか?

四駆のSUVでした。背が高いのでチャイルドシートもつけやすいし、つけても車内の広さや高さが十分だし。四駆の性能を使うシーンも多く、頼りになる車でした。

現在はあまり車には乗られていないと伺っています。

そうなんです、引っ越しの際に売ってしまって。今は車を持っていないので、たまに友達の車を交代で運転する程度です。

Wikipediaによるとペーパードライバーということですが。(笑)

前は乗っていたので、完全ペーパーではないですね。(笑)乗る機会はかなり減りましたけど。それで必然と、子どもと電車やバスに乗ることが多くなったんですが、車に乗っているよりも周りのお店とか、環境がよく見えることに気づいたんです。

あと、知らない道をナビ頼りに走っていると「あれ、あっちの道の方が楽しかったんじゃないかな」とか思ったりして。ペーパーじゃないですけど、やっぱり運転中は余裕がないんですよね。(笑)もっと周りを見ながら、知らない道を走る楽しさを味わえるような余裕がほしいです。

伊藤さんが乗ってみたい車はありますか?

そうですね・・・自分ひとりで乗るのであれば、音が大きくてワイルドな、アメ車とか強い車に憧れますけど、誰かと一緒に乗ることを考えると、安全で静かな車を選んでしまいますね。

そう考えると、やっぱり安全で静かな日本車になるんじゃないですかね。

やっぱり現実的に考えると、ライフスタイルに合った車や家族のことを考えた車を選ぶことになりますよね。バンド活動以外で、車にまつわる思い出はありますか?

友達とドライブにはよく行きました。僕らの若い頃は、車といえば「移動する部屋」みたいな存在でしたから。家にいたくない世代には必須のアイテム。友達と遊んだり、自分の行動範囲を広げるためには欠かせなかったんです。

当時はお友達とどんなドライブをされていたんですか?

まずドライブのためのMIXを作って・・・。(笑)

やはりそうですよね。(笑)MIXにはどんな曲を入れていたんですか?

ジェイ・グレイドンとかデビッド・フォスターとか・・・AORが好きだったのでそういうアーティストのMIXを作ってました。アーバンな感じに憧れていて。それを聞きながら、海沿いをあてもなく走るんです。


ジェイ・グレイドン:アメリカのギタリスト/音楽プロデューサー。1970年代を象徴するバンド「アース・ウィンド&ファイアー」のプロデュースも手がけ、『After The Love Has Gone』で1979年にグラミー賞の最優秀R&B楽曲賞を受賞。1980年にはデビッド・フォスターとともに「エアプレイ」を結成。AORアルバムの金字塔『ロマンティック』が有名。

デビッド・フォスター:カナダのキーボーディスト/音楽プロデューサー。ジェイ・グレイドンとともに「アース・ウィンド&ファイアー」のプロデュースや「エアプレイ」に参加。世界で成功したアーティストのプロデュースを数多く手がける。

AOR:日本においては「Adult-oriented Rock:アダルト・オリエンテッド・ロック」の略語として、1980年代に音楽用語として用いられた。ソフトでメロウ、洗練されたサウンドが特徴の「大人向けロック」の意。1970年代のティーン向けロックとの差別化を図る言葉。

古き良き時代ですかね。当時は車の価値が今とは少し違うといいますか。反対に、今の時代というか、大人になった同年代のライフスタイルについてどう思いますか?

僕と同年代の、いわゆる普通に働いている方々って、日本経済とか景気の影響を生活にモロに受けてしまってるので。車以外でも、生命保険とかマイホーム購入とか、色々お金にシビアにならざるを得ませんし。遊んでばかりはいられないけど、自分ががんばっても会社の成績になってしまって、楽しくないとかもありますしね。そういう、現実を見て知ってしまっているがゆえの不幸とか、閉塞感とかがあると思います。

同年代の方々と比べると、伊藤さんは何にでも好奇心旺盛なイメージがあります。

それは僕がというか、ミュージシャンの道を選んでいる時点でみんないい意味でクレイジーなんですよね。僕は世間知らずな性格なので、それもいい方向で作用しているんだと思います。

だからフットワークが軽いんでしょうか。

僕は「これを選んでおけば、お金持ちにならなくても、白髪の老人になっても幸せ」というのを持っているからかもしれません。今の時代って、昔よりも自分の力だけで色々できるので、フットワーク軽く動けるはずなんですよ。昔は何かを始めたり、スキルを伸ばしたりするなら、まず人脈でしたから。センスのいい服が着たければセンスのいい人と、ドライブに行きたければ道に詳しい人と友達にならないとダメでしたよね。(笑)


vol.1では、伊藤さんの青春時代のエピソードを語っていただきました。次回公開のvol.2では、伊藤さんが考える「未来のクルマ」像についてインタビュー。伊藤さんの妄想も炸裂!?どうぞお楽しみに!

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Vol.2「未来を妄想?10年後のクルマとELT」

インタビュアー:元田 秀(MOBY)
撮影:船迫 洋平(ピーエイチプラス)
編集:池田貴美(MOBY)

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