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アルピナとは?「見た目は”控えめ”中身はモンスター、しかし病人を乗せて高速を飛ばせる車」

アルピナとBMWとの関係とは?代表モデルから新型車などを解説。創業以来のハイレベルなチューニング技術が認められ、今やメーカーとして正式登録されているアルピナ。

チューナーからメーカーになったアルピナ

アルピナ ブランドロゴ

アルピナの創立は1965年。ドイツ・バイエルン州・カウフボイレンに合資会社「アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン」として誕生しました。

会社設立のきっかけとなったのは、アルピナ創立者の息子 ブルカルト・ボーフェンジーペンがチューニングを施したエンジンがBMWの高評価を得、BMW公認チューナーとして認定を受けたことです。

その後、チューニングメーカーとして、数々の世界的レースでBMWマシンを優勝に導いたアルピナは、1977年レースからの撤退とカーメーカーとして市販車の開発を表明。
1983年にはドイツ自動車登録局に正式にカーメーカーとして「アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン(Alpina Burkard Bovensiepen GmbH&Co)」として登録されました。日本でも、検証上の車名が「BMWアルピナ」として登録されます。

有名メーカー車のチューナーは数多いですが、アルピナはチューンだけでなく製造も行っている、珍しい会社です。

世界生産台数は毎年1400台前後

ハンドメイドによるセッティング作業

アルピナが製造するモデルは、大量生産される量産車とは一線を画しています。製造工程はハンドメイドによるものが多く、世界生産台数は毎年1,400台前後と稀少です。

アルピナの日本での人気は非常に高く、1979年「B7ターボ」の販売を皮切りに、稀少な生産台数のなかから毎年300台ほどが日本へ輸入・販売されています。
現在、アルピナが製造する車のおよそ2割が日本へ売られていることから、アルピナにとって日本市場は非常に重要で大きな市場であると言えるでしょう。

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アルピナは自動運転を開発しない?

アルピナ D4 ビターボ クーぺの計器

ドライバーズカーを念頭に、ハンドメイドにこだわり、チューナー自らが極めて高いセッティングを施す方式をとる「アルピナ」。
アルピナはこの先、自動運転は採用しないと言っています。

過去のインタビューで、アルピナ社長ボーフェンジーペン氏は「アルピナの哲学はハイパフォーマンスな車をどう走らせるかということ。コアはドライブの楽しみだ。ユーザーもこの思いを共有していると信じ、これから先もこのままであり続ける」と答えています。

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アルピナが自動車メーカーとして初めて送り出したモデル

B6 2.8(1978-1981年)

アルピナ B6 2.8

1978年、ブッフローエに工場を建設し、市販車の製造を開始したアルピナは、MW 323iのボディに 、BMW 528iの「2.8L 直列6気筒エンジン」をベースに「B6 2.8」を発売しました。

マーレ製鋳造ピストン・燃焼室の改造・圧縮比の変更を実施したモデルで、トランスミッションもゲトラグ製5速を採用。アルピナ独自のチューニングを施し、最高出力は200馬力最大トルクは248Nmを達成します。

また、0-100km/h加速は6.9秒、最高速度は225km/hとなり、この値はポルシェ911にも匹敵するパフォーマンスで、現在の車と比較してもなんら劣ることはありません。
アルピナB6 2.8の製造台数は、533台となっています。 

B7ターボ/B7ターボクーペ(1978-1982年)

アルピナ B7ターボ

アルピナ B7ターボは、BMW 528iのボディに、エンジンは3.0L 直列6気筒エンジンをベースに「KKK製ターボチャージャー」を付加し、トランスミッションはBMW 745i用ゲトラグ製5速MTが装備されたモデルです。それにより、最高出力は300馬力最大トルクは462Nmにパワーアップされています。

0-100km/h加速は、わずか6.1秒、最高速度は250km/hを達成し、発売当初は最速の4ドアセダンとなりました。

B7ターボには4ドアタイプの他にも「クーペ」モデルがラインナップ。日本での販売第1号モデルで、逆スラントノーズにサイドにはアルピナ専用デカールがさりげなく入った非常に洗練されたデザインが特徴でした。販売台数は149台となっています。

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アルピナの代表モデル

ロードスター リミテッドエディション(1990-1991年)

アルピナ リミテッドエディション

アルピナの代表モデルである「アルピナ ロードスターリミテッドエディション」は、BMW Z1のボディに、エンジンはB3 2.7と同等の2.7L 直列6気筒 BMW M20エンジンを搭載しています。最高出力は200馬力最大トルクは261Nmを実現、0-100km/h加速は7.1秒、最高速度は228km/hを達成します。

アルピナロードスターリミテッドエディションは、ソフトトップを持つ2ドアのカブリオレで、ルーフは電動式、さらにドアも引込み式とした特徴あるエクステリアデザインです。

また、インテリアデザインの特筆すべき点として、本革巻きステアリングホイールには「Limited edition(リミテッドエディション)」のロゴと車台番号がハンドメイドでステッチされ、特別なモデルであることを物語る仕上がりとしています。

販売台数はわずか66台。そのうちの33台が日本で販売されました。

B12 5.7 クーペ(1992-1996年)

アルピナ B12 5.7クーペ

「アルピナ B12 5.7クーペ」は、ボディは第3世代となるBMW 7シリーズ「E38」をベースにしたモデルです。エンジンはBMW 750iの5.4L V型12気筒エンジンをベースにし、排気量を5.7Lにアップ、バルブ拡大、マーレ製ピストン、カムシャフトにも変更が施されています。

トランスミッションはマニュアルモード付き5速ATを採用。これにより、最高出力は416馬力最大トルクは570Nmを実現、0-100km/h加速は6.4秒、最高速度は280km/h以上とされています。

ラインナップは、通常のクーペとホイールベースが長いロングバージョンが用意され、販売台数は202台。そのうちの59台がロングバージョンです。

ロードスター V8(2002-2003年)

アルピナ ロードスター V8

スパルタンな走行性能にチューニングしながら、Z8特有の優雅で美しいスタイルを崩すことなく仕上げられた「アルピナ ロードスター V8」は、アルピナの北米での販売第一号です。

ボディはBMW Z8を、エンジンはB10 V8 Sの4.4L V型8気筒エンジンをベースにしています。排気量をアップさせたエンジンに加え、トランスミッションはマニュアルモード付5速ATとすることで、最高出力は381馬力最大トルクは520Nmを実現します。0-100km/hはなんと5.3秒、最高速度は260km/hを達成。

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伝統を受け継ぐアルピナの新型車

XD3

アルピナ XD3

アルピナ XD3は、ボディはBMW X3を、エンジンはBMWのN57 3.0L 直列6気筒ツインターボ ディーゼルエンジンをベースとしています。

パワーアップされたエンジンは、シーケンシャルツインターボはギャレット製、セカンダリータービンはVGT採用、トランスミッションはマニュアルモード付8速ATなど、随所にアルピナ独自のチューニングが施されています。これにより、最高出力は333馬力最大トルクは700Nm、0-100km/h加速はなんとわずか4.9秒、最高速度は254km/hを達成します。

また、SUVとして重要な要素となる駆動システムは、BMW xDriveシステムをベースに、アルピナ独自のトルク配分をセッティング。これによってどんな路面状況でもドライバーはフラットな走行感覚を味わえます。

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現在開発中のアルピナ 新型「XD7」

テスト走行する開発中のアルピナ XD7

アルピナは、2018年3月のジュネーブモーターショーにおいて、BMW X4をベースとした新たなフラッグシップSUVとなる「XD4」のワールドプレミアを実施。同年9月、日本への展開も正式発表しました。

XD4のエンジンには3.0L 直列6気筒ディーゼルが採用され、さらに4基のターボも搭載。トランスミッションはZF製マニュアルモード付8速ATが装備されます。それにより、最高出力は388馬力最大トルクは700Nmを達成。0-100km/h加速は4.6秒、最高速度は268km/hと公表されました。

エクステリアデザインもお馴染みの20インチアルピナクラッシックホイール装備で、インテリアデザインにはアルピナ独自デザインのメーターパネル、ドアシルプレートなどを装備し、シックで洗練された仕上がりとしています。

価格は1,360万円。2019年の春頃には日本での販売が開始される予定です。

【2018年秋】新型XD7のテスト走行がスクープ

2018年秋、ニュルブルクリンクにて開発中の新型XD7のテスト走行がキャッチされました。キャッチされた画像を見る限り、新型XD7はまだプロトタイプの段階であり、ベースとなる「BMW X7」との相違ははっきりとは判明しません。

パワートレインは「3.0L 直列6気筒ディーゼルターボ」をアルピナ独自のセッティングで、どの程度パワーとするのか、新型XD4で388馬力ですからXD7ではおそらく420馬力以上には持ってくるのではないかと予想します。

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最高の品質のドライバーズカーを作るアルピナ

ボディサイドのアルピナ・ストライプ

アルピナが発表するモデルは、華美な装飾は施されていません。エクステリアデザインでは、控えめなエアロパーツ、20スポークのアルピナ専用ホイール、ボディサイドの専用アルピナストライプでアピールするのみです。しかし、いざ車を走らせればその途端、ドライバーはアルピナモデルが最高品質のドライバーズカーであることを思い知らされることとなります。

アルピナの車造りにはその1台1台をマイスターと呼ばれる熟練工が、パーツの選定から仕上げまで受け持つと言います。上質で洗練された内・外装と、驚くほどの性能の高さはこのような熟練者の卓越した技術によって成り立っています。

アルピナの車は「病人を乗せてアウトバーンを飛ばしても平気」とディーラーのセールスマンが言っていました。見た目は控えめ中身はモンスター、しかし乗りやすさはドライバーも同乗者も最高な車、それが「アルピナ」です。

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この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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