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新型レクサスUXはトヨタC-HRとぜんぜん違った!もはや兄弟車とはいえない違いとは?
コンパクトSUVの新型レクサスUXとトヨタC-HRはプラットフォームが同じ兄弟車となります。UXは単純にC-HRのデザインを変え、高級化しただけではないモデルに!新開発エンジンの採用ををはじめとする大きな違いとは?11月27日に国内販売が開始されたばかりのレクサスUXの詳細に迫ります。
この記事の目次
新型レクサスUXは11月27日から発売開始!
2018年11月27日、レクサスブランドの新型SUV「UX」が発売されました。レクサス UXは、「メルセデス・ベンツ GLA」や「BMW X1」、「ボルボ XC40」といったSUVの対抗馬として開発されたモデル。レクサスのSUVシリーズのエントリーモデルであり、「レクサス NX」の弟分にあたります。
トヨタC-HRと共通のプラットフォームを持つ兄弟車
トヨタ C-HR
レクサスUXは、トヨタの人気SUV「C-HR」の兄弟車にあたるモデルです。UXのプラットフォーム(基本構成部分)に採用されたのは、C-HRと共通の「GA-Cプラットフォーム」。同じ基礎部分をもつUXとC-HRは、ホイールベース(前後のタイヤ間の距離)も共通しています。
以上2つの共通点から、UXはC-HRをベースに作られたモデル、つまり兄弟車といえるのです。では、UXはC-HRと同レベルのモデルなのかというと、そうではありません。
先に述べたように、UXはあくまで海外のコンパクトSUVに対抗するために登場したモデルです。海外ブランドのSUVと同水準で戦うために、UXはCH-Rと比較してどのような変更が加えられたのか。両者の違いを、次節以降で詳しく解説します。
プラットフォームの解説記事はこちら
車のプラットフォームの意味とは?共通化するメリットは何がある?
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近未来感を捨てレクサスらしさに振った外装デザイン
レクサス UX(UX200 マダーレッド)
レクサス UX F SPORT フロントマスク
トヨタ C-HR(S センシュアルレッドマイカ)
レクサス UXのエクステリア(外装)には、レクサスらしさとスポーツ感を前面に出したデザインが採用されています。
フロントマスクで目を引くのは、レクサス伝統の「スピンドルグリル」。大きく開いたフロントグリルの両サイドには、アローヘッド(矢じり)状のデザインを採用した、精悍なイメージのヘッドランプが配置されています。
また、UXのスポーティグレード「F SPORT」には、「Fメッシュパターン」のスピンドルグリルを採用。バンパー下部には漆黒のメッキを施し、UXのスポーツ感を一段と強調しています。
一方のC-HRのフロントマスクは、近未来的なデザイン。ダイヤモンドをモチーフとしてつくられており、印象はUXと大きく異なります。続いて、両モデルのサイドとリアのデザインを見くらべてみましょう。
レクサス UX (UX250h”version L”マダーレッド)
トヨタ C-HR(G ラディアントグリーンメタリック)
レクサス UX(UX250h”version L”テレーンカーキマイカメタリック)
トヨタ C-HR(G ラディアントグリーンメタリック)
レクサスUXのボンネットは縦にボリュームがあり、車体サイドのラインは後方に向けてキックアップしています。フェンダー(泥よけ)も後方に向けて高くなるようデザインされており、全体的に躍動感があります。
UXのリアで目を引くのは、翼形の左右一体型リアコンビネーションランプ。両端を立体的なフィン形状とすることにより、空力特性に貢献するデザインとしています。
これに対して、C-HRのボンネットは低く抑えられており、車体サイドのデザインは立体的かつ複雑です。リアは窓が大きく傾斜しており、クーペライクなイメージ。リアゲートの周辺は、丸みを帯びたイメージでまとめられています。
車体全体を見ると、UXのエクステリアはタフさと俊敏さを感じさせます。近未来的でクーペライクなC-HRに対して、UXはアグレッシブな高級スポーツSUVというイメージ。レクサス UXとトヨタ C-HRのエクステリアは、方向性が大きく異なっているといえます。
クーペの解説記事はこちら
クーペとは?セダンとの違いを比較!4ドアクーペ・2ドアクーペ・SUVクーペって何?
和を意識し、C-HRよりも落ち着いた内装に
レクサス UX (内装色:コバルト)
トヨタ C-HR(内装色:リコリスブラウン)
レクサス UX (内装色:コバルト)
トヨタ C-HR(内装色:リコリスブラウン)
レクサスUX F SPORT(内装色:専用フレアレッド)
レクサス UXのインテリア(内装)は、モダンで洗練されたイメージにまとめられています。
UXの運転席周辺で目を引くのは、ドライバーに向けて傾斜したセンターコンソール(スイッチ類を集約した部分)。機器類を運転席に向けることにより、“コックピット感”を高めつつ、前方の視認性を高めています。
日本の伝統を意識したデザインや素材も、UXのインテリアの特徴です。UXのフロントシートのステッチには、「刺し子(伝統的な刺繍技法)」をモチーフとするパターンが採用されています。
また、インストルメントパネルのオーナメントには、和紙の質感をイメージした素材を使用。各所に“日本の美意識”を取り入れることにより、モダンなだけでなく、“和”を感じさせるイメージを演出しています。
UXのインテリアでもう一点押さえておきたいのが、F SPORTに用意された専用装備。専用インテリアカラーや本革スポーツシート、専用デザインのメーターなど、F SPORTには多数の専用パーツが与えられています。
対するC-HRのインテリアは、エクステリアから想像するよりは落ち着いたイメージ。室内全体は黒とブラウン、あるいは黒単色を基調としており、大人にも親しみやすいデザインにまとめられています。
C-HRは、日常生活での使いやすさが重視される、いわゆる大衆車です。一方UXは、非日常感が求められる高級SUV。両者でインテリアの方向性が異なるのは、当然のことだといえます。
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