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【ホンダ CR-X 総合情報】中古カスタムやバラードスポーツからデルソルまでの歴史を解説

ホンダのCR-Xは80年代に販売された車でありながら、今でもジムカーナを始めとするレース車として一目置かれるスポーツカー。「スポバラ」「サイバー」「デルソル」と超個性派モデルを輩出したCR-Xの歴史や中古車、カスタムまでCR-Xを徹底解説しす。

ホンダ CR-Xとはどのような車?

ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.3L

ホンダ「CR-X(シーアールエックス)」は1983年に販売が開始された小型乗用車です。

初代は、シビック・バラードの派生モデルとして「バラード スポーツ CR-X」の名でデビュー。テールを大胆に切り落としたような独特なフォルム「コーダトロンガ スタイル」が特徴です。

1987年にモデルチェンジを実施。バラードが廃止されたのを機に名称は「ホンダ CR-X」となり、コーダトロンガを継承しつつボディはワイドロー、シャープなデザインやモデル途中で追加された最新エンジンが話題を呼びました。

1992年、最終モデルとなる3代目では先代までのボディスタイルをガラリと変更。2ドアクーペなおかつルーフは電動オープンとし、車名も「CR-X デルソル」となり、1992年に販売終了となっています。

ホンダ CR-Xの誕生は80年代と古く、しかも約14年という短い販売期間でありながら、シャープで洗練されたフォルムや走行性能の楽しさから、レース車両としての評価も高く、ジムカーナを始めとする場では今でも現役車両として活躍し、愛されるモデルです。

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【初代】 ホンダ バラードスポーツ CR-X (1983~1987年)

ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.5i

1983年に誕生したCR-Xは、シビックの派生車種「バラード」のスポーティモデルとしてスタート。

テールを切り落としたフォルム「コーダトロンガ スタイル」が特徴的です。このデザインは全長を伸ばさず空気抵抗を抑えることができるデザインとして知られ、極端に短いホイールベース、随所に特殊材料を使用して軽量化したボディとともに独特の走行性能を誇りました。

エンジンのラインナップは当初、「1.3L EV型」「1.5L EW型」が用意され、1984年には「1.6L ZC型」が追加されることとなります。

1985年にはマイナーチェンジを実施。前期型のヘッドライトがセミ・リトラクタブル・ヘッドライトだったのに対し、固定式に変更。フロント・リアのバンパーも大型化されました。

洗練されたデザイン、トリッキーとも言われる独特の走行感覚は若い世代を中心に人気となり、ホンダのヒットモデルとなりました。

初代 ホンダ バラードスポーツ CR-Xのスペック

初代 ホンダ バラードスポーツ CR-Xのスペック
発売日1987年9月フルモデルチェンジ(2代目に)
1985年9月マイナーチェンジ
1983年7月初代デビュー
ボディサイズ(mm)全長:3,675
全幅:1,625
全高:1,290
車両重量(kg)760~860
乗車定員(人)4人
エンジン1.3L直列4気筒OHC(EV型)
1.5L直列4気筒OHC(EW型)
1.6L直列4気筒DOHC(ZC型)
最高出力EV型:-[80PS]/6,000rpm
EW型:-[110PS]/5,800rpm
ZC型:-[135PS]/6,500rpm
最大トルクEV型:-[11.3kgf・m]/3,500rpm
EW型:-[13.8kgf・m]/4,500rpm
ZC型:-[15.5kgf・m]/5,000rpm
トランスミッション5速MT
3速AT
駆動方式FF
10モード燃費12.4~20.0km/L
燃料レギュラー
新車車両価格-

CR-Xに採用されたトーションバースプリングとは?

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サスは「トーションバースプリング」採用

ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.5i

初代CR-X 通称「バラスポ」は、「Man-Maximum, Mecha-Minumum(マン マキシマム、メカ ミニマム=人がいる空間・ユーティリティは大きく、メカ部分はコンパクト・高性能に)」をコンセプトに開発がスタート。

全長を伸ばすことなく空気抵抗を考慮したコンパクトなボディとした分、室内空間を広くとるためには、エンジンを始めとするメカニカル全般をコンパクト・軽量化する必要がありました。

そのため、サスペンションにも前輪では「トーションバー+ストラット式」いわゆる「トーションバースプリング」が採用されています。コイルスプリングが「らせん状」のバネであるのに対し、トーションバースプリングとはバネが「棒状」となったサスペンションで、ストラット高を低くできるなど省スペースの面で非常に優れています。

ホンダはこのようなサスペンションシステム(後輪はトレーリングリンク式ビームアクスル)を「SPORTEC(スポルテック)サスペンション」として全てフロア下に収納することに成功しています。

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【2代目】 ホンダ CR-X (1987~1992年)

ホンダ CR-X SiR

1987年9月、ホンダ CR-Xはフルモデルチェンジが実施され、2代目となりました。

先代よりボディはワイドローに、リアにはエクストラウィンドウを採用し、先代では不評となった視界を確保することにも成功しました。このエクストラウィンドウは視界の確保だけでなく、CR-Xの外装デザインの洗練された特徴ともなり、後にインサイトなどにも採用されることとなります。

エンジンは発売当初は「1.5L D15B型」「1.6L ZC型」を用意。サスペンションは前後ダブルウィッシュボーンが採用されました。

1988年4月にはマイナーチェンジが実施され、ヘッドライトの形状を含むフロント部のフェイスリフトや全長が25mm長く3,800mmとなりました。

1989年9月にはホンダ新開発となる本格的バルブタイミング&リフト機構を持つ「1.6L BA16型VTECエンジン」を搭載した「SiR」が登場。SiRはNAエンジンであるにもかかわらず、最高出力160PSを達成するハイパフォーマンスカーとして話題を呼びました。

2代目 ホンダ CR-Xのスペック

2代目 ホンダ CR-Xのスペック
発売日1992年3月フルモデルチェンジ(3代目に)
1990年9月マイナーチェンジ
1988年8月マイナーチェンジ
1987年9月2代目デビュー
ボディサイズ(mm)全長:3,755~3,800
全幅:1,675
全高:1,270
車両重量(kg)820~1,020
乗車定員(人)4
エンジン1.5L直列4気筒SOHC(D15B型)
1.6L直列4気筒DOHC(ZC型)
1.6L 直列4気筒DOHC(B16A型)
最高出力D15B型(MT):-[105PS]/6,500rpm
D15B型(AT):-[100PS]/6,300rpm
ZC型:-[130PS]/6,800rpm
B16A型:-[160PS]/7,600rpm
最大トルクD15B型(MT):-[13.2kgf・m]/4,500rpm
D15B型(AT):-[12.8kgf・m]/4,500rpm
ZC型:-[14.7kgf・m]/5,700rpm
B16A型:-[15.5kgf・m]/7,000rpm
トランスミッション5速MT
4速AT
駆動方式FF
10モード燃費13.2~16.4km/L
燃料D15B型:レギュラー
ZC型:レギュラー
B16A型:ハイオク
新車車両価格112~155万円(1990年9月モデル)

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通称「サイバー・スポーツ」の目玉は「SiR(EF8)」

ホンダ CR-X SiR

1987年にデビューした2代目「CR-X」は、キャッチフレーズが「サイバー・スポーツ」とされ、今でも2代目を指す際には「サイバー」などと呼ばれます。

2代目の特筆すべきチェックポイントは、やはりハイパフォーマンスモデル「CR-X SiR(EF8)」と言えるでしょう。

当時の最新式システムとされた「可変式バルブタイミング&リフト機構」を備えた「B16A型 VTECエンジン」を搭載し、ノーマルNAでも最高出力170PSを発揮し、同世代のテンロク(1,600cc)スポーツの中で絶大な人気を誇りました。

しかし4人乗りとは言え、リア部はボディの形状により非常に狭く、ルーフも「グラストップ」採用で直射日光が当たるため室内は熱く、そういった点ではファミリーカーには決してならないホンダの尖(とが)った時代のモデルと言えるでしょう。

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【3代目】 ホンダ CR-X デルソル (1992~1997年)

ホンダ CR-Xデルソル VGi

1992年に3代目にフルモデルチェンジが実施された「ホンダ CR-X」は、先代までのハッチバックスタイルからガラリとデザインを変更。2ドアクーペに変貌を遂げました。車名「CR-X デルソル」とはスペイン語「del Sol(デルソル=太陽の)」から名付けられています。

年代的にも車に対するニーズが機敏でシャープなスポーティ路線から、優雅でゴージャスなラグジュアリー路線に変化を見せるなかの変更でしたが、往年のファンの中には落胆の声も多かったと言います。

エンジンラインナップは「1.5L D15B型」に、パワーアップした「1.6L B16A型」と、1995年のマイナーチェンジの際には「1.6L D16A型」が新たに追加されました。

1997年8月、クーペ市場が低迷するなか、CR-Xは約14年という短い歴史に惜しまれつつも終止符を打つこととなりました。

3代目 ホンダ CR-X デルソルのスペック

3代目 ホンダ CR-X デルソルのスペック
発売日1997年8月販売終了
1995年10月マイナーチェンジ
1992年3月3代目デビュー
ボディサイズ(mm)全長:3,995~4,005
全幅:1,695
全高:1,255
車両重量(kg)1,030~1,140
乗車定員(人)2
エンジンD15B型:直列4気筒SOHC
B16A型:直列4気筒DOHC
D16A型:直列4気筒SOHC
最高出力D15B型:-[130PS]/6,800rpm
B16A型(MT):-[170PS]/7,800rpm
B16A型(AT):-[155]/7,300rpm
D16A型:96k・W[130PS]/6,600rpm
最大トルクD15B型:-[14.1kgf・m]/5,200rpm
B16A型(MT):-[16.0kgf・m]/7,300rpm
B16A型(AT):-[15.6kgf・m]/6,500rpm
D16A型:146.1N・m[14.9kgf・m]/5,500rpm
トランスミッション5速MT
4速AT
駆動方式FF
10・15モード燃費12.0~15.8km/L
燃料D15B型:レギュラー
B16A型:ハイオク
D16A型:レギュラー
新車車両価格138~214万円

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タルガトップでルーフは電動式のクーペ

ホンダ CR-Xデルソル トランストップ

3代目CR-Xのチェックポイントは、何と言ってもハッチバックスタイルから大胆に2ドアクーペとなったことです。また、ルーフには「トランストップ」と呼ばれるボタン操作1つで電動オープン、収納ホルダーに自動格納される画期的なシステムが採用されました。

改良型「B16A型エンジン」搭載の「SiR」がラインナップされましたが、ハッチバックスタイルを愛したファンからは不評を買うこともありました。

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この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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