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【ディーノ】フェラーリとは違う?名車206/246の中古車価格からスペックまで

フェラーリの創設者でありエンツォ・フェラーリは「12気筒エンジン以外はフェラーリではない」と言い、ディーノにフェラーリのエンブレムを与えなかったという逸話が残っていますが、ディーノは本当にフェラーリではないのか? 今では名車と言われているディーノ206/246に関する中古車価格からスペックをまとめました。

ディーノは「フェラーリ」じゃない?

ディーノ206GT(1967年)

ディーノ206GTは、フェラーリが量産車として製造した初のミッドシップ2シーターのスポーツカーで152台が生産され、206GTに続き発展型の246GT(2,487台)/ 246GTS(1,274台)が生産されました。

「ディーノ」は車名ではなくブランド名として与えられたもので、ディーノは「フェラーリ」を名乗っていません。

その由来は1956年に若くしてこの世を去ったエンツォ フェラーリの息子「アルフレード・フェラーリ(愛称:ディーノ)」が、アイデアを出したとされる「65度V型6気筒DOHCエンジン」の業績を偲ぶとともに、V型12気筒エンジン搭載車と区別するために「フェラーリ」ではなく「ディーノ」というブランド名が採用されました。

ディーノにフェラーリのエンブレムはない?

フェラーリ フロントエンブレム

ディーノ フロントエンブレム

ディーノ エンブレム

出典:©︎久太郎

ディーノは車名ではなくブランド名なので、車体のフロントノーズにあるエンブレムも縦型の「Ferrari」ではなく横型の「Dino」でしたが、エンブレムのベース色はフェラーリのコーポレートカラーである「イエロー」です。

「フェラーリ ディノ206GT」のように頭に「フェラーリ」をつけた表記もありますが、当時フェラーリがオプションにてリアに「Ferrari」のバッジを付けていたこともありますので、その表記は間違いとは言えないようです。

ディーノに関する記事はこちら

名車「ディーノ206GT」

ディーノ 206GT(1967年)

ディーノ206GTが登場した経緯は当時レースカテゴリーの「F2」規則変更に伴い、エンジンホモロゲートの条件となる量産型2.0L 6気筒エンジンの台数確保のためでした。

フィアットとの協力関係によりフェラーリが設計しフィアットが製造協力したエンジンを、「フィアット ディーノ スパイダー/クーペ」と「フェラーリ 206GT」に搭載し、両社合わせてエンジンホモロゲートの台数をクリアすることができました。

同じエンジンを搭載したフィアット車にも「ディーノ」という名前が与えられています。

エンジン排気量を拡大した「ディーノ246GT」

ディーノ246GT(1969年)

ディーノ246GTの正式発表は1969年11月に開催された「トリノ・ショー」でしたが、生産はそれ以前に開始されていました。

246GTはホイールベースが60mm長くなりましたが、エクステリアは206GTと共通点が多く、エンジンホモロゲートをクリアしたことから2.0Lエンジンに縛られることがなくなり、ポルシェに対抗するためエンジン排気量2.4Lを拡大しました。

ディーノ246GTは、1969〜1974年の生産期間に細部の変更があり大きく3つのタイプ “L” / “M” / “E”に分けられます。

タイプ L

ディーノ246GT「タイプ L」は、1969年2月〜1970年に357台が生産され、下記の通り206GTとの共通点が多いことが特徴です。

 ・フロント バンパーがグリル開口部に食い込んでいる
 ・リアのライセンスプレート照明灯がバンパーコーナー端部
 ・トランクリッドのレリーズボタンが外部
 ・ヘッドレストがリアバルクヘッドに取り付けられている

206GTとホイールは同じですが、246GTはノックオフ式センタースピンナーを備えています。

タイプ M

「タイプ M」は1971年始めに506台が生産され、206GTとの共通部分が少なくなり、246GTオリジナル仕様に改良されたモデルとなります。

 ・ホイールはセンターロック から5本のスタッドボルトに変更
 ・ドアのキーホールがエアスクープ内からエアスクープ下に移動
 ・リアのバックランプが2つから1つに変更
 ・トランクリッドのレリーズキャッチが車内に移動
 ・ヘッドレストはシートに取り付けられる

タイプ E

「タイプ E」は1971年から1974年6月まで246GTSを含む2,898台が生産されました。

タイプ Mの変更点に加え、さらなる変更が加わり主な変更点は以下の通りです。

 ・フロントコーナーバンパーがグリル開口部に食い込まない形状
 ・エンジン/トランスミッションに仕様変更
 ・ワイパーの支点位置が変更
 ・クーラーの設定が可能
 ・リアのナンバープレート照明灯がトランクリッド後端部に変更
 ・オプションでデイトナシートが選択可能

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この記事の執筆者

猫田 久太郎この執筆者の詳細プロフィール

漫画「サーキットの狼」がきっかけとなり、1970年後半のスーパーカーブームに感化され未だにその熱が覚めず現在に至っています。 特にヨーロッパ車の文化とデザインに魅了された車好きです。 簡単な修理・整備は自分で行うので車の記事だけでなく、DIYやカー用品についての記事も執筆して...

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