初めて車と出会う人の為の車情報メディア MOBY [モビー]

ハイブリッド車は実は損だった?車両価格や燃費と維持費の違いを徹底検証

燃費性能に優れ、経済的に乗れるイメージの強いハイブリッド車。そんなハイブリッド車が、実はガソリン車より不経済だとしたら?……このようにいうと驚くかもしれませんが、必ずしもハイブリッドシステムをもつ車が経済的だとはかぎりません。というのも、ガソリン車と比べてハイブリッド車は車両価格が高額で、トータルで見ると損なのではないかという意見があるのです。ハイブリッド車とガソリン車の維持費や燃費などを徹底比較して、どちらが本当に得なのか検証してみましょう。

ハイブリッド車とは?

代表的ハイブリッド車 トヨタ プリウス

「ハイブリッド車」とは、種類の異なる2つ以上の動力源をもつ車です。ハイブリッド車の動力源は、ガソリンエンジンと電動モーターが主流。この2つの動力を使い分けたり、同時に使ったりして走行する点が、旧来のガソリン車にはないハイブリッド車の特徴といえます。

優れた燃費性能も、ハイブリッド車の特徴の1つです。多くのハイブリッド車はガソリン車よりも燃費がよく、燃料代を抑えて走ることができます。また、環境性能の高さから、市販のハイブリッド車は税制上で有利です。取得税や重量税などの免税、および減税を受けられます。

……と、ここでちょっと気になるのが、ハイブリッド車のもつ節約効果。ガソリン代と税金が安くなるなら、車の維持費を抑えられそうです。この点に着目して、MOBYでは新車購入から3年間乗った場合の、ハイブリッド車の維持費を試算してみました。

ハイブリッド車の種類や仕組みについて詳しくはこちら

燃費について詳しく知りたい方はこちら

車の維持費について基本をおさえたい方はこちら

ハイブリッド車とガソリン車の車両価格の差はガソリン代で賄えない場合がある?

維持費の試算結果をお伝えする前に、ハイブリッド車の経済性に関する、ある話題に触れておかなければなりません。その話題とは、「ハイブリッド車は車両価格が高額なため、ガソリン車との差額をガソリン代や免税でまかなえないケースがある」というものです。

ガソリン代や税金を安く抑えられても、その経済的メリットを上回るほどに車両価格が高額ではお得感がありません。車両価格を考慮した場合、本当にハイブリッド車は経済的といえるのか……?この疑問点も踏まえて、ハイブリッド車の経済性を検証していきましょう。

新車車両価格はハイブリッド車の方が高い!

新車と新古車・未使用者の比較

©Shutterstock.com/tatianasun

最初に検証するのは、ガソリン車と比較した場合のハイブリッド車の新車車両価格です。比較対象とするのは、「ホンダ フィット」「トヨタ CH-R」「トヨタ ノア」「トヨタ アルファード」の4車種。各車種のハイブリッド車とガソリン車の車両価格を、同一グレードで比較してみました。

車名/グレードハイブリッド車両価格ガソリン車両価格差額
ホンダ フィット /
HYBRID・F、13G・F
1,815,480円1,428,840円386,640円
トヨタ CH-R /
S、S-T(2WD)
2,614,000円2,290,000円324,000円
トヨタ ノア / X3,014,280円2,466,720円547,560円
トヨタ アルファード / X4,363,200円3,354,480円1,008,720円

ガソリン車と比べると、各ハイブリッド車の車両価格は高額です。トヨタ アルファードにいたっては、ハイブリッド車とガソリン車で100万円以上の価格差があります。

とはいえ問題とすべきは、この差額を燃費性能や税金の優遇で取り戻せるかどうか。次節では、ガソリン車とハイブリッド車のガソリン代の差を検証します。

比較した車種についての記事はこちら

年間10,000km走行で3年間のガソリン代の差額は?

前節で車両価格を比較した4車種を対象に、ハイブリッド車とガソリン車のガソリン代の試算を行いました。今回の試算には、各車種のユーザーがネットに寄せる実燃費のデータを活用。実燃費の平均値を出したうえで、年間走行距離を10,000Kmとした場合の3年間のガソリン代を計算しました。

車名/グレード ハイブリッド車 ガソリン車 差額
  実燃費 ガソリン代 実燃費 ガソリン代  
ホンダ フィット /
HYBRID・F、13G・F
23.76Km/L 182,106円 17.6Km/L 245,887円 63,781円
トヨタ CH-R /
S、S-T(2WD)
21.11Km/L 205,050円 12.1Km/L 357,719円 152,669円
トヨタ ノア / X 16.1Km/L 268,830円 10.6Km/L 408,369円 139,539円
トヨタ アルファード / X 12.8Km/L 338,094円 7.7Km/L 562,192円 224,098円

表のガソリン代は、本記事作成時点(2018年6月14日)のレギュラーガソリン代(全国平均:144.3円/L)で計算しています。ホンダ フィットに関してはガソリン車の燃費性能が高いため、動力方式によるガソリン代の差が6万円強しかありません。この一方でほかの3車種は、ハイブリッド車とガソリン車でガソリン代が10万円以上違っています。

自動車取得税・自動車税・自動車重量税の差額は?

ハイブリッド車には、最上級の「エコカー減税」および、「グリーン税制(グリーン化特例)」が適用されます。

エコカー減税は、登録時の「自動車取得税」および「自動車重量税」が免税あるいは減税される制度です。グリーン税制は自動車税が減税される制度で、車両を購入した翌年度分の税金に対して適用されます。

以上の免税と減税を踏まえたうえで、ハイブリッド車とガソリン車の税金の差額を見てみましょう。試算の対象期間は、新車購入時から3年間としています。

車名/グレードハイブリッド車税金総額ガソリン車税金総額差額
ホンダ フィット /
HYBRID・F、13G・F
9,000円80,900円71,900円
トヨタ CH-R /
S、S-T(2WD)
10,000円119,200円109,200円
トヨタ ノア / X10,000円131,100円121,100円
トヨタ アルファード / X11,500円158,800円147,300円

ハイブリッド車は、登録時の取得税と重量税が全額免除されるうえに、登録した翌年度分の自動車税が75%減税されます。このため、新車購入時から3年間で支払う税金が格安です。

ハイブリッド車と比べると、ガソリン車の税金は高額と言わざるを得ません。ホンダ フィットの「13G・F」だけはエコカー減税(取得税=20%軽減、重量税=25%軽減)が適用されますが、それでもハイブリッド車と比較すると税金は高額です。

なお、実際に車を購入する際は、装備するオプションの価格に応じて自動車取得税が変動します。表に記した税金は、あくまで目安と思ってください。

エコカー減税について詳しくはこちら

自動車税に関する詳しい情報はこちら

次のページ

関連キーワード
キーワードから記事を探す


関連する車種/メーカー
車種/メーカーから記事を探す