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【三菱 デリカ スターワゴン 総合情報】中古車選びの注意点と故障例からカスタムまで
デリカシリーズの2代目乗用モデル、デリカ スターワゴン。悪路走破性の高いデリカ スターワゴンの4WDモデルは日本の名車です。旧車となった現在も、故障箇所の修理やカスタムを施した4WDモデルに乗り続けるユーザーは少なくありません。デリカ スターワゴンといえば、“4WDの三菱”というイメージ作りに貢献した重要なモデルです。デリカ スターワゴンの歴史や魅力、故障事例などの情報を見ていきましょう。
この記事の目次
デリカ スターワゴンとはどのような車?
1979年に登場したデリカの2代目乗用モデル
「デリカ スターワゴン」は、「デリカ」シリーズの2代目乗用モデルとして三菱から発売されたワンボックスカーです。現在デリカはレジャー用のワンボックスカーとして認知されていますが、こうしたイメージはデリカ スターワゴンによって決定づけられました。
デリカ スターワゴンの初代モデルが登場したのは、1979年6月のことです。以後1986年のフルモデルチェンジを経て、スターワゴンとしてのデリカの生産は1999年まで続きました。現在デリカの乗用モデルの系譜は、「デリカスペースギア」を経て「デリカD:5」に引き継がれています。
エポックメイキングな4WDモデルをラインナップ
デリカスターワゴンを語るうえで外せないのが、1982年にラインナップに加わった4WDモデルです。高い悪路走破性をもつデリカスターワゴンの4WDモデルは、画期的かつ個性的なワンボックスカーとして市場に登場しました。
本格的なオフロード走行もこなす性能の高さが好評を博し、デリカスターワゴンの4WDモデルは一躍人気車種となります。とくにアウトドアを好むファミリー層や若者に、4WDモデルは好まれました。
ちなみに「スターワゴン」の名称には、“愛されるワゴン”という意味が込められています。4WDモデルの登場により、デリカ スターワゴンは愛されるワゴン車としての地位を確固たるものとしました。
4WDの解説記事はこちら
【初代】デリカ スターワゴン(1979-1986年)
初代デリカの乗用モデル「コーチ」の後継車種として、1979年に発売された初代デリカ スターワゴン。ライバルである「日産 キャラバン」や「トヨタ ハイエース」が丸みのあるボディを採用するなか、デリカ スターワゴンは直線を基調とした箱形のボディで登場しました。
初代デリカ スターワゴンは居住性を重視して設計されており、全幅1,690mmのワイドボディに快適装備が詰め込まれています。車内の設備は年々強化され、一部グレードには対座式の2列目シートや電動サンルーフといった、当時としては豪華なアイテムが備えられました。
1982年に4WDモデルが追加
1982年、デリカ スターワゴンに4WDモデルが追加されました。同年には三菱の代表的4WD車「パジェロ」も発売され、“ミツビシの4WD元年”を迎えています。
デリカ スターワゴンの4WDモデルとパジェロには、ピックアップトラック「フォルテ」のシャシーおよび4WD機構が流用されました。基本部分に同じパーツを採用していることから、パジェロとデリカ スターワゴンの4WDモデルは兄弟車といえます。
デリカ スターワゴンの4WDモデルには大径タイヤが標準装備され、最低地上高は190mmと高く設定されました。これらの装備を備えることで、デリカ スターワゴン4WDは近年のSUVに劣らない悪路走破性を実現しています。
当時の4WDブームに乗って、デリカ スターワゴンの4WDモデルは販売台数を順調に伸ばしました。“デリカといえば4WD”という現在まで続くイメージは、この初代4WDモデルによって定着しています。
初代デリカ スターワゴンのスペック
初代デリカ スターワゴンの車体寸法
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,990 | 1,690 | 1,790 |
ホイールベース | 車両重量 | 乗車定員 |
2,200 | 1,150 | 8/9/10 |
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人 |
初代デリカ スターワゴンのパワートレインスペック
エンジン種類 | 直列4気筒OHC |
---|---|
排気量 | 1,597cc |
最高出力 | 63[86]/5,000 |
最大トルク | 132[13.5]/3,000 |
トランスミッション | 5速MT/AT |
駆動方式 | FR/4WD |
使用燃料 | レギュラー/軽油 |
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm |
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