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CX-3

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【マツダCX-3 新型vs旧型違いを徹底比較】今回のマイナーチェンジは変更多数!

「スタンダードの進化形」とマツダ謳う新型CX-3の外装と内装とは?

マツダは「人間中心」ということばで、車づくりの基本的なテーマとしています。
今回で2度目となるCX-3のマイナーチェンジについて、開発主査 富山道雄氏が事前説明会で語ったハイライトをお伝えします。

単なるマイナーチェンジではなかった「スタンダードの進化形」とは?

2度目のマイナーチェンジのテーマは「Exquisite & Edge」、「気品ある美しさと先鋭さ」とのこと。今回の改良では次の3つの領域を大幅に進化させ、マツダの新しい“スタンダード”にふさわしい車に仕上げたとのことです。

① 乗り心地を大幅に向上

人と車がひとつになることを目指した「人間中心」の思想と「全体最適」の視点でダイナミックス性能の質感を見直した。

② ガソリンとディーゼルの2つのエンジンを進化

「世界一のエンジン」への挑戦を続けるマツダが、エンジンの理想を徹底的に追求、ガソリンとディーゼルの「SKYACTIV(スカイアクティブ)」を改良。

③ インテリアの質感を向上し「心を揺さぶる美しさ」に

虚飾を削ぎ落とし日本の美意識を際立たせたインテリアに。大幅な質感の向上を実現。

この3つの改良は、マツダが新型CX-3を「気品ある美しさと先鋭さを極めた“スタンダードの進化形”」と謳った最大のポイントとなっています。

乗り心地、エンジン、インテリアについて具体的にどのように開発したのか、さらに深く掘り下げていきます。

クラスを超える上質さと個性にこだわった外装と機能性

マツダが追求する「魂動」デザイン、新型CX-3には「クラスを超える上質さを磨き上げた無二の個性」与えたと伝えています。
外装デザインは、素材のクオリティや精微なディテールデザインとつくり込みにこだわって、シンプルな造形の中にも艷やかさと凛とした緊張感を表現、よりスタイリッシュにしたとのこと。

これは、今回のマイナーチェンジで変更されたフロントグリルやリアランプ、ホイールのでデザインなどに顕れています。

フロントビューとサイドビュー

フロントグリルは、太さの異なる2本のラインを一組にしたフィンを採用。これにより遠くから見たとき、ヘッドライトやその周辺がより際立って見え、立体感のあるつくりに。
サイドビューは、フロントバンパーの加飾モールとサイドの加飾モールに連続性を持たせて、安定感や前進感を強調したとのこと。

リアコンビネーションランプ

今回のマイナーチェンジで、これまでの細く鋭い線で構成された強い印象のデザインから、円形と水平のラインで構成された立体的で機械的なデザインへと変わり質感を高め、落ち着きのある上質な発行と精微なデザインを完成させたとのこと。

ホイールデザイン

18インチホイールは、実際より大きく力強くなるよう彫刻的なデザインを施したとのこと。スピーディーな動きと奥行き感を感じさせる多面構成のスポークタイプ。

日本人の美意識を追求したインテリアカラーコーディネーション

最大の変更点は、電動パーキングブレーキ(EPB)を採用したことにより、センターコンソールからサイドブレーキレバーがなくなり、センターコンソールがより洗練されたデザインになったこと。流れるようにダッシュボードへと繋がるデザインは、コンパクトクラスとは思えない上質さを演出。自由度の高い収納スペースやアームレストを備えるなど、高い実用性を実現。

【詳細スペック】スカイアクティブエンジンはどう変わったか?

マツダの車づくりのテーマのひとつ「人馬一体」の走りを実現するために、新型CX-3のエンジンには、余裕の走りと燃費、環境性能を両立した1.8Lクリーンディーゼルエンジン「SKYACTV-D 1.8(スカイアクティブD 1.8)」とドライバーの思い通りに反応する応答性を高めたガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0(スカイアクティブG 2.0)」を改良して搭載しました。

クリーンディーゼル「スカイアクティブD 1.8」

クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8(スカイアクティブD 1.8)」は、マイナーチェンジ前の1.5Lから1.8Lへと排気量をアップさせたのが最大の変更点となっています。これには、新たな燃焼技術の開発に取り組んだとのこと。さらに、よりリニアなトルク応答性を実現する「DE 精密過給制御」、静粛性向上に「ナチュラル・サウンド・スムーザー」、熱エネルギーを最小化する新形状の「エッグシェイプピストン」など新技術を多数投入しています。
排気量の増加は、エンジンへの酸素供給能力を高め、結果的に有害な排気ガス「NOx」を大幅に低減、環境性能の向上を果たしています。

直噴ガソリンエンジン「スカイアクティブG 2.0」

直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0(スカイアクティブG 2.0)」は、応答性と燃費性能、環境性能を高めた改良が行われています。
主な改良点は、吸気ポート形状をより精密につくり込み、ピストン形状を新しくし燃焼をすばやく完了、中低速域でのトルク増大と高速域での燃費の改善がされたことと、冷却水制御システムを変更し、冷えたエンジンでの燃焼効率を高めて実燃費を向上、さらにオイルリング形状とピストンカートの形状を最適化し摩擦抵抗を低減し燃費向上したことなどとなっています。

新型CX−3は乗り心地と操縦安定性能を大きく改善

CX-3の前回のマイナーチェンジで「G-ベクタリング コントロール」を採用し、ドライバーが思いのままに走る間隔を実感、同乗者はG(加速度)の変化をなめらかにすることで、体の揺れを減少、疲労感の軽減の効果をもたらしています。今回のマイナーチェンジでは、さらに質感の高い快適な乗り心地を実現、操縦安定性と同乗者の快適性も向上されました。

異例のマイナーチェンジでタイヤを新開発したマツダ

これまで、マツダをはじめ他の自動車メーカーがマイナーチェンジの際に、専用タイヤを新開発することはなかったでしょう。新型CX-3には、縦バネ性能を最適化した、215/50R18の超扁平タイヤを専用に開発、サスペンション応答性の向上と乗り心地の改善に大きく貢献。

足回りも徹底的に最適化

サスペンションのコイルスプリング変動の最適化、フロントダンパーの大径化、フロントスプリングの小径化、G-ベクタリングコントロールの最適化など、繊細なチューニングを随所に施し、ローリングとピッチングのタイミングを同期、設置荷重移動の応答性を改善。これにより、操縦安定性が向上し、走行フィーリングの質感を高めています。

さらに、電動パワーステアリングの制御も最適化するなど、マツダが謳う「人馬一体」を新型CX-3に実現しています。

NVH性能(静粛性能)はクラス最高!

マイナーチェンジした新型CX-3は、フロントドアとリアドアのアウターパネルの板厚と、リアドアガラスの板厚を増加、ドアとボディの密着度を高めるドアーシーリングウェルトスポンジの追加など、ロードノイズと風切り音が車内に侵入することを低減化。前述した新開発専用タイヤの静粛性も相まってNVH性能(静粛性能)は大きく向上、CX-3に乗車する全員がスムーズに会話を楽しめる静かで快適な空間を実現しています。
この改良は、ドアの開け閉め音の質感の向上ももたらしています。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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