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ゴムブッシュとは?車の足回りに重要な部品!ヘタリが酷いと乗り心地と安定性へ影響が!

ゴムブッシュは車の足回りで重要な部品ですが、ダンパーやコイルほど目立った部品ではないため、その存在を知らない人も多いのではなでしょうか?本記事ではゴムブッシュの重要な役割や乗り心地への影響、交換などについてまとめました。

ゴムブッシュとは?

ゴムブッシュ

ゴムブッシュ-3

©久太郎

ゴムブッシュとは、車の足回りであるサスペンションアームのジョイント(関節)部分に取り付けられたゴム製部品のことです。

サスペンションアームとは車体(シャーシ)とタイヤの間にある部品で、車体への振動を上下運動で受け止めます。
そのジョイント部に金属を使用すると熱を持ってしまい、金属疲労の劣化が激しく金属が擦れる音も発生します。
そこで、サスペンションアームのジョイント部分にゴム製部品を使うことによって、それらの問題を解決しています。

ダンパーを支えるゴムブッシュ式アッパーマウント

ダンパーを支える部分にゴムブッシュを使用している、ゴムブッシュ式アッパーマウントという部品があります。
これもゴムの弾力で振動を抑え、乗り心地に影響を与えます。
一般乗用車における純正のダンパーアッパーマウントはゴムブッシュを使用しています。

ゴムブッシュはゴム製なので寿命がある

車体の振動を受け、常に車の重量が掛かる状態にあるゴムブッシュにはかなりの負荷が掛かります。

また、あまり動かない車であっても温度・湿度による経年劣化もあります。
ゴムが硬くなったり、痩せたりしてゴム特有の弾性がなくなってしまったり、劣化によりヒビが入ったりすることで、ゴムブッシュとしての本来の機能を果たせなくなり、車の乗り心地など車に様々な悪影響が発生します。

ゴムブッシュがへたると乗り心地が変わる?

車の乗り心地を左右する一番大きな部品はダンパーとスプリングです。
この組み合わせによって、コンフォートでソフトな乗り心地にも、スポーツカーのような路面の状態をストレートにドライバーが感じ取ることができるハードな乗り心地にもセッティングすることが可能です。

ゴムブッシュは第2のダンパーともいえます。
サスペンションアームとのジョイント部分で振動を吸収することでスムーズな可動を実現するからです。

ゴムブッシュの劣化は一般ドライバーではわかりにくい

ゴムブッシュが劣化するといっても、いきなりゴムの弾性が落ちるわけではなく、徐々に機能が劣化していくことになります。
普段意識せずに車を運転する人には、乗り心地の変化からゴムブッシュの劣化を感じ取るのは難しいかもしれません。

しかしそんな一般ドライバーであっても、長年乗ってきた車のブッシュを交換することによって、新旧のゴムブッシュによる乗り心地の違いはすぐにわかるものです。
それぐらいゴムブッシュは乗り心地に影響を及ぼしているのです。

ゴムブッシュ:車の足回りへの影響

ダブルウィッシュボーン サスペンション

ゴムブッシュのヘタリは乗り心地だけではなく、車にも悪影響を及ぼします。
サスペンションアームのジョイント部分がスムーズに可動せず、弾性も失われることにより、路面の凹凸などがハンドルへ伝わりやすくなるからです。

運転感覚に違和感を覚えることもありますし、4輪のバランスが崩れれば、カーブだけではなく直線でも違和感が発生する可能性があります。

また、車体に振動が伝わりやすくなるため、車体に搭載されている機器類にも今までなかった振動が伝わることになります。

ゴムブッシュ:車の安定性

ゴムブッシュ-2

©久太郎

ゴムブッシュのヘタリは車の安定性に大きく影響します。

四輪のアライメントがきちんと取れていた車でも、ゴムブッシュのヘタリによって、酷い的にはサスペンションアームのジョイント部分にぐらつきが出てしまいます。
ゴムブッシュのヘタリがアライメントに悪影響を及ぼし、ハンドリングに遊びが出たような症状が発生する可能性もあります。

ゴムブッシュが原因とわかるまで遠回りする可能性も!

ゴムブッシュが原因で車の安定性に問題があったとしても、車の不調の原因として最初にゴムブッシュを疑うケースは少ないと思います。
その車種特有の問題でない限り、まずはタイヤのバランス、アライメントのバランス、ダンパーなどが疑われるでしょう。

そのため、もし車の安定性に問題がある場合は、その症状を車に詳しい人に相談した方が正確な判断ができると思います。

ゴムブッシュを交換する

ゴムブッシュ-1

©久太郎

ゴムブッシュの交換時期は、その車の使われ方にもよりますので一概に同じとは言えませんが、目安としては新車から10年でしょう。
スポーツ走行やサーキットを走る車であれば足回りへの負荷も大きくなりますので、交換時期はもっと短くなります。

症状としては、
 ・足回りからゴツゴツという感じが伝わってくる
 ・金属が当たるような音がする
 ・ハンドル操作がふらつく
などがあります。

このような症状が出始めたら一度足回りのブッシュを点検することをおすすめします。

ゴムブッシュに変わるもの「ピロボール」

ゴムブッシュは、サスペンションアームのジョイント部分の部品として多くの車に採用されています。

ゴムの弾性がダンパーの手助けをすることもあり、一般車には乗り心地にも貢献する部品ですが、可動範囲に制限がある、負荷ゴムが潰れてブッシュのセンターがずれてしまうなど弱点も存在しています。

そのため、シビアなコントロールを要求されるレースかーやスポーツカーにおいては、強化ゴムブッシュやピロボールを使います。
特にピロボールは可動範囲が360度と広く、センターもずれません。
ダンパーアッパーマウントにもピロボール式の製品があります。
ただし、どちらもコントロール重視となるため乗り心地が犠牲になり、硬めの乗り心地のスポーティな足回りになってしまいます。

マツダロードスター (リヤ ナックルリーディングリンク用) ピロボール

もしスポーツ走行を重視するのであれば、ゴムブッシュからピロボールに変更するのもいいのではないでしょうか?
乗り心地が犠牲にはなりますが、車のコントロール性能が向上しますよ!

車の足回りについてはこちら

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この記事の執筆者

猫田 久太郎この執筆者の詳細プロフィール

漫画「サーキットの狼」がきっかけとなり、1970年後半のスーパーカーブームに感化され未だにその熱が覚めず現在に至っています。 特にヨーロッパ車の文化とデザインに魅了された車好きです。 簡単な修理・整備は自分で行うので車の記事だけでなく、DIYやカー用品についての記事も執筆して...

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