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車のリビルト品とは?リンク品などの中古部品との違いやディーラーでの取扱いの有無

リビルト品とは、故障したパーツを修理、清掃した部品を指します。新品の物より安いうえ、見た目は新品のようにきれい。修理されていることからも新品に近い性能が期待できます。

そこで今回は、リビルト品とはそもそもどのようなパーツなのか、中古品、リンク品との違い、メリットやデメリットについて解説していきます。

リビルト品とは?

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リビルト品とは、故障したパーツを回収し、故障した部分の修理及び部品全体を分解清掃したパーツを指します。見た目は新品のようにきれいです。そして寿命が長い点も特徴のひとつ。

故障した部分を分解修理しているため、性能に関しても中古品より新品に近いイメージを持ってもらうと分かりやすいのではないでしょうか。

故障パーツを使用していることから、新品よりも値段が安く設定されています。そのため、価格をできるだけ安く抑えたいという方におすすめな選択肢の1つであるといえるでしょう。

リビルト品と中古品、リンク品の違い

©lissandro/stock.adobe.com

リビルト品と似たものに、中古品やリンク品が存在します。これらは、似てはいるものの値段や品質の違いがあるため、使用する際は違いを理解しておく必要があるでしょう。

これらの違いを表にしてみました。

取り外した部品に対する対応値段状態
リビルト品修理及び清掃も行うよい
リンク品修理のみ中間
中古品なにもしない悪い

リンク品

リンク品は故障した部分を修理している点はリビルト品とよく似ています。しかし、故障していない部分については清掃していない点が大きな違いです。そのため、見た目に関しては汚れが多く、中古品に似ています。

価格面に関しては分解清掃していない分、リビルト品よりも安くなりますが、故障のリスクが考えられます。イメージとしては、当たり外れが多くなってしまうと考えてもらうと分かりやすいでしょう。

また、リンク品は市場にあまり出回っていないため、選択肢の1つとして考えるのは難しい面もあります。

中古品

中古品とは、中古車から取り外しただけの状態のものを指します。もちろん、故障していない部品を指すわけなのですが、全く手入れをしていないため、故障のリスクは3つのなかで最も高いです。

しかし、手が加えられてない分、価格は最も安くなります。考えられるデメリットは、取り外した際は問題ないものでも、交換してすぐに壊れてしまう可能性です。

中古品は、手入れをせずに売っているため、このようなリスクがあると考えておきましょう。

リビルト品はセルモーターやオルタネーターが多い

リビルト品で多いパーツが、セルモーターやオルタネーターです。これらのパーツは、10万キロほど走行すると壊れやすく、新品もそれなりに高いことからリビルト品がよく出回っています。

リビルト品は、どんなパーツでもあるわけではなく、やはり需要があるパーツの数量が多い傾向にあるのです。当然、セルモーターとオルタネーターだけではなく、ラジエーターやエンジン、ギアボックスなどもあります。

また、最近ではハイブリッドの駆動バッテリーなどもリビルト品がでてきました。リビルト品の種類はリビルト専門のお店によって取り扱いがかわります。そのため、自分が欲しいパーツの在庫があるのか、取扱いがあるのかを確認しておきましょう。

リビルト品のメリット・デメリット

©takasu/stock.adobe.com

メリット

リビルト品のメリットは大きく3つです。

  • 新品よりも安く交換できる
  • 環境によい
  • 供給の止まったパーツにも対応できる

修理して販売するので、新品よりも安く購入することができます。また、故障パーツを再利用するため、環境にも優しい仕組みとなっています。

そして、車によってはすでに生産が終了したパーツにも対応できるメリットがあり、この点は旧車を乗っている方には嬉しいメリットではないでしょうか。

デメリット

リビルト品のデメリットも3つあります。

  • 商品状態のばらつきがある
  • 整備工場によっては対応していない可能性がある
  • すぐに故障したとき保証がない場合もある

当然ですが、修理方法は業者によって違うので、丁寧に取り扱うお店があるのに対して、雑な作業をしているお店もあります。そのため、汚れや修理に関して精度のばらつきがあります。

しかし、ほとんどのリビルト品はきちんと修理して、簡単には壊れないようにしているので、あまり気にする必要はないでしょう。リビルト品は整備工場によっては、対応していない場合もあります。

例えば、ディーラーを見てもリビルト品を取り扱っている店、取り扱っていない店が存在し、取扱いがなければ修理の際に提案すらしてもらえません。

また、リビルト品でも交換後、すぐに故障してしまったというトラブルもあります。販売者によっては保証がなく、すぐに壊れても返金も交換も対応してくれない可能性も。

もし心配なのであれば、購入する前に保証の有無を確認しておきましょう。

リビルト品で修理したい場合どうすればいい?

©Thongchai/stock.adobe.com

リビルト品で修理したい場合、お願いしている整備工場で一度相談してみましょう。自分で探してもいいですが、ほとんどの整備工場では、いつも購入しているリビルト屋が存在します。

その店から購入すれば、自分で探す必要もありませんし、いつもその店がお願いしている業者なので信用できます。

どちらを選択してもいいですが、もし自分で探すのが面倒だなと感じるのであれば、整備工場に相談することをおすすめします。

ディーラーはリビルト品の対応をしていないは嘘!

ディーラーではリビルト品を取り扱っていないとネット上で書かれていることもありますが、店舗によって違います。

リビルト屋さんが出入りしている店舗もありますし、新品の物しか取り扱っていない店舗もあります。その点は店によって違いますから、聞かなければ分からない点でしょう。

ディーラーでリビルト品の取扱いがなくても、持ち込み修理を依頼することで、リビルト品での修理、交換をしてもらえます。

まとめ

リビルト品とは、故障したパーツを修理、清掃したものを指します。リンク品や中古品と似てはいるものの、修理や清掃の有無によって呼び名が変わります。

最も安く手に入れられるものは中古品ですが、中古品は当たり外れが多く、そのリスクを知っておかなければあとから後悔することも少なくありません。

リビルト品は新品に近く、その分値段も高くなります。しかし、寿命が長いこと、そして新品より安いことを考えると、選択肢の1つとして覚えておいてもよいのではないでしょうか。

このように、車の修理には新品以外のパーツを使用する場合もあります。修理の費用を抑えたいのであれば、リビルト品という選択肢も視野に入れておきましょう。

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執筆者プロフィール
山北吏(つかさ)
山北吏(つかさ)
1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...

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