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【スバル アイサイト】種類や機能を比較!搭載車から追突事故発生率まで

スバルの「アイサイト」とは?

近頃の車は、「衝突被害軽減ブレーキ」や「クルーズコントロールシステム」など、安全運転に役立つ装備の搭載が充実しつつあります。特に衝突被害軽減ブレーキは、保安基準の改正で新型車に搭載の義務付けが進められています。

安全運転に役立つ機能を日本の自動車メーカーで真っ先に進めていたのはスバルです。2008年に登場した安全運転サポートシステム「アイサイト(EyeSight)」は、いまやスバルが販売するほとんどの車種に採用されています。

驚異の追突事故発生率の低さが話題となっているアイサイトですが、なぜ高評価や人気につながっているのでしょうか。

今回はアイサイトを、最新や歴代のシステムに備わっていた機能や搭載車種の紹介まで交えて解説します。

最新のアイサイトの機能は?

ベースとなるアイサイトはVer.3が最新

現在、スバルの各車種に搭載されているアイサイトは「Ver.3」がベースとなっています。

衝突被害を軽減する「プリクラッシュブレーキ」やクルーズコントロールシステム、AT誤発進抑制機能など歴代のアイサイトが取り入れていた機能がアップデートされたことに加えて、ドライバーの負担が軽減される新機能が追加されています。

以下、アイサイトVer.3で採用されている機能をピックアップしてみました。

  • プリクラッシュブレーキ
  • 後退時ブレーキアシスト
  • AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
  • ツーリングアシスト
  • クルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
  • 車線逸脱抑制
  • 警報・お知らせ機能

Ver.3で追加された機能に、「後退時ブレーキアシスト」や「アイサイト・ツーリングアシスト」、「アクティブレーンキープ」、「警報・お知らせ機能」が挙げられます。

後退時ブレーキアシストは、バック走行時に建物の壁や他の車、人物、障害物に衝突する危険があるとシステムが判別してくれる機能です。運転席インパネに備わったディスプレイ画面の表示やブザー音で警告してくれるほか、状況によってはプリクラッシュブレーキが働いて被害を軽減します。

アイサイト・ツーリングアシストは、0km/hから約120㎞/hの速度域でドライバーのアクセルやブレーキ、ハンドリング操作をサポートするシステムです。

アクティブレーンキープは、フロントガラスに隣接する形式で使われているステレオカメラが前方を走る車をとらえて、車線内の中央をキープしつつ車間距離を保ちます。

ツーリングアシストとアクティブレーンキープは、渋滞時や高速道路の走行時に細かいアクセルやブレーキの操作を自動で手助けしてくれるため、負担を軽くしてドライバーが疲れにくくなる効果が期待できるでしょう。

警報・お知らせ機能は、約60km/h以上の高い速度で運転している車がふらつきを起こしているシチュエーションで機能するシステムです。音およびディスプレイの画面表示でドライバーに警告を与えます。

アイサイトはVer.3まで進化し、スバルの各モデルに採用されていることでふとしたアクシデントにも対応できるシステムに進化しています。

高度運転支援システム「アイサイトX」

「アイサイトX」は、衛星通信やGPSを取り入れた高度運転支援システムです。

2020年に登場した2代目「レヴォーグ」で新たにグレード設定がされています。のちに、7代目「レガシィ アウトバック」や2代目「WRX S4」など新型車種でアイサイトXが搭載されたグレードが用意され、ラインナップは拡充途中です。

アイサイトXで新しく採用されたシステムは以下の4つです。

  • カーブ前&料金所前速度制御
  • 渋滞時ハンズオフ&発進アシスト
  • アクティブレーンチェンジアシスト
  • ドライバー異常時対応システム

ブレーキなどでの減速が求められる急カーブや料金所を通過する前に、適切な速度に下げてくれるシステムは、クルーズコントロールシステムに追加された機能です。

高速道路での渋滞時にハンドルから手を離しても自動操作を行う「ハンズオフアシスト」、車線変更の際、周辺の車両を検知して手助けしてくれる「アクティブレーンチェンジアシスト」も搭載。

また、ドライバーが体調異変を起こした際には車の停止までアシストしてくれる緊急対応システムも採用しています。アイサイトXは安全と楽しさをサポートしてくれるシステムに磨きをかけているでしょう。

360度安全チェックができる「新世代アイサイト」

2020年登場の2代目レヴォーグより「新世代アイサイト」と銘打ち、新しいアイサイトへ進化を遂げています。

ステレオカメラの捉える範囲が拡大し、「デジタルマルチビューモニター」へ進化。前方だけでなく、車体側方や後方にもカメラが装備されたほか、死角を補うための4つのレーダーを搭載しています。

デジタルマルチビューモニターと4つのレーダーによって、視界確認が難しい交差点でのアクシデントを回避できるようにサポートします。ドライバーが集中して運転しているだけでは回避が難しかった事故も防ぐことができます。

2008年のVer.1登場から着実に進化を遂げてきたアイサイトは、新時代の安全運転サポートシステムをリードし続けています。

歴代アイサイトの機能

衝突被害軽減を目的とした自動ブレーキやクルーズコントロールを中心とし、バージョンを追うごとに進化していったアイサイト。

歴代のアイサイトが備えていた機能を振り返ります。スバルの中古車でも歴代のアイサイトが搭載されている物件が多く流通しているため、ぜひ参考にして条件にあったスバル車を探してみましょう。

アイサイトVer.1の機能

「アイサイトVer.1」は、2008年に登場した初代アイサイトです。「レガシィ」(4代目・BP/BL型)に採用されていました。

アイサイトVer.1の機能は以下の2点です。

  • プリクラッシュブレーキ
  • クルーズコントロール(全車速追従機能付)

初期のアイサイトとなるため、衝突被害軽減を目的としたプリクラッシュブレーキと、前を走る車を追従してくれるクルーズコントロールシステムとシンプルな内容となっています。

当時のプリクラッシュブレーキは完全停止までアシストしてくれる機能ではなく、あくまで補助ブレーキ程度であった点は把握しておくとよいでしょう。

アイサイトVer.2の機能

「アイサイトVer.2」は、2010年に登場した2代目となるアイサイトです。レガシィ(5代目・BR/BM型)で初めて採用され、「インプレッサ」(4代目・GP/GJ型)など多くの車種に搭載されていました。

アイサイトVer.2の機能は以下の4点です。

  • プリクラッシュブレーキ
  • クルーズコントロール(全車速追従機能付)
  • AT誤発進抑制制御
  • 警報・お知らせ機能

2代目となるアイサイトVer.2は、プリクラッシュブレーキが完全停止までサポートしてくれる仕組みに変更されています。同時に誤発進の抑制機能や警告音とディスプレイ表示によるサポートシステムを採用し、ドライバーの運転支援システムがVer.1より前進しています。

アイサイトVer.2は、2010年代前半から中盤にスバルで販売されていた車種に採用されていたため、中古車市場でも多く見かける機会があるでしょう。

アイサイト搭載車における追突事故発生率

アイサイトを搭載している車は、追突事故の発生率が低いと高評価を得ています。

スバルでは、2010年から2014年と、2014年から2018年までの2度、日本国内で販売した自社製の車両による「人身事故件数」を調査した結果を公表。Ver.2からVer.3までの間で、大幅な事故の減少に繋げています。

以下、歴代のアイサイトの販売台数と追突による事故件数、追突事故発生率をピックアップしてみました。(データはスバル公式サイト参照)


販売台数(台)追突事故件数(件)追突事故発生率(%)
Ver.3搭載車
(2014年から2018年)
456,9442590.06
Ver.2搭載車
(2010年から2014年)
246.1392230.09
Ver.2非搭載車
(2010年から2014年)
48,0852690.55

Ver.2非搭載車の追突事故発生率が0.55%となっていたのに対し、Ver.3搭載車は0.06%まで低下しています。販売台数が10倍も異なる中で追突事故件数の差がなく、アイサイトが事故被害の軽減に役立っているとわかるでしょう。

アイサイト搭載車一覧

アイサイトは、「新世代アイサイト」や「アイサイトX」とアップデートが行われています。スバルが現在ラインナップしている車種では、上記の2点に加えてアイサイトVer.3を採用しているモデルが販売されている状況です。

この項目では、アイサイトが搭載されている車種を、主な機能もピックアップしてご紹介します。

スバル レヴォーグ

レヴォーグは、「グランドツーリングのDNA継承」がテーマで、スバルのラインアップの中核となっているステーションワゴンです。

2014年に初代・VM型が登場し長らく人気を獲得していたのち、2020年には2代目・VN型へモデルチェンジしています。

レヴォーグは「新世代アイサイト」となり、「デジタルマルチビューモニター」と4つのレーダーにより、安全運転のサポート性能が向上。加えてグレード別設定で「アイサイトX」の搭載も可能です。

レヴォーグに搭載されているアイサイトの機能

  • プリクラッシュブレーキ
  • 前側方プリクラッシュブレーキ
  • 緊急時プリクラッシュステアリング
  • 後退時ブレーキアシスト
  • AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
  • ツーリングアシスト
  • クルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
  • 車線逸脱抑制
  • 車線逸脱警報&ふらつき警報
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 青信号お知らせ機能
  • アイサイトX テクノロジー(高度運転支援システム、一部グレードに標準装備)
最新「レヴォーグ」中古車情報
本日の在庫数 1839台
平均価格 232万円
支払総額 72~686万円

スバル レガシィ アウトバック

レガシィ アウトバックは、スバルのフラッグシップを担うクロスオーバーSUVです。

日本では1995年にレガシィの派生車種「グランドワゴン」で登場以降、安心感・快適性・使い勝手を兼ね備えた車で人気を獲得しています。

2021年に7代目・BT型へモデルチェンジし、新たに「新世代アイサイト」と「アイサイトX」を採用しています。

プリクラッシュブレーキが強化されているほか、GPSや衛星通信による3D地図データによって運転操作のサポート機能が充実しているモデルです。

レガシィ アウトバックに搭載されているアイサイトの機能

  • プリクラッシュブレーキ
  • 前側方プリクラッシュブレーキ
  • 緊急時プリクラッシュステアリング
  • 後退時ブレーキアシスト
  • AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
  • ツーリングアシスト
  • クルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
  • 車線逸脱抑制
  • 車線逸脱警報&ふらつき警報
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 青信号お知らせ機能
  • アイサイトX テクノロジー(高度運転支援システム)
最新「レガシィアウトバック」中古車情報
本日の在庫数 508台
平均価格 195万円
支払総額 25~489万円

スバル WRX S4

WRX S4は、スバルのラインナップでは卓越した動力性能をもち、ハイパワーなエンジンが魅力の4ドアスポーツセダンです。

2014年に初代・VAG型が登場し、7年間のモデルライフを経て2021年には2代目のモデルチェンジが発表されています。

WRX S4のアイサイトは「新世代」モデルとなり、ブレーキアシストシステムのパフォーマンスアップで危険の回避が可能です。加えて、グレード別に「アイサイトX」搭載モデルもラインナップされています。

WRX S4に搭載されているアイサイトの機能

  • プリクラッシュブレーキ
  • 前側方プリクラッシュブレーキ
  • 緊急時プリクラッシュステアリング
  • 後退時ブレーキアシスト
  • AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
  • ツーリングアシスト
  • クルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
  • 車線逸脱抑制
  • 車線逸脱警報&ふらつき警報
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 青信号お知らせ機能
  • アイサイトX テクノロジー(高度運転支援システム、一部グレードに標準装備)
最新「WRX S4」中古車情報
本日の在庫数 369台
平均価格 297万円
支払総額 97~614万円

スバル フォレスター

フォレスターは、「乗る人すべてが愉しくなる」をテーマに開発されているクロスカントリーSUVです。2018年に通算5代目のモデルが登場し、2021年に大幅改良が行われています。

大幅改良後のモデルでは「新世代アイサイト」が採用され、プリクラッシュブレーキの強化とステレオカメラの広角化を実施しています。

フォレスターに搭載されているアイサイトの機能

  • プリクラッシュブレーキ
  • 前側方プリクラッシュブレーキ
  • 緊急時プリクラッシュステアリング
  • 後退時ブレーキアシスト
  • AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
  • ツーリングアシスト
  • クルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
  • 車線逸脱抑制
  • 車線逸脱警報&ふらつき警報
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 青信号お知らせ機能
最新「フォレスター」中古車情報
本日の在庫数 1951台
平均価格 200万円
支払総額 20~454万円

スバル XV

「XV」は、次世代プラットフォーム「SGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)」を採用した初期のモデルであり、コンパクトクロスオーバーSUVで人気が高いモデルです。

2017年に登場した2代目ではアイサイトVer.3を採用しています。Ver.3の特徴であるツーリングアシスト機能や後退時ブレーキアシストにより、山坂道へのドライブだけでなく、街乗りでも安全に乗りやすい車です。

XVに搭載されているアイサイトの機能

  • プリクラッシュブレーキ
  • 後退時ブレーキアシスト(一部グレード除く)
  • AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
  • ツーリングアシスト
  • クルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
  • 車線逸脱抑制
  • 車線逸脱警報&ふらつき警報
  • 先行車発進お知らせ機能
最新「XV」中古車情報
本日の在庫数 1398台
平均価格 172万円
支払総額 40~280万円

スバル インプレッサスポーツ

「インプレッサスポーツ」は、スバルのラインナップでは日本国内に重きを置いたコンパクトハッチバックで、国産車初の「歩行者保護エアバッグ」を採用したモデルで名をあげています。

2016年に登場した5代目ではアイサイトVer.3を採用。ツーリングアシスト機能により、高速道路の運転で疲れにくさを実現した車です。

インプレッサスポーツに搭載されているアイサイトの機能

  • プリクラッシュブレーキ
  • 後退時ブレーキアシスト
  • AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
  • ツーリングアシスト
  • クルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
  • 車線逸脱抑制
  • 車線逸脱警報&ふらつき警報
  • 先行車発進お知らせ機能
最新「インプレッサスポーツ」中古車情報
本日の在庫数 1370台
平均価格 123万円
支払総額 30~280万円

スバル インプレッサG4

「インプレッサG4」は、質実剛健な4ドアセダンで、幅広い年代層に受け入れられやすい「安心と愉しさ」を備えている車です。

2016年に登場した5代目ではすべてのグレードにアイサイトVer.3を採用。AT誤発進抑制制御により、駐車場や信号から発進するときも安心安全に扱える車です。

インプレッサG4に搭載されているアイサイトの機能

  • プリクラッシュブレーキ
  • 後退時ブレーキアシスト
  • AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
  • ツーリングアシスト
  • クルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
  • 車線逸脱抑制
  • 車線逸脱警報&ふらつき警報
  • 先行車発進お知らせ機能
最新「インプレッサG4」中古車情報
本日の在庫数 299台
平均価格 106万円
支払総額 30~248万円

スバル BRZ

「BRZ」は、水平対向エンジンにFR(フロントエンジン・後輪駆動)レイアウトを組み合わせた軽量コンパクトスポーツカーです。

2021年に登場した2代目は、ATトランスミッション仕様にモデル初のアイサイトを搭載しています。クルーズコントロールシステムにより、高速道路を安全かつ優雅に走れるスポーツカーです。

BRZに搭載されているアイサイトの機能

  • プリクラッシュブレーキ
  • 後退時ブレーキアシスト
  • AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
  • クルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
  • 車線逸脱警報&ふらつき警報
  • 先行車発進お知らせ機能
最新「BRZ」中古車情報
本日の在庫数 601台
平均価格 240万円
支払総額 83~467万円

アイサイトを有効活用して安全運転を

アイサイトは、有効活用すれば街乗りだけでなく長距離ドライブも疲れなく安全に走ることができる安全運転サポートシステムです。

ドライバーの運転操作による負担が減り、かつ安全性も高まる機能が備わっています。安全技術へ真っ先に取り組んだスバルの心意気が感じられるモデルが多いです。

アイサイトで、本格的SUVや実用性に優れるコンパクトカー、走りを楽しめるスポーツカーをラインナップするスバル車を、安全に楽しくドライブしてみてはいかがでしょうか。

安全性能に優れる車ランキングをご紹介!

執筆者プロフィール
長谷川 優人
長谷川 優人
1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。
監修者プロフィール
鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...

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