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シュワちゃんも大好き!“持て余す”からカッコいい、歴代ハマーの魅力とその源流ハンヴィー

【ハマーH2】H1の兄弟分として生まれた、実用性重視のSUV

ハマーH2
©sorranop01/stock.adobe.com ハマーH2の画像

アメリカと言えども、やはりH1のサイズは超ビッグ。使いやすいサイズのSUVをということで2002年に誕生したのが、「ハマーH2」です。

シャシーはアメリカでスタンダードなフルサイズSUVであるシボレー タホのものを流用しており、そのためフロントサスはダブルウイッシュボーン、リアサスは5リンクコイルリジッドであり、H1とはまるで別物でした。また4WDシステムはパートタイム式でした。

6LV8エンジンを搭載していたH2は、H1の見た目を上手に移植した高級SUVとして米国の富裕層を中心に人気を博し、日本にも輸入されました。H2をストレッチしたロングリムジンも数台輸入され、結婚式やイベント用として今もレンタルされています。

H2は、コンパクトになったといってもやはりアメリカンフルサイズ。5m超えの全長、2mオーバーの車幅では、やはり持て余す国も少なくありませんでした。そこで、H2のさらに下のクラスを補完するモデルが、「ハマーH3」として登場します。

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【ハマーH3】三男はピックアップトラックベースのSUV

ハマーH3
©Mike Mareen/stock.adobe.com

H3のベースはSUVではなく、シボレー コロラドというミドルサイズのピックアップトラック。それゆえ、フロントサスはトーションバースプリングのダブルウィッシュボーン、リアはリーフリジッドとなっています。ちなみに、初代のいすゞ D-MAXもタホとシャシーを共有していました。

さて、カタチはH2同様にH1のものを彷彿させますが、インパネはSUVそのもの。また乗り心地や取り回しも、いい意味でスタンダードなものになっています。エンジンは当初は3.5L直5ガソリンでした、2007年モデルは3.7Lに排気量アップされました。

日本での使用には十分なスペックを持っていたパワーユニットでしたが、パワー至上主義で、ドロドロとした音とフィーリングが好きなアメリカ人には不評で、後に5.3L V8エンジンを搭載した「アルファ」というグレードが追加されています。

中は3列のシートレイアウトになっていますが、スペアタイヤを車内に積んでいたため、3列目は1席のみ。後にスペアタイヤは車外に移動されますが、シートレイアウトはそのままでした。

日本でも非常に人気が高いH3ですが、2010年のハマーブランド消滅を機に、正規の輸入は無くなりました。ただ未だ人気は高く、中古車市場では高値で取引されているモデルのひとつです。

2020年には、GMの新基軸としてハマーの名を冠したEVが発表されますが、H1の面影はごく僅かであり、まるで別物のクルマ。その点、ミルスペック・オートモーティブの作るハマーH1はオリジナルのままで、高額ながら各方面から注目を集めているのです。

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執筆者プロフィール
山崎 友貴
山崎 友貴
1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...

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