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【2022年】アジアンタイヤのおすすめランキング!品質がやばいのか比較

アジアンタイヤとは?

重なっているタイヤ
©sumire8/stock.adobe.com

アジアンタイヤとは「ハンコック」「クムホ」などのアジア地域メーカにより製造されているタイヤで、日本でもかなり浸透してきています。

アジアンタイヤ最大の特徴は、そのリーズナブルな価格設定にあります。圧倒的なシェアを誇る日本のブリヂストンタイヤ、フランスのミシュランタイヤと比べ、2/1程度の価格で購入することができます。

アジアンタイヤってどれくらいの価格なの?

アジアンタイヤで人気の高いハンコックタイヤと、最大のシェア率を誇るブリヂストンタイヤを、以下の条件のもと値段比較してみました。

  • タイヤの種類:サマータイヤ
  • タイヤ幅:205mm
  • 偏平率:55%
  • リム径:16インチ
ブリヂストンタイヤ4,600円~20,310円
ハンコックタイヤ4,250円~7,460円

低価格帯のタイヤの値段はそれほど変わりませんが、上の価格帯は半額以上の差があります。

アジアンタイヤって安全なの?

以前は「燃費が悪くなる」「バーストしやすい」「寿命が短い」などのマイナスイメージが多かったですが、現在は技術的にも国産メーカーに引けを取らないくらいに成長してきています。

特にハンコックタイヤは、横浜ゴムと技術提携を結んでおり、その性能は高く国内外でも評価されています。フォルクスワーゲン、アウディ、フォード、GMなどでも採用されており、信頼性もかなり高くなってきた印象です。

アジアンタイヤメーカー一覧

日本で輸入販売されているアジアンタイヤのメーカーをピックアップしました。インターネット通販サイトやカー用品店のタイヤ売り場で見かけるメーカーは以下の13社です。

自動車メーカー「ヒョンデ」が本拠を構える韓国、世界一の人口を誇り、”MADE IN CHINA”と工業製品の生産が目立つ中国ではそれぞれ3社がしのぎを削っています。

また、日本では自動車生産のイメージが思い当たらないかもしれませんが、香港・台湾・シンガポールでもメーカーが立地しており、世界各国にタイヤの生産拠点を置いています。

アジアンタイヤからチョイスするなら、以下のメーカーを覚えると選びやすくなるでしょう。

国名メーカー名
韓国ハンコック(HANKOOK)
ネクセン(NEXEN)
クムホ(KUMHO)
中国トライアングル(TRIANGLE)
ハイフライ(HIFLY)
グッドライド(GOODRIDE)
香港マックストレック(MAXTREK)
台湾正新(MAXXIS)
ナンカン(NANKANG)
ケンダ(KENDA)
シンガポールレーダー(RADAR)
インドネシアエーティーアールラジアル(ATR Radial)
インドジーテックス(ZEETEX)

アジアンタイヤと国産タイヤの違い

アジアンタイヤと国産タイヤの違いを語り始めると、真っ先に「生産国」の違いを挙げる人が多いのではないでしょうか。

しかし、中国やタイ、インドネシアなどアジア諸国で作られているのと、日本国内で生産されているのでは生産環境・製造技術・開発コストが異なるため、以下の3つの比較ポイントにも繋がってきます。

アジアンタイヤと国産タイヤの違いをピックアップしてみました。

価格

1つ目の違いは「価格」です。

例えば、サマータイヤ1本あたりの価格で比較してみましょう。サイズが205/55R16で、インターネット上で比較すると次のようなデータが明確となります。

■アジアンタイヤ

  • KENDA(ケンダ):約8,000円
  • KUMHO(クムホ):約9,000円
  • HANKOOK(ハンコック):約7,000円~約11,000円
  • GOODRIDE(グッドライド):約7,000円
  • NANKAN(ナンカン):約10,000円

■国産タイヤ

  • ブリヂストン:約10,000円~20,000円
  • ダンロップ:約11,000円~19,000円
  • ヨコハマ:約10,000円~15,000円

アジアンタイヤは、既に輸入されるラインナップが絞られていることに加えて、メーカーでも上級クラスの商品を入れてきているのが背景にあります。上級から下級まで幅広いラインナップの国産タイヤと異なり、アジアンタイヤは手頃な価格で上位グレードの商品が手に入るのがメリットとなるでしょう。

性能

2つ目の違いは「性能」です。

性能の違いをピックアップすると、1つ目で取り上げた「価格」にも関係があります。

アジアンタイヤは、台頭し始めた2000年代前半は国産タイヤと比較すると、価格の安さが強みとなっていたものの、グリップ力・耐久性・走行性能では大幅に見劣りしていました。

性能で見劣りする状況下で、アジアンタイヤ各メーカーは日本もしくは欧州の有力メーカー・ブランドと提携することで製造技術、開発力の向上に成功。その甲斐もあり、台湾の「KENDA」や韓国の「HANKOOK」など次々と性能面で改善したタイヤを生産できるメーカーが増加しています。

性能が向上した分価格にも転嫁されていますが、“粗雑”とも呼ばれていたアジアンタイヤは国産タイヤにも負けじと劣らない技術を得ているのです。

しかし、歴史の長さや製造技術の高さなど、総合のパフォーマンスではいまだに国産タイヤには肩を並べるまでに至っていないのが実情です。その点を加味してアジアンタイヤの購入を決めるべきでしょう。

品質

3つ目の違いは「品質」です。

品質の違いは、2つ目にピックアップした性能の違いにも繋がってきます。

日本では、タイヤに関する一般社団法人「日本自動車タイヤ協会」(JATMA)により「ラベリング制度」と呼ばれる性能基準を導入しています。転がり抵抗や雨が降った路面での性能を“AAA”から“C”と5段階にクラス分けして、新品タイヤの購入を考えているユーザーに情報提供するのが目的です。

ラベリング制度には、国内メーカーだけでなくアジアンタイヤを製造しているメーカーも参入しています。ところが、参入しているのはすべてのメーカーではありません。ラベリング制度へ参入していないアジアンタイヤのメーカーは信頼性では不安が残るでしょう。

過去と比較して、アジアンタイヤの性能が向上しつつあるのは見て取れますが、信頼性の面ではまだ国産タイヤと比較して成熟しているとは考えにくく、今後の発展が期待できるとも受け取れるのではないでしょうか。

アジアンタイヤ、なぜ安い?品質がやばいから?

アジアンタイヤの代名詞となっているのが「値段の安さ」ですが、なぜ日本や欧米のタイヤメーカーと比較して安く売られているのか気になる人が多いのではないでしょうか。

安く販売できる理由は販売店側が仕入れを安く済ませられるという点ではなく、タイヤの生産段階から日本や欧米との違いがあります。

この項目では、2つのポイントにわけてアジアンタイヤが値段を安くできる理由と品質の高さ・低さを考察してみました。

©igorkol_ter/stock.adobe.com

アジアンタイヤの安さは「生産国」にあった!

アジアンタイヤを生産販売するメーカーは元から中国や韓国、台湾などに本社を置いています。タイヤ以外の工業製品と同様、労働力を安く抑えつつ広大な土地・生産に必要な機械類を安く入手できるため、「ヒト・モノ」を活用したコストダウンが容易となっているのが強みです。

日本や欧米のメーカーは元来、本拠となる国々でのタイヤ生産が主軸でしたが、近年中国やインドネシア、インドなどアジア地区に生産拠点を置くようになりました。しかし、生産したタイヤすべてが日本へ輸入されるわけではなく、中国を中心にアジア全域での販売も考慮しています。

また、日本や欧米のメーカーはアジア地域で大量生産を行っても、ブランドの知名度や価値を落とせないため、アジアンタイヤと比較して価格を安くできないのが実情です。

アジアンタイヤは生産段階からコストダウンが容易で、ブランドの知名度や価値でも日本や欧米の有名メーカーと比較して見劣りする分、安価に商品提供ができると考えられるでしょう。

大手メーカーとの提携や積極的な技術開発で品質が高まっている

アジアンタイヤは、大手メーカーとの技術提携や積極的な技術開発で品質が高まってきているため、一概に「品質が低い」と決めつけてしまうのは早いでしょう。

値段の安さを耳にすると心配になるのが商品の質や耐久性、信頼性です。ひと昔前は、粗雑なアジアンタイヤが日本の店頭・インターネット販売で出回っていましたが、近年は少なくなりつつあると考えられます。

例えば、韓国の「クムホ」は、2010年代前半から後半まで日本の「横浜ゴム」と技術開発で提携していました。燃費性能に優れたタイヤの技術共有などで品質向上を図っていたのです。

また、アジアンタイヤのメーカー自体が積極的な技術開発で品質向上に取り組んでいるのも注目すべきポイントです。

韓国の「ハンコック」は、アメリカや日本、ドイツなど自動車先進国に開発センターを設置して技術開発を推し進め、世界的なタイヤメーカーに成長しています。台湾の「ナンカン」は世界各国でメーカーの品質認証を受けており、自動車大国・ドイツでも高評価を得ています。

アジアンタイヤのメーカー次第では、大手にも引けをとらない性能をもつ商品を安く手に入れられるのを頭に入れておくとよいかもしれません。

アジアンタイヤの選び方

タイヤを選ぶ人
©antgor/stock.adobe.com

性能は充分。どれを選んでも基本的にOK

アジアンタイヤは「安かろう悪かろう」という認識は、もはや過去のものといってよいでしょう。現在、日本国内で購入できるアジアンタイヤの場合、基本的にどれを選んでもOKです。

メーカー純正採用ブランドならお墨付き

自動車メーカーが新車の純正タイヤに採用するアジアンタイヤブランドであれば、メーカーお墨付きという点で安心感が高いという見方もできます。

純正タイヤに採用されているブランドは以下の通りです。

  • ハンコック(VW、ポルシェ、BMWなど)
  • ネクセン(ポルシェ、フィアット、ルノーなど)
  • クムホ(世界中の自動車メーカーにOEM供給)
  • マックストレック(中国自動車メーカー)

スポーツ用でもアジアンタイヤはおすすめ

アジアンタイヤの魅力である価格の安さに着目して、サーキットでのスポーツ走行用としてアジアンタイヤが選ばれることも多いです。

スポーツ走行はタイヤの摩耗が激しいため、買い替えの頻度が高くなります。アジアンタイヤは安いうえ充分な性能を備えているため、スポーツ走行を楽しむ人にとってコスパのよいタイヤなのです。

タイヤサイズ&ボディタイプに合った商品を選ぼう

アジアンタイヤであっても、自分の車のタイヤサイズとボディタイプに合ったものを選びましょう。タイヤサイズの見方についてはこちらをご覧ください。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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