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アゲトラとは?軽トラのリフトアップ方法や注意点など解説

アゲトラの特徴と魅力

©Snoopy walk/stock.adobe.com

アゲトラとは、リフトアップしている軽トラックのことです。2010年代に第一次アゲトラブームがありましたが、近年SUVの流行により、再度注目されているリフトアップ系のカスタマイズです。

軽トラックをリフトアップするほか、大きめのオフロードタイヤを装着したり、ピックアップトラックのロールバーを荷台に取り付けたりします。軽トラックの無骨さと、オフロードタイヤのゴツいイメージを組み合わせており、アンバランスさが人気の理由です。

ドレスアップ目的のほかに、野生鳥獣を捕まえる“狩猟関係”の方が仕事で使うために、アゲトラにするケースもあります。なぜなら、ノーマル車高で山の深くに入ることは難しく、車をリフトアップしてオフロードタイヤを装着することで悪路走破性を高められるからです。

なお、アゲトラのメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリット

  • 悪路での走破性が向上する
  • 遠くまでよく見えるようになる
  • ボディが一回り大きく見える
  • 大径タイヤを装備しやすくなる

デメリット

  • 構造変更が必要になるケースもある
  • カーブでふらつきやすくなる
  • 加速・燃費性能が悪くなる
  • 駆動系に負担がかかる
  • 乗り降りや荷物の積み下ろしが手間になる

メリットとデメリットを考慮して、アゲトラに乗るか検討してみてください。

軽トラックをアゲトラにする方法

©Day Of Victory Stu./stock.adobe.com

軽トラックをアゲトラにする方法は、3パターンあります。

具体的には以下の方法です。

  • 「リフトアップスペーサー」と「ブロック」を使う
  • 「ロングコイルスプリング」と「ブロック」を使う
  • 他の車種のサスペンションを使う

それぞれの方法を紹介します。

「リフトアップスペーサー」と「ブロック」を使う

車高を上げる「リフトアップスペーサー」と「ブロック」を、以下のように装着すると、アゲトラにカスタマイズできます。

  • フロント:ショックアブソーバーの上にリフトアップスペーサーを装着
  • リア:リーフスプリングとホーシングの間にブロックを装着

リフトアップスペーサーと、ブロックの分だけ車高が上がる仕組みです。

ただし、上記の方法はボディを上底しているだけのため、サスペンションの性能は向上していません。サスペンションの性能を向上させたい場合は、他の方法でアゲトラにしてみましょう。

「ロングコイルスプリング」や「ブロック」を使う

「ロングコイルスプリング」と「ブロック」を以下のように装着すると、アゲトラにカスタマイズできます。

  • フロント:ロングコイルスプリングを装着
  • リア:リーフスプリングとホーシングの間にブロックを装着

ロングコイルスプリングとは、名前のとおり通常より長いスプリングのことです。ロングコイルスプリングを装着することにより、車高を上げられます。上記の方法は、サスペンションのトラベル量が増加するため、車高を上げられるほか、乗り心地も向上します。

他の車種のサスペンションを使う

他の車種のサスペンションを利用して、アゲトラにカスタマイズする方法もあります。

例えば、悪路走破性が高いジムニーなど、別の車種のサスペンションを軽トラックに装備し、リフトアップサスペンションを挿入します。走破性が向上し、見た目も大幅に変わるため、アゲトラの魅力を十分に楽しめます。

ただし、他の車種のサスペンションを使うことは、作業工程が大がかりであり最もコストが発生する方法のため、手軽にアゲトラにしたい方には向いていないでしょう。

中古でアゲトラは購入できる?

©Victor/stock.adobe.com

中古のアゲトラは、50〜200万円程度で購入できます。もともと車高が上がっており、コストや手間をかけずに、アゲトラに乗ることが可能です。

ただし、販売されている車種は「ダイハツ ハイゼットトラック」や「スズキ スーパーキャリィ」がほとんどです。他の車種を希望する場合は、専門業者に依頼するか自分でカスタマイズするしかないでしょう。

なお、アゲトラにカスタマイズするための「専用キット」も販売されています。専門業者に依頼する場合や、自分でカスタマイズする際に使用してみてください。

アゲトラの注意点もしっかり理解しておこう

大事なポイント イメージ画像
©Mucahiddin/stock.adobe.com

一方、アゲトラはメリットばかりではありません。車高を上げることでハンドリングが悪くなる場合があり、未舗装地を走る時は転倒の危険性が高まるケースも。さらに、大径タイヤにするとより多くのパワーが必要となり、それに伴って燃費が悪化します。

また、リフトアップの方法やアップ量によっては、車検時の構造変更が必要になります。またノーマルに比べると、サスペンションアームやドライブシャフトへの負担がかかる場合があります。

価格が高いリフトアップキットは、やはりそれなりの理由があるもの。愛車をアゲる場合は、ショップとよく相談をしてから決めないと、後から泣きを見ることがあります。安直な方法ほどリスクが大きいことを理解した上で、アゲトラを楽しみましょう。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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