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ハイマウントストップランプの交換時の取り付け方法から車検時の保安基準について!
車の後方部についているランプの一つである「ハイマウントストップランプ」。名称は聞き慣れないかもしれませんが、おそらく誰もがどこかで見たことのあるランプです。DIYで交換することはそれほど難しいことではありません。今回は、車検に通るハイマウントストップランプの交換取り付け方法についてご紹介します。
ハイマウントストップランプとは?
ハイマウントストップランプは、車の後方部にあるブレーキランプより高い位置、そして基本的に中央に設置されているランプのことを指します。
少し前までは車をカッコ良く見せるためのアクセサリーのように扱われており後付け品として販売されていましたが、2006年(平成18年)より、製造されるすべての車への装備が義務化されました。
また、正式には「補助制動灯」と呼ばれており、制動灯(ブレーキランプ)にカテゴライズされるランプです。
ハイマウントストップランプの仕組みと役割
制動灯と連動しており、ブレーキ中であることを後続車に知らせる役割があります。ブレーキランプより上方へ取り付けられているので遠くからでも自車の存在を知らせることができ、追突防止に効果がある安全装置の役割があります。
ハイマウントストップランプのメリットとは
左右に設置されている制動灯と上部中央に設置されたハイマウントストップランプが三角形を構成して光を放つことで、後続車に存在感を強調することができ、追突防止に繋がります。
また、テールランプはヘッドライトと連動したランプであり夜間や悪天候時に点灯され続けていますが、ハイマウントストップランプはそれとは完全に独立したランプでありブレーキを踏んだときに点灯するものなので、特に夜間において後続車に対して視認性を高めるという大きなメリットがあります。
ハイマウントストップランプのデメリットとは
車種によっては、車室内にあるリアトレイ(車の後方に設置されている収納スペース)の後端に設置されることがあり、ドライバーの後方視野を遮ってしまう場合があります。
また、後続車のドライバーの目の高さあたりに設置されている場合が多く、停車時や渋滞中などに後続車のドライバーの目を刺激し疲労させてしまうことがあります。特に近年では、ハイマウントストップランプにLEDを採用するケースが多くなっており、さらにドライバーの目を刺激している状況になっています。
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ハイマウントストップランプの交換方法
ハイマウントストップランプの交換はとても簡単です。車いじりに慣れている方なら30分もかからないでしょう。
まずは、ランプを選びます。近年ではLEDを採用するユーザーが増えています。
LEDランプを採用すれば消費電力が少なく長寿命なので交換時期のスパンを長くとることができるからです。
ランプ選びの際には、発光色は「赤色」と決められていますから違反にならないよう注意してください。
取り外し方
まずは既存のランプを取り外すところからスタートします。
車種により若干方法が異なることがありますが、大まかな取り外し作業の流れは同じです。
ここで取り外し方法の流れを掴むことができれば自車の特性やランプの特徴を調べるだけで簡単に取り外しをすることができます。
① 車室内にあるカバーを外す
リアガラス上部にポッコリと膨らんでいる箇所にハイマウントストップランプが埋め込まれています。ロックボタンといって、カバーを固定するものがある場合はそのボタン中央部をドライバー等で押します。そしてリアガラス側にスライドさせるようにしてカバーを外します。
② バルブを取り外す
カバーを取り外したら、赤いレンズ部分やソケットなども取り出すことができるので、既存のバルブを取り外します。
取り付け方
ランプを購入する際には、自車のソケット形状と新規取り付けランプのバルブ形状が合致しているかを確認しましょう。
① ソケットにランプを挿し込む
バルブをソケットの奥までグッと挿し込むとパチンという音がします。これで挿し込み完了です。
② 赤いレンズとカバーを取りつける
車側にもカバー側にもツメがありますので、ツメの位置を合わせて取り付けましょう。
③ 作動確認をする
ランプは非常に重要なカーパーツです。特にブレーキ時の点灯の役割を持つ極めて重要なパーツなので作動確認は必ず行うようにしましょう。一人で確認しなければならないときは、なるべく白色に近い色の壁にバッグで駐車し、ブレーキを踏んでルームミラーやサイドミラー等で赤いランプが点いていることを確認します。
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ハイマウントストップランプの車検時の保安基準とは?
ハイマウントストップランプはブレーキ時に点灯させる重要パーツですので、保安基準をしっかりと守るようにしましょう。また、車検NGにならない基準についてご紹介します。
ハイマウントストップランプの保安基準
前述の通り、日本では2006年からハイマウントストップランプの装備が義務化されています。ハイマウントストップランプの保安基準は次の通りです。
・車両中心部に取り付けられていること
・取り付け位置は地面から0.85m以上で、ブレーキランプ(制御灯)よりも高い位置に取り付けること
・ブレーキランプ(制御灯)と連動して点灯すること
・ランプの色は「赤色」であること
他にも細かい基準が設けられていますが、ざっくりとまとめると上記4点が重要ポイントとなります。
車検を通すためには
DIYで取り付けたり修理したりすると、車検時にドキドキしますよね。しっかりと保安基準を守り、正しくパーツが設置されていれば問題なく車検クリアできるのでここでポイントを押さえておきましょう。
<発色について>
ハイマウントストップランプは赤色であることはもちろん、点滅したり点灯パターンがいくつか存在したりするものは車検には通りません。
<常時点灯させてはならない>
テールランプと連動し、常時点灯させてはいけません。これは違法改造にあたる行為になります。常時点灯という違法改造をすることで、後続車を惑わしなんどもブレーキを踏ませてしまうことで渋滞を起こしたり交通事故へ繋がる恐れがあるからです。
<点灯切れには注意>
ハイマウントストップランプにはいくつか電球が取り付けられますが、そのうち一つでも点灯切れがあると車検に通りません。特に、LEDを採用する場合、光量が少ないので一般的な電球に比べて多くの電球を取りつけることになります。その中に一つでも点灯切れがあると車検に通りませんので注意してください。
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ハイマウントストップランプの交換方法から車検時の保安基準について解説しましたが、いかがでしたか?
ハイマウントストップランプの交換はあまり難しくないということが分かりましたね。
危険な作業を伴わず、作業時間もあまりかからないので気軽に自分で交換することができます。
これをディーラーなど専門店にランプ交換をお願いすると、倍以上の費用と工賃がかかることがあるので自分で交換してみることをおすすめします。
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