バックタービンとブローオフバルブとは?音ややり方の違いから車検の注意点まで

この記事ではターボチャージャー付きエンジンにおけるバックタービンとブローオフバルブ、またこれらの音や音の出し方、そして車検時の注意事項について説明させていただきます。 最初にバックタービンとは部品ではありません。現象を指す用語で、一方、ブローオフバルブは部品です。従って車検のときに注意しなければいけないのはブローオフバルブの方です。

バックタービンとは?

ターボに起こる現象の名前

ターボ

出典:http://www.avoturboworld.jp/index.php/ja/products/86-2013-12-23-23-55-55

バックタービン

出典:http://www.oota-bihin.com/Shopping_04Detail.asp?SHCD=3381/

出典:http://www.sow-vino.co.jp/gallery/gallery_list-3058-15109-1.html

バックタービンとは現象を表す用語で、ターボ車でアクセルオンの状態から急激にアクセルを戻した時、加圧された空気がせき止められて行き場がなくなってタービンに逆流し、逆流したことでサージングが発生することを言います。

サージングとは?

サージングというのは、タービンブレードの表面で空気が微小時間内に剥離、再付着を繰り返し、激しい振動を引き起こす現象です。

音としては「ヒュルルル!」といった感じで聞こえ、タービンに大きな負担がかかり、タービンの寿命を縮めます。

ブローオフバルブとは?

出典:http://www.k-products.jp/detailed.php?no=090413-23-t/

バックタービン

出典:http://as-shiokawa.com/wp/archives/1283/

ブローオフバルブはバックタービンとは異なり、部品を表す用語です。

ブローオフバルブとはターボチャージャー付きエンジンにおいて、ターボチャージャーのコンプレッサーとスロットルバルブに発生する圧力を解放するバルブのことです。

ブローオフバルブは、スロットルが閉じられたときにコンプレッサーとスロットルバルブ間の余剰圧力を解放することで、スロットルレスポンスの悪化やコンプレッサブレードの負荷の原因となるコンプレッサーサージングを防ぎます。

サージングとは、バックタービンの項で説明させてもらったように加圧された圧縮空気が逆流する現象です。

スロットルバルブとは?

スロットルバルブ(throttle valve)とは流体の制御を行うためのバルブ(弁)で、エンジンへの吸気量を調整し、エンジン出力を制御するものです。

ターボエンジンにおけるスロットルレスポンスとは?

ターボエンジンにおけるスロットルレスポンスとはターボラグとも呼ばれ、スロットルバルブが閉じられ、減速した後の再加速時に生じる過給が再開されるまでの遅延時間のことです。

レスポンスが悪い=ターボラグが大きい、と言った感じです。

ブローオフバルブの主な役割とは?

ブローオフバルブ

出典:http://minkara.carview.co.jp/userid/282449/car/503614/3569632/parts.aspx/

ブローオフバルブの主な役割ですが、ターボラグを出来るだけ抑えるアンチラグ効果です。

つまり、過給がかかっている状態で走っているとき、素早くアクセルをオフ→オンしたときなどにターボチャージャーのレスポンスを可能な限り落さないようにするためのものです。

バックタービンのやり方

バックタービン

出典:http://minkara.carview.co.jp/userid/1351513/car/992574/1853226/note.aspx/

ブローオフバルブの機能を無効にすればバックタービンとなります。

通常、アクセルオフで行き場を失った圧縮空気はブローオフバルブから逃がされますが、この機能が働かなければターボ側に圧縮空気が戻ってきます。

タービンブレードが正回転しているところに、負回転方向に風が当たるためタービンブレードは一気に失速します。

この時の音がバックタービンです。

一番簡単なのはブローオフバルブのバキューム配管を外してバキューム配管に栓をすることです。

車検時に注意するべきこと

出典:http://tantantan.kt.fc2.com/gallery/backtarbine.html

バックタービンについては、純正ブローオフバルブのバキューム配管を外したりしない限りは車検に通る、通らないは関係ありません。
つまり外さなければ、通ります。

ブローオフバルブの社外品、大気開放式とは?

社外品の大気解放式ブローオフバルブは、車検には通りません。
簡単に言うとアクセルを放したときに「プシューン」っといった音がしたら車検には通らないと思ってください。

純正ブローオフバルブとの違いは?

純正のブローオフバルブでは、解放された空気はコンプレッサーの手前のインレットに戻されます。

このことからブローオフバルブはリサーキュレーションバルブやサクションリターンシステムとも呼ばれています。

一方で社外品として販売されているブローオフバルブでは、吸入空気を再循環させずに大気解放するものが主流です。

バックタービン

出典:https://kotobank.jp/word/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC-556162

違法改造には注意!

バックタービンとブローオフバルブに関してまとめた記事はいかがでしたでしょうか?

違法改造をしない限り、あるいはかなりラフなアクセル操作をしない限り、純正ブローオフバルブ装備車ではバックタービン、車検に通る、通らないなどといった現象や問題には直面しないと思われます。

今時の電子制御だらけの車で、ターボ関係に限らず、改造した場合は、違法改造のレッテルを張られるだけでなく、バランスが崩れ、トータルで見れば性能を落とすことになります。

場合によっては、命にかかわる重大な事故の原因となることもあります。

公道を走る車両(ナンバー付き車両)を改造するときは、このことを考慮に入れておく必要があります。

最低限のルールを守って、カーライフを楽しみましょう。

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