【自動車の歴史】ベントレーの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

1919年にイギリスで創業されたベントレー。世界にはたくさんの高級車と言われる自動車が数多くありますが、なかでもベントレーは秀逸でずば抜けた存在感をもった高級車です。そんなベントレーも、移り変わる激動の時代のなかを生き抜いてきた歴史があります。今回は関係の深いロールス・ロイスと絡めながら、その歴史を紹介します。

ベントレーとは?

世界には数多くの高級車があります。
そのなかでも傑出した存在感を放つベントレー。

1919年にイギリスで創業されてから、激動の時代を生き抜いてきたベントレーの紹介をしていきたいと思います!

今回はロールス・ロイスの歴史も絡めながらまとめていきます。

ロールス・ロイスとベントレー

赤旗法の施行

かつてのイギリスには、赤旗法という法律がありました。
これは蒸気自動車の普及を恐れた馬車業者が圧力をかけ制定させたものです。

人間が赤旗を持って自動車の前を歩き、危険物がないか知らせなければならなかったり、郊外と市街でそれぞれ6.4km/h、3.2km/h以下のスピード制限が設けられていたりしました。

この赤旗法の影響で、イギリスの自動車産業はドイツやフランスに遅れをとることになります。

赤旗法の撤廃とロールス・ロイス

イギリスの自動車産業の発展を妨げていたこの赤旗法は、チャールズ・スチュアート・ロールズの撤廃運動によって廃止されることとなりました。

この赤旗法の撤廃によって自動車はイギリスを自由に走行できるようになり、ロールズはヨーロッパ各国のレースに出場するようになります。
そしてその後彼はフランスのドゴーウィルを購入して最新の技術を研究、開発していたフレデリック・ヘンリー・ロイスと契約を結びました。

これがロールス・ロイスの誕生です!

ベントレーの誕生

ウォルター・オーウェン・ベントレー

赤旗が廃止されると、イギリスではモータースポーツが急速に発展していきます。
当時の裕福な家庭で生まれ育ったこどもたちにとって、自動車や自動車のスピードはとてもたのしみなものでした。

ベントレーの創業者、ウォルター・オーウェン・ベントレーもそのひとりです。

幼少期から機械に興味を持っていたベントレーは、自動車会社でエンジニアとして勤務し、第1次世界大戦中は海軍航空隊で航空エンジンの改良に携わりました。

そうして、戦争が終わった翌年の1919年、ベントレーは自ら自動車会社を創立します。
ベントレー・モーターズの誕生です!

ル・マン24時間レース

ベントレーが最初につくったのは3リッター直列4気筒エンジンを搭載したモデル。
1922年にワークスチームであるベントレー・ボーイズが結成され、レース好きであったベントレーは1923年にはフランスで行われたル・マン24時間レースに出場します。

ベントレーはここで圧倒的な強さを見せつけます!

1923年からはじまったル・マン24時間レースですが、最初は5位、そして翌年には優勝してしまいます。
さらに1927年から1930年にかけては4連勝というすばらしい成績を残しているのです!

ベントレーの破綻とロールス・ロイスの買収

ル・マン24時間レースで5回の優勝を果たし、モータースポーツで名を上げていたベントレー・モーターズ。
しかし、会社の経営は右肩下がりでした。

高性能スポーツメーカーとして、世界各国の富裕層に好んで使用されていたベントレーの自動車でしたが、レースのためのオーバークオリティな製品をつくっていたために、販売しても利益自体はとても薄いものでした。

そのため1931年にロールス・ロイスに買収されることとなり、レース活動も封印されてしまいます。
これにより、ベントレーはロールス・ロイスのチェーンドバージョンという性格をもつようになりましたが、ベントレー版は最高速度ではるかに上回るものでした。

第2次世界大戦後のベントレー

VWとBMWによる買収へ

ベントレー新型コンチネンタルGTの画像

ロールス・ロイスの傘下になったベントレーでしたが、第2次世界大戦後にはこの両ブランドに性能差はほとんど無くなっていました。

また社会の移り変わりのなかで、超高級車の存在意義も変わっていきます。
そのためロールス・ロイスの経営基盤は揺らいでいきました。

1973年、ロールス・ロイスの自動車部門はヴィッカーズ社に売却され、さらに1998年、ロールス・ロイスとベントレーをめぐってBMWとフォルクスワーゲンの間で買収騒ぎが起こります。

そうして、最終的にBMWがロールス・ロイスを、フォルクスワーゲンがベントレーを買収しました。

フォルクスワーゲン傘下となったベントレー

ベンティガ

BMWとフォルクスワーゲンはドイツの自動車メーカーです。
イギリスで創業されたロールス・ロイスとベントレーは、ドイツの自動車メーカーが分け合うことになってしまいました。

しかし、両メーカーにとってこの買収はよい方向に進んでいきます。
世界最大の大自動車メーカーの傘下に入ることは、決してブランドとしても悪いことではないのです。

ベントレーは、フォルクスワーゲンの傘下に入ることで、フォルクスワーゲンやアウディが巨額の開発費をかけて開発した最新・最先端の技術を使うことができるようになりました。
最高級車ベントレーのこだわり抜いたクオリティと、最先端の技術が融合し、ベントレーはさらなる進化を遂げる結果になったのです。

ベントレーの車種の特徴は?

最高級車×スポーティー

ベントレーの車種の特徴は、もちろんラグジュアリーな高級車であるというところです。
これまでご紹介してきた通り、ロールスロイスと双璧をなす、世界で最もハイクラスな自動車メーカーと言えます。

しかし、ベントレーはただラグジュアリーな車というだけではありません。
ベントレーの車種は「世界最高のドライバーズカー」を目指して製造されています。
簡単にいてば、ロールスロイスが「世界最高の後部座席に座る車(ショーファードリブン)」であるのに対して、ベントレーは世界最高の「運転席に座る車(ドライバーズカー)」なのです。

事実、フォルクスワーゲンの傘下になったベントレーでしたが、2003年、ベントレーはコンチネンタルGTを発売します。
そしてルマン24時間レースに出場し、優勝しています。
創業当時の最大の魅力であったスポーティーな一面が、激動の時代を生き抜き、今でもしっかり受け継がれていますね。

これからのベントレーにも目が離せません!

ベントレーに関連するおすすめの記事

関連キーワード
キーワードからまとめを探す


関連する車種/メーカー
車種/メーカーからまとめを探す