慣性ドリフトとは?やり方や注意点を動画で徹底解説!

車を自在に操るドリフトってかっこいいですよね。高速コーナーをスピードに乗ってドリフトで駆け抜ける慣性ドリフトは、いつ見ても迫力満点です。ここでは、そんな慣性ドリフトのやり方を解説します。これを身に着けて、ドリフト上級者の仲間入りをしましょう。

慣性ドリフトとは?

出典:出典:©iStockphoto.com/Vytautas Kielaitis

ここで言うドリフトとは、車がコーナーリング中にタイヤが空転し滑っている状態を、ドライバーがハンドルやアクセルのコントロールなどでスライド状態を維持したまま進行方向を調整するという、車を操る走行技術のことを指します。

しかし慣性ドリフトという言葉になると、いまいちピンと来ない方も多いのではないでしょうか。まずはこの慣性ドリフトという言葉を理解しましょう。

慣性ドリフトの「慣性」とは

慣性とは動いているものは、他からの力の影響がない限り動き続けようとする性質のことです。
どんなものにも、いつでもどこでも性質が作用することを法則と言いますが、慣性もこれに当てはまりますので、動き続けようとすることを慣性の法則と言います。

電車で感じる慣性の法則

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電車に乗っているときが、一番慣性の法則を感じやすいと言えます。電車に乗っているとき、電車とあなたは同じように移動しています。ところが、止まろうとすると体が電車の前方に傾くことがあると思います。この時、あなたの体には前に動き続けようとする力=慣性の法則が働いています。そのため、電車が止まってもあなたは前に進もうとするので、電車の前方へ体が傾くのです。

慣性ドリフトは車の素直な動きに従ったドリフト

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運転中の私たちは、右に曲がりたい場合は右にハンドルを切ります。すると前輪が右を向き、車はその前輪の動きに従って右に曲がります。

しかしこの時、路面が濡れていたりして、後輪が右に曲がろうとせず直進したらどうなるでしょうか。前輪が右に曲がる力よりも、後輪の前進しようとする力が勝ってしまった場合、車は横を向き、一瞬ドリフト状態になります。

慣性ドリフトは、この現象を速いスピードで意図的に起こし、ブレーキやサイドブレーキに頼らず、慣性を利用してドリフトに持ち込みコントロールする技術なのです。

慣性ドリフトのやり方

【動画】完成ドリフト

それでは早速、慣性ドリフトのやり方を見ていきましょう。ドライバーの手や目線、車の向き、ペダルを踏む足など、いろいろなところに注意しましょう。

①高速コーナーに飛び込む

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慣性ドリフトは、ヘアピンの様な減速が必要なコーナーには適しません。緩やかなS字コーナーや高速コーナーと言われる場所でその力を発揮します。

ブレーキで減速せずコーナーに進入するので、いきなりチャレンジしてはとても危険です。そのコーナーを通るたびに1周ごとに徐々にスピードを上げて後輪をスライドさせる感覚とタイミングを身につけましょう。

②目線は常にコーナーの出口で走行

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コーナーに進入するときは、どうしてもそのクリップばかりを見てしまいがちです。しかし、人は無意識に見ているほうに車が進んでいくように操作してしまうので、視点が先を見ていないとドリフトが長続きしません。

スピードも出ているので落ち着かないかも知れませんが、目線はコーナー進入時からコーナーの出口を見ましょう。

③進むたい方向にハンドルを切る&アクセルを抜く

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慣性ドリフトに持ち込むには、ハイスピードでコーナーを進入するとき、進みたい方向にハンドルを切り、一度アクセルを抜きます。すると車は荷重が前に行くため、後輪の荷重が少なくなります。

そこですぐにアクセルを全開にするように強く踏みつけることで、直進しようとする後輪に一気にエンジンの力が伝わり、後輪が曲がりたい方向のアウト側にスライドを始めます。

④カウンターはすぐに当てない

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サイドブレーキを使用するドリフトは急激に後輪がスライドするため、カウンターをすぐに当てないとスピンしてしまいます。

しかし慣性ドリフトは速い速度のドリフトであっても、スライドそのものはゆっくり発生します。
後輪のスライドを感じ取りながら適切なカウンターを当てましょう。くれぐれもいきなりフルカウンターにならないように注意してください。ドリフトの角度が浅いと、カウンターを当てた方向に車が向いてしまうこともあります。

⑤アクセルコントロールを慎重に

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カウンターを当ててドリフト状態に持ち込んでも、それで終わりではありません。ドリフトを維持するためには、アクセルコントロールと言ってドリフト状態を持続させるアクセルワークが必要です。それができて初めて慣性ドリフトを操れたと言えます。

この技術はドリフトの速度にかかわらず必須の技術ですので、定常円旋回などで何度も練習しましょう。

【慣性ドリフトのやり方】駆動方式ごとの違い

出典:http://safety-auto.net/

これまでの慣性ドリフトの説明でも触れたように、タイヤが滑っている状態をコントロールする技術です。
そのため、ドリフトはハンドルによる舵と動力が切り離されているほうがよく、特に慣性ドリフトにおいてはハンドルとアクセルの操作が重要なのでこの特性がとても大事になります。

車は、駆動方式やエンジンレイアウトなどで特性が大きく異なります。
慣性ドリフトをするにも、コーナーに高速で進入するまでは共通していても、ドリフトのコントロールには車の特性に合わせた操作方法があります。
また、駆動方式の関係で慣性ドリフトには向かない車もあります。

後輪駆動(FR)

出典:http://model.auto-style.jp/

前後の重量バランスがよく、舵と動力の役割がしっかりと切り離されているので、もっとも慣性ドリフトに向いているといえます。

操作の特徴としては、高速コーナーに飛び込み、アクセルワークとカウンターでドリフトをコントロールします。
とても素直な反応をするので、操作のタイミングを誤るとドリフトが続かなかったり、スピンしたりします。
しかしその反面、車の挙動をしっかりと感じやすいため、適切なコントロールをすることで、もっとも魅せるドリフトになりやすいといえます。

四輪駆動(AWD)

スバルWRX STI

ラリーなどのイメージが強いためドリフトがとても得意そうな車に見えますが、実は舗装路面で、かつドリフトを持続させるということは得意ではありません。
これはすべてのタイヤに動力が備わっているため、FRと違い、前輪の進もうとするほうに車が従ってしまうためです。

AWDの場合、魅せる慣性ドリフトというよりは、早く走るためのテクニックと割り切りましょう。

必要なのは、アクセルのコントロールです。
コーナーに進入したら、カウンターはスライド開始時の姿勢保持だけで、あとは進みたい方向にハンドルを合わせ、4輪をスライドさせていきましょう。

ミッドシップ(MR)

出典:http://www.goo-net.com/

↑画像はトヨタ MR-S

車体の重心が中央によっているため、操作自体がとてもピーキーといわれます。
タイヤが滑り出すタイミングなどが読みづらいため、慣性ドリフトに持ち込むには少し技術が必要です。

最初から大きなアクセルワークを意識すると、その重心の特徴から簡単にスピンします。
FRと違い、スライド中は大きくエンジンの回転数を変化させないようにして、浅いドリフト角度を心がけましょう。

前輪駆動(FF)

出典:http://www.carsensor.net/

FFの車は、慣性ドリフトに向きません。

慣性ドリフトを高速コーナーでタイヤのスライドをコントロールすることとしてお話をしていますが、FFはその構造上、舵と動力が一体となっているため、それができません。
とくに、きっかけ作りにはアクセルを抜いて車体の向きを変える必要がありますが、FFではアクセルを抜くと逆に車体がコーナーアウト側に膨らんでしまいます。そのため、慣性ドリフトが成り立ちません。

よほど強いこだわりがあるのであれば別ですが、ドリフトをやるのであれば、FFは最初に選ばないほうがよいでしょう。

慣性ドリフトは効果的な練習方法が上達の近道

出典:http://drift.d88.jp/

やり方がわかったら、あとは何度も練習です。そのための効果的な練習方法を紹介します。

大きく早い定常円旋回をしよう

定常円旋回を行うとき、動画の最初にもあるように、ブレーキを使わず、アクセルを強く踏み込むことで後輪をスライドさせる練習をしましょう。できる限り大きな円を描くように意識して、アクセルコントロールで定常円旋回を持続させます。

大きな円を描くためには、スピードを上げなければいけません。何度も繰り返して早いスピードとアクセルコントロールを身につけましょう。

ウェットな路面は最適な練習場所

雨の日や水まきで濡れた路面は、摩擦が少なくなるため、驚くほどよく車が滑ります。
ということは、曲がろうと思っても後輪がついてこない状態を作りやすいということです。
そのため、低いスピードで慣性ドリフトに持っていくことができます。

ブレーキを使わずにドリフトをする状況が作りやすくなるだけでなく、タイヤも擦り減らないので、最適な練習環境と言えます。

慣性ドリフトをやる上での注意点

パワースライドとは別物

アクセルを強く踏み後輪をスライドさせる技術にパワースライドというものがあります。
これは、コーナーの後半でアクセルを踏み込み、車を進みたい方向にスライドさせるものです。

一方、慣性ドリフトはコーナーに入る時にはすでに後輪がスライドを始めている状態です。
混同してしまわないように注意しましょう。

慣性ドリフトは使う人を選ぶ

これからドリフトの練習を始める方には、慣性ドリフトの練習はお勧めしません。
というのも、慣性ドリフトはスピードが必要なので、操作を誤ると最悪の場合、コースアウトやクラッシュの危険性があります。

サイドブレーキを使用するドリフトや、速度にかかわらずドリフトを持続できるようなアクセルコントロールをまず身に着けましょう。

慣性ドリフトでワンランク上のドリフトを披露しよう

出典:http://www.toyo-rubber.co.jp/

いかがでしたか?慣性ドリフトは、そのスピード感から観客を魅了します。そして運転するあなた自身も、ハイスピードからのドリフトを決めた時、大きな達成感を味わえると思います。

速く、魅せるドリフトを使いこなすプロドライバーも、最初から魅力的な走りができた訳ではありません。皆さんと同じように、コツコツと練習をしてきたのです。愛車と共に連取を重ね、ワンランク上のドリフトを手に入れて、レベルアップしましょう!

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